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公開番号
2024147180
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-16
出願番号
2023060031
出願日
2023-04-03
発明の名称
溝蓋支持枠
出願人
株式会社エービーシー商会
代理人
弁理士法人市澤・川田国際特許事務所
主分類
E03F
5/04 20060101AFI20241008BHJP(上水;下水)
要約
【課題】排水溝の開口を塞ぐ溝蓋の支持枠とシート床材との取り合いを、台車の走行などの荷重が加わっても損傷が発生しにくくするとともに、この取り合い部に水を滞留させることなく確実に排水溝に排水されるようにする。
【解決手段】溝蓋支持枠にシート床材の端部を接着や溶着により接合する従来の取り合いの仕方に代えて、溝蓋支持枠内でシート端部が挟み込まれて固定されるようにする。溝蓋支持枠の上面は凹凸した部位やボルト、ネジの露出していない平坦な面に形成し、当該上面で水が滞留しないようにする。溝蓋支持枠の内部には排水路を設け、溝蓋支持枠内に入り込んだ水が排水路を通して排水することで水の滞留やそれに伴う塵埃などの付着、残留が起きないようにする。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
床面上に開口した排水溝の縁部に沿って設置されて前記開口に被さる溝蓋を支持する溝蓋支持枠であって、
一側に当該支持枠の上面部から下方へ凹んでいて前記溝蓋の端部が載ってその下面を支持する蓋支持部を備え、
他側に床面に敷かれたシート床材の端部を、当該支持枠の上面部に設けられたシート引き入れ部から当該支持枠の内部に進入させて固定するシート固定部を備えた構成を有することを特徴とする溝蓋支持枠。
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【請求項2】
シート引き入れ部から蓋支持部に至る当該支持枠の上面部が平坦に設けられた構成を有することを特徴とする請求項1に記載の溝蓋支持枠。
【請求項3】
シート引き入れ部から蓋支持部に至る当該支持枠の上面部に防滑用の凹筋が形成されてなる請求項2に記載の溝蓋支持枠。
【請求項4】
シート固定部から排水溝へと通ずる排水路を内部に有する請求項1又は2に記載の溝蓋支持枠。
【請求項5】
コンクリートの打設により排水溝の縁部に沿って固定される下枠材と、下枠材に重ねて取り付けられる上枠材からなり、シート引き入れ部は、前記下枠材の上面に床面に敷かれたシート床材の端部が重ねられ、その上に前記上枠材が重ねられて上下の枠材でシート床材の端部を挟み込んで構成されている請求項4に記載の溝蓋支持枠。
【請求項6】
蓋支持部の下側に上下の枠材を締結具で固定する連結部が設けられた構成を有する請求項5に記載の溝蓋支持枠。
【請求項7】
下枠材は溝蓋の端部を支持する座面部と当該座面部の下側に設けられた締着具の取り付け部、上枠材は前記下枠材に重なる肩面部と当該肩面部に対して下方へ突出した仕切面部をそれぞれ備え、前記下枠材の座面部に上枠材の肩面部が重なって蓋支持部を構成し、前記上枠材の仕切面部と上枠材の締着具の取り付け部との間に締着具を通して連結部を構成する請求項6に記載の溝蓋支持枠。
【請求項8】
コンクリートの打設により排水溝の縁部に沿って固定される下枠材と、下枠材に重ねて取り付けられる上枠材からなる請求項1又は2に記載の溝蓋支持枠であって、
前記下枠材は、溝蓋の端部を支持する座面部と、この座面部から外方へ上向きに傾斜していて床面に床面に敷かれたシート床材の端部が重ね合わさるシート受け面部とを備え、
前記上枠材は、前記下枠材の座面部に重なる肩面部と、この肩面部の一側の端部から上方へ立ち上がり且つ先端を外方へ屈曲させてなる天面部とを備え、
前記下枠材の座面部上に前記上枠材の肩面部が重なって蓋支持部を構成し、
前記下枠材のシート受け面部にシート床材の端部を重ね合わせ、当該シート受け面部と前記上枠材の天面部の先端部とでシート床材を挟んでシート固定部を構成し、
前記下枠材の座面部に上枠材の肩面部を重ねた状態で両面部間に隙間が形成され、この隙間が排水溝に通じた排水路を構成する溝蓋支持枠。
【請求項9】
下枠材は座面部の下側にナット又はボルト頭が挿入保持される凹部を備えるとともに前記座面部の先端部に下側へ折れた水切り部を備え、
上枠材は肩面部の下面から下方へ突出した仕切面部を備えるとともに当該肩面部の先端部に下方へ折れた水切り部を備え、
前記上枠材は、その肩面部と仕切面部が、両枠材の長手方向に沿って間隔を開けて複数配置された介装材を挟んで下枠材の座面部と水切り部に重なるとともに、
前記仕切面部に形成された孔部の外側から通したボルトの軸部を下枠材の凹部内に保持されたナットに螺合することにより、
又は前記下枠材の凹部内にボルト頭が保持されたボルトの軸部を前記仕切面部に形成された孔部に通して仕切面部の外側でナットを螺合することにより、下枠材に取り付けられる構成を有する請求項8に記載の溝蓋支持枠。
【請求項10】
上枠材の仕切面部の孔部に通したボルトの当該仕切面部へのナット又はボルト頭の締着部が、下枠材の凹部内に保持されたボルト頭又はナットよりも水平上向きの位置に配置される構成を有する請求項9に記載の溝蓋支持枠。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、グレーチングなどの溝蓋を排水溝上で支持する支持枠の構造に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
レストランの厨房や給食センター、食品加工工場などの食品の調理・加工施設の床面には、床面に流れ落ちた水や油類など(以下、「水」と総称する。)を排水するための排水溝が設けられている。この排水溝は、その開口縁部に支持枠が一体に設けられ、この支持枠で鋼材を格子状に組み付けた溝蓋を支持して排水溝の開口を塞ぎ、床面の歩行や台車の走行、設備の設置に支障がないようにしている。また、このような食品の調理・加工施設の床面は、表面を衛生に保って滑りにくくするために、コンクリート床面上に防滑性を有する合成樹脂製のシート床材を敷いたシート貼りの床とすることが多い。
【0003】
従来、前記シート貼りの床でシート床材と溝蓋支持枠の取り合いは、シート床材の端部(以下、「シート端部」ともいう。)を溝蓋支持枠の外側表面に突き付けて接着したり、或いは図10に示されるように、溝蓋100を支持する支持枠101の外側縁部に合成樹脂製の連結部材102を一体に設け、この連結部材102にシート床材103の端部を溶接したりして溝蓋支持枠102にシート端部を接合している(例えば特許文献1参照)。
【0004】
また、ベランダや陸屋根などから雨水を排水するために排水口に取りつけられるルーフドレインとして、図11に示されるように、排水口110の周囲に設けた傾斜面110aに受皿部111を設置し、ベランダや陸屋根の床面に敷いたシート床材112の端部112aを受皿部111に重ね、且つこれを受皿部111とその上に取り付けられるストレーナー部113とで挟み込み、雨水がシート床材112を伝って排水口110へと流れ落ちるようにした構成のものが知られている(例えば特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2005-16140号公報
特開2009-191495号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前記食品の調理・加工施設のシート貼りの床面において、シート端部を溝蓋支持枠の外側面や連結部材に隙間なくぴったりと突き付けて接着又は溶着する工事は、ある程度の熟練した技能が必要とされる。シート端部と溝蓋支持枠の接合強度は現場施工の精度に依存するところが大きい。
また、強固に接合していても常時施設内の温度変化の影響を受けるシート床材の伸縮に伴って接合部が経時的に劣化して接合部に亀裂ができることがある。何よりもシート端部と溝蓋支持枠の接合部は床面に露出しているため、人の歩行や台車の走行による荷重が直に加わり、微細な亀裂ができたり、破断したり、陥没したりするなどの損傷が生じやすい。
【0007】
前記接合部が損傷すると、そこからシート床材の下側に水が入り込み、入り込んだ水を吸ったシート床材が縮んで接合部の損傷によりできた亀裂や隙間をさらに広げたり、シート床材の下側に浸入した水が滞留してシート床材が膨れたり、さらにはコンクリート床面との間の接着剤に水が浸って接着機能を失わせ、シート床材が剥がれてしまったりすることがある。このようなシート床材と溝蓋支持枠の取り合い部の破損は、床面の排水機能を劣化させ、汚水や塵埃、残渣だまりができて害虫の発生源となりやすく、衛生的な施設環境が維持できなくなるという問題を生じさせる。
【0008】
シート床材の下側への水の浸入を防ぐ対策として、前述のルーフドレインのようにシート床材の端部の上下両面を部材で挟んで固定する態様の採用が考えられる。かかる態様であれば、シート床材と溝蓋支持枠の接合部が床面内に露出しないので、人の歩行や台車の走行による荷重が加わっても接合部が損傷することはない。
しかし、シート床材の端部が溝蓋支持枠の内部で挟まれて固定されるようにした場合、シート床材の上面を伝ってシート床材の上面に当接した部材との隙間を通って溝蓋支持枠の内部に入り込んだ水を確実に排水することはできない。また、衛生的な施設環境を維持するためには、溝蓋支持枠の内部に入り込んだ水を滞留させることなく、排水溝へ確実に排出させる手段を備えることも肝要である。
【0009】
また、シート床材の端部を溝蓋支持枠の内部で挟んで固定する態様としては、例えば溝蓋支持枠を上下に重なり合う複数の部材により構成し、上下の部材でシート端部を挟み込む態様が考えられる。
この態様では、台車走行などによる荷重が加わっても上側の部材が下側の部材から外れないように、上側の部材にボルトやネジを通して下側の部材に強固に留め付ける必要があるが、下側の部材をボルトやネジが貫通して締着するようにすると下地内部への浸水を引き起こし、下側の部材に設けた受けナットにボルトやネジが螺合するようにすると受けナットを配置した領域に前記シート床材を伝う水が入り込んで滞留してしまう。また、上側の部材を留め付けるボルトやネジが床面内に露出していると、床面上の水がボルトやネジに付着して排水を阻害する。シート端部の上面に当接する上側の部材が排水をせき止める虞もある。衛生的な施設環境を維持するためには、排水機能が阻害されないように溝蓋支持枠を構成する必要がある。
【0010】
本発明は従来の技術が有するこのような問題点に鑑み、床面に排水溝が開口した食品の調理・加工施設のシート貼りの床面において、排水溝の開口を塞ぐ溝蓋の支持枠とシート床材との取り合いが人の歩行や台車の走行による荷重が加わっても損傷しないようにすることを課題とする。また、本発明は、床面に流れ落ちた水を前記取り合い部に滞留させることなく排水溝へと確実に排水して衛生的な施設環境を維持することができるようにすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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