TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2024146987
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-16
出願番号
2023059731
出願日
2023-04-03
発明の名称
液体吐出ヘッド
出願人
ブラザー工業株式会社
代理人
弁理士法人ATEN
主分類
B41J
2/01 20060101AFI20241008BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約
【課題】流路構造体内の液体の第1方向における温度差を小さくする。
【解決手段】ヘッド1は、6つの流路群41~46を有する流路構造体11と、アクチュエータ部材12とを含む。6つの流路群41~46は、それぞれ、複数のノズル21と、供給流路31と、帰還流路32と、供給流路31の第1方向の一端と帰還流路32の第1方向の一端とを接続する接続流路33と、を有する。流路構造体11は、供給流路31の第1方向の他端に連通する供給口31Xと、帰還流路32の第1方向の他端に連通する排出口32Xとを有し、第3方向に隣接する2つの流路群のうち、一方の流路群に連通する供給口31X及び排出口32Xの組と、他方の流路群に連通する供給口31X及び排出口32Xの組とが、第1方向において互いに逆に配置されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
複数の流路群を有する流路構造体と、前記流路構造体上に配置された複数のアクチュエータと、を備えた液体吐出ヘッドであって、
前記複数の流路群は、それぞれ、第1方向に沿って配列された複数のノズルと、前記第1方向に延びて前記複数のノズルに連通する供給流路と、前記第1方向に延びて前記複数のノズルに連通し、前記第1方向と交差する第2方向において前記供給流路と並んで配置された帰還流路と、前記供給流路の前記第1方向の一端と前記帰還流路の前記第1方向の一端とを接続する接続流路と、を有し、
前記複数の流路群は、前記第1方向と交差する第3方向に配列されており、
前記複数のアクチュエータは、それぞれ、前記流路構造体内の液体に前記複数のノズルの1つから液体を吐出させるエネルギーを付与するものであり、前記ノズルに対応して前記第1方向に沿って配置されており、
前記流路構造体は、前記供給流路の前記第1方向の他端に連通する供給口と、前記帰還流路の前記第1方向の他端に連通する排出口と、をさらに有し、
前記第3方向に隣接する2つの前記流路群のうち、一方の流路群に連通する前記供給口及び前記排出口の組と、他方の流路群に連通する前記供給口及び前記排出口の組とが、前記第1方向において互いに逆に配置されていることを特徴とする液体吐出ヘッド。
続きを表示(約 1,500 文字)
【請求項2】
前記複数の流路群は、それぞれ、複数の個別流路を有し、
前記複数の個別流路は、それぞれ、前記ノズルと、前記供給流路に連通する一端と前記ノズルに連通する他端とを有する第1連通流路と、前記ノズルに連通する一端と前記帰還流路に連通する他端とを有する第2連通流路と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項3】
複数の流路群を有する流路構造体と、前記流路構造体上に配置された複数のアクチュエータと、を備えた液体吐出ヘッドであって、
前記複数の流路群は、それぞれ、第1方向に沿って配列された複数の個別流路と、前記第1方向に延びて前記複数の個別流路に連通する供給流路と、前記第1方向に延びて前記複数の個別流路に連通し、前記第1方向と交差する第2方向において前記供給流路と並んで配置された帰還流路と、を有し、
前記複数の流路群は、前記第1方向と交差する第3方向に配列されており、
前記複数の個別流路は、それぞれ、ノズルと、前記供給流路に連通する一端と前記ノズルに連通する他端とを有する第1連通流路と、前記ノズルに連通する一端と前記帰還流路に連通する他端とを有する第2連通流路と、を含み、
前記複数のアクチュエータは、それぞれ、前記流路構造体内の液体に複数の前記ノズルの1つから液体を吐出させるエネルギーを付与するものであり、前記ノズルに対応して前記第1方向に沿って配置されており、
前記流路構造体は、前記供給流路の前記第1方向の他端に連通する供給口と、前記帰還流路の前記第1方向の他端に連通する排出口と、をさらに有し、
前記第3方向に隣接する2つの前記流路群のうち、一方の流路群に連通する前記供給口及び前記排出口の組と、他方の流路群に連通する前記供給口及び前記排出口の組とが、前記第1方向において互いに逆に配置されていることを特徴とする液体吐出ヘッド。
【請求項4】
前記複数の流路群は、それぞれ、前記供給流路の前記第1方向の一端と前記帰還流路の前記第1方向の一端とを接続する接続流路を、さらに有していることを特徴とする請求項3に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項5】
前記供給口及び前記排出口は、前記流路構造体の一表面に形成されており、
前記供給口及び前記排出口が、各流路群において、前記第3方向に並んで配置されていることを特徴とする請求項1又は3に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項6】
前記隣接する2つの流路群のうち、前記一方の流路群の前記供給口と、前記他方の流路群の前記排出口とが前記第1方向に沿って配置されていることを特徴とする請求項5に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項7】
前記供給口を覆うフィルタをさらに有していることを特徴とする請求項1又は3に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項8】
前記排出口が前記フィルタで覆われていないことを特徴とする請求項7に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項9】
前記供給口の面積が、前記排出口の面積よりも大きいことを特徴とする請求項7に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項10】
前記供給口は、前記一表面と面する方向から見て、前記第1方向に沿って前記供給流路に近づくに連れて前記第3方向の幅が小さくなるように形成されており、
前記排出口は、前記一表面と面する方向から見て、前記第1方向に沿って前記帰還流路から離れるに連れて前記第3方向の幅が小さくなるように形成されていることを特徴とする請求項5に記載の液体吐出ヘッド。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ノズルから液体を吐出する液体吐出ヘッドに関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、複数の流路群を有する流路構造体と、流路構造体上に配置された圧電アクチュエータと、を備えたインクジェットヘッドについて記載されている。複数の流路群は、それぞれ、第1方向に沿って配列された複数のノズルと、第1方向に延びて複数のノズルに連通する第1マニホールド(供給流路)と、第1方向に延びて複数のノズルに連通し、第1方向と直交する第2方向に第1マニホールドと並んで配置された第2マニホールド(帰還流路)と、第1マニホールドの第1方向の一端と第2マニホールドの第1方向の一端とを接続する接続流路と、を有する。複数の流路群は、第2方向に並んでいる。圧電アクチュエータは、複数の活性部(アクチュエータ)を有する。活性部は、流路構造体内のインクにエネルギーを付与することで、ノズルからインクを吐出させる。流路構造体はさらに、第1マニホールドの第1方向の他端部に連通するインク供給口と、第2マニホールドの第1方向の他端部に連通するインク排出口と、を有する。
【0003】
上記特許文献1において、インク供給口から供給されたインクは、第1マニホールドを通って、流路構造体の他端部側から一端部側へと第1方向に沿って流れる。その後当該インクは、接続流路を介して第2マニホールドを通って、流路構造体の一端部側から他端部側へと第1方向に沿って流れ、インク排出口から排出される。
【0004】
特許文献2にも、複数の流路群を有する流路構造体と、流路構造体上に配置された圧電アクチュエータと、を備えたインクジェットヘッドについて記載されている。複数の流路群は、それぞれ、第1方向に沿って配列された複数の個別流路と、第1方向に延びて複数の個別流路に連通する供給流路と、第1方向に延びて複数の個別流路に連通し、第1方向と直交する第2方向に供給流路と並んで配置された帰還流路と、を有する。複数の流路群は、第1方向及び第2方向と直交する第3方向に並んでいる。複数の個別流路は、それぞれ、ノズルと、供給流路に連通する一端とノズルに連通する他端とを有する第1連通流路と、ノズルに連通する一端と帰還流路に連通する他端とを有する第2連通流路と、を含む。圧電アクチュエータは、複数の活性部(アクチュエータ)を有する。活性部は、流路構造体内のインクにエネルギーを付与することで、ノズルからインクを吐出させる。流路構造体はさらに、供給流路の第1方向の他端部に連通するインク供給口と、帰還流路の第1方向の他端部に連通するインク排出口と、を有する。
【0005】
上記特許文献2において、インク供給口から供給されたインクは、供給流路を通って、流路構造体の他端部側から一端部側へと第1方向に沿って流れる。その後当該インクは、第1連通流路及び第2連通流路を介して帰還流路を通って、流路構造体の一端部側から他端部側へと第1方向に沿って流れ、インク排出口から排出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2016-190431号公報
