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公開番号2024146354
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-15
出願番号2023059199
出願日2023-03-31
発明の名称微粒子測定装置および微粒子測定方法
出願人株式会社アドバンテスト
代理人個人,個人,個人,個人
主分類G01N 15/13 20240101AFI20241004BHJP(測定;試験)
要約【課題】少ない粒子数でも粒径を推定可能な装置を提供する。
【解決手段】ポアデバイス100は、ポア112を有する隔壁により隔てられた第1液室122および第2液室124を有する。測定器200は、第1液室122に設けられた第1電極E1と第2液室124に設けられた第2電極E2の間に流れる電流信号を測定する。圧力制御装置400は、測定中に、第1液室122の圧力が第2液室124の圧力より高い第1状態φ1と、第1液室122の圧力が第2液室124の圧力より低い第2状態φ1と、を切り替える。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
ポアデバイスを用いた微粒子測定装置であって、
前記ポアデバイスは、細孔を有する隔壁により隔てられた第1液室および第2液室を有し、
前記微粒子測定装置は、
前記第1液室に設けられた第1電極と前記第2液室に設けられた第2電極の間に流れる電流信号を測定する測定器と、
測定中に、前記第1液室の圧力が前記第2液室の圧力より高い第1状態と、前記第1液室の圧力が前記第2液室の圧力より低い第2状態と、を切り替える圧力制御装置と、
を備えることを特徴とする微粒子測定装置。
続きを表示(約 510 文字)【請求項2】
前記第1状態において前記第2液室の圧力は大気圧であり、前記第2状態において前記第1液室の圧力は大気圧であることを特徴とする請求項1に記載の微粒子測定装置。
【請求項3】
前記測定器は、
前記電流信号を電圧信号に変換するトランスインