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公開番号2024146433
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-15
出願番号2023059327
出願日2023-03-31
発明の名称固体電解質シートの製造方法
出願人本田技研工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類H01B 13/00 20060101AFI20241004BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】不織布等の三次元構造体のしわや、それに沿った気泡を抑制するとともに、三次元構造体の破断を抑制する固体電解質シートの製造方法を提供する。
【解決手段】固体電解質が充填された固体電解質シートの製造方法は、基材上に、固体電解質を含む第1スラリーを塗工し第1未硬化物を形成する第1工程と、基材上の第1未硬化物を乾燥させて、第1固体電解質層を形成する第2工程と、第1固体電解質層の上面に第2スラリーを塗工し第2未硬化物を形成する第3工程と、第2未硬化物に対して、シート状の三次元構造体を侵入させる第4工程と、三次元構造体の内部に侵入した第2未硬化物および三次元構造体の上にある第2未硬化物を乾燥させて、三次元構造体の内部および三次元構造体の上に第2固体電解質層を形成し三次元構造体の内部に第2固体電解質層が充填された固体電解質シートを得る第5工程と、を有する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
固体電解質が充填された固体電解質シートの製造方法であって、
基材上に、固体電解質を含む第1スラリーを塗工し、前記第1スラリーからなる第1未硬化物を形成する第1工程と、
前記基材上の前記第1未硬化物を乾燥させて、第1固体電解質層を形成する第2工程と、
前記第1固体電解質層の上面に、第2スラリーを塗工し、前記第2スラリーからなる第2未硬化物を形成する第3工程と、
前記第2未硬化物に対して、シート状の三次元構造体を侵入させる第4工程と、
前記三次元構造体の内部に侵入した前記第2未硬化物、および前記三次元構造体の上にある前記第2未硬化物を乾燥させて、前記三次元構造体の内部、および前記三次元構造体の上に第2固体電解質層を形成し、前記三次元構造体の内部に前記第2固体電解質層が充填された固体電解質シートを得る第5工程と、
を有する、固体電解質シートの製造方法。
続きを表示(約 140 文字)【請求項2】
前記第4工程において、前記第2未硬化物に対して、前記三次元構造体を前記第1固体電解質層の表面まで侵入させる、請求項1に記載の固体電解質シートの製造方法。
【請求項3】
前記三次元構造体は、不織布である、請求項1に記載の固体電解質シートの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、固体電解質シートの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
固体電池は、正極層と、固体電解質層と、負極層とが積層された積層体から構成される。固体電解質層としては、例えば、固体電解質が充填された固体電解質シートが用いられる。固体電解質シートは、厚み方向の中央に配置され、内部に固体電解質が充填された、不織布等のシート状の三次元構造体と、前記三次元構造体の表面および裏面をそれぞれ覆うように形成された固体電解質層とを備える。
【0003】
従来、固体電解質を含むスラリーに、上記三次元構造体を浸漬して、上記三次元構造体の内部に前記スラリーを充填した後、前記スラリーを乾燥させて固体電解質シートを形成していた。しかしながら、この方法では、固体電解質シートの量産性や、その製造における安全性に劣るという課題があった。固体電解質シートの量産性や、その製造における安全性を確保するためには、上記三次元構造体に上記スラリーを塗工する方法により、上記スラリーに上記三次元構造体を浸漬する方法によって得られたものと同等の品質を有する固体電解質シートを得る必要がある。
【0004】
上記三次元構造体に上記スラリーを塗工する方法において、上記スラリーを二回塗工することにより、上記三次元構造体を断面方向中央に配置可能であり、上記スラリーに上記三次元構造体を浸漬する方法によって得られたものと同等の品質を有する固体電解質シートを得る方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-151241号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に開示された従来技術は、不織布等の三次元構造体のしわや、それに沿った気泡が発生したり、三次元構造体がダイコーターに引っ掛かることにより破断が発生したりすることがあり、改善の余地があった。
【0007】
本発明は、不織布等の三次元構造体のしわや、それに沿った気泡を抑制するとともに、三次元構造体の破断を抑制する固体電解質シートの製造方法を提供する。そして、延いてはエネルギーの効率化に寄与するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
[1]固体電解質が充填された固体電解質シートの製造方法であって、
基材上に、固体電解質を含む第1スラリーを塗工し、前記第1スラリーからなる第1未硬化物を形成する第1工程と、
前記基材上の前記第1未硬化物を乾燥させて、第1固体電解質層を形成する第2工程と、
前記第1固体電解質層の上面に、第2スラリーを塗工し、前記第2スラリーからなる第2未硬化物を形成する第3工程と、
前記第2未硬化物に対して、シート状の三次元構造体を侵入させる第4工程と、
前記三次元構造体の内部に侵入した前記第2未硬化物、および前記三次元構造体の上にある前記第2未硬化物を乾燥させて、前記三次元構造体の内部、および前記三次元構造体の上に第2固体電解質層を形成し、前記三次元構造体の内部に前記第2固体電解質層が充填された固体電解質シートを得る第5工程と、
を有する、固体電解質シートの製造方法。
【0009】
本発明の固体電解質シートの製造方法は、固体電解質を含む第2スラリーの第2未硬化物に対して、シート状の三次元構造体を侵入させ、前記三次元構造体の内部に侵入した前記第2未硬化物、および前記三次元構造体の上にある前記第2未硬化物を乾燥させて、前記三次元構造体の内部、および前記三次元構造体の上に第2固体電解質層を形成し、前記三次元構造体の内部に前記第2固体電解質層が充填された固体電解質シートを得るため、三次元構造体のしわや、それに沿った気泡を抑制するとともに、三次元構造体の破断を抑制することができる。
【0010】
[2]前記第4工程において、前記第2未硬化物に対して、前記三次元構造体を前記第1固体電解質層の表面まで侵入させる、[1]に記載の固体電解質シートの製造方法。
(【0011】以降は省略されています)

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