特開2020-196234号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載のインクジェットヘッドにおいては、印刷中にインク供給口から第1マニホールドへ供給されたインクは、接続流路に到達するまでに、アクチュエータからの伝熱によって、温度が上昇する。また、第1マニホールドにおいては、印刷中、インク供給口に近いほどインクの流量が多く、接続流路に近いほどインクの流量が少ない。インクの流量が少ないほど、流路構造体及び/又はアクチュエータの冷却効果が小さくなる。アクチュエータからの伝熱による温度上昇、及び、流量が少なく冷却効果が得にくいことにより、流路構造体の第1方向の他端部(インク供給口側の端部)が一端部(接続流路側の端部)よりも温度が低くなる。そのため、第1マニホールド内のインクは、第1方向の一端部が、第1方向の他端部に比べ、温度が高く、ひいては粘度が低くなる。これにより、第1マニホールドに連通する複数のノズルにおいて、インク吐出特性にばらつきが生じる。
【0008】
なお、接続流路から第2マニホールドを通ってインク排出口へと向かうインクも、アクチュエータからの伝熱によって温度が上昇する。しかし、印刷中においては、上述の流量差により、第2マニホールドを通るインク量は第1マニホールドを通るインク量よりも少ない。第2マニホールドを通ってインク排出口へと向かうインクは第1マニホールドを通過した時点である程度温度が上昇している。このため、第2マニホールドを通ってインク排出口へと向かうインクの温度上昇は、第1マニホールドを通ってインク供給口から接続流路へと向かうインクの温度上昇に比べ小さく、冷却効果もほとんどない。したがって、流路構造体全体において、第1方向の他端部が一端部よりも温度が低くなる。
【0009】
特許文献2に記載のインクジェットヘッドにおいても、特許文献1に記載のインクジェットヘッドと同様に、アクチュエータからの伝熱による温度上昇、及び、流量が少なく冷却効果が得にくいことにより、流路構造体の第1方向の他端部(インク供給口側の端部)が一端部(インク供給口とは反対側の端部)よりも温度が低くなる。そのため、供給流路内のインクは、第1方向の一端部が、第1方向の他端部に比べ、温度が高く、ひいては粘度が低くなる。これにより、供給流路に連通する複数のノズルにおいて、インク吐出特性にばらつきが生じる。
【0010】
なお、帰還流路においても、特許文献1に記載のインクジェットヘッドと同様に、帰還流路を通ってインク排出口へと向かうインクは供給流路を通過した時点である程度温度が上昇している。このため、帰還流路を通ってインク排出口へと向かうインクの温度上昇は、供給流路を通って流路構造体の他端部側から一端部側へと向かうインクの温度上昇に比べ小さく、冷却効果もほとんどない。したがって、流路構造体全体において、第1方向の他端部が一端部よりも温度が低くなる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
ブラザー工業株式会社
プリンタ
5日前
ブラザー工業株式会社
プリンタ
5日前
ブラザー工業株式会社
読取装置
7日前
ブラザー工業株式会社
画像形成装置
6日前
ブラザー工業株式会社
画像形成装置
12日前
ブラザー工業株式会社
印刷装置
5日前
ブラザー工業株式会社
画像形成装置
5日前
ブラザー工業株式会社
画像処理装置
11日前
ブラザー工業株式会社
ドラムカートリッジ
13日前
ブラザー工業株式会社
情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
5日前
ブラザー工業株式会社
管理サーバのためのコンピュータプログラム、管理サーバ、及び、管理サーバによって実行される方法
5日前
三菱製紙株式会社
転写用紙
2か月前
日本化薬株式会社
記録材料
1か月前
個人
印鑑の製造方法とアプリ
1か月前
ブラザー工業株式会社
印刷装置
20日前
株式会社リコー
印刷装置
29日前
株式会社リコー
印刷装置
27日前
独立行政法人 国立印刷局
印刷物
26日前
フジコピアン株式会社
熱転写シート
7日前
株式会社リコー
画像形成装置
1か月前
株式会社リコー
液体吐出装置
1か月前
ブラザー工業株式会社
画像形成装置
20日前
三菱製紙株式会社
直接感熱記録材料
26日前
ブラザー工業株式会社
プリンタ
25日前
ブラザー工業株式会社
印刷装置
25日前
株式会社リコー
シート搬送装置
2か月前
ブラザー工業株式会社
印刷装置
25日前
三菱製紙株式会社
感熱記録材料
2か月前
カシオ計算機株式会社
印刷装置
1か月前
カシオ計算機株式会社
印刷装置
1か月前
ブラザー工業株式会社
印刷装置
25日前
株式会社リコー
画像形成システム
11日前
ヤマハ発動機株式会社
印刷装置
1か月前
株式会社リコー
吐出ヘッド、吐出装置
27日前
マクセル株式会社
印刷用メタルマスク
1か月前
ブラザー工業株式会社
プリンタ
25日前
続きを見る
他の特許を見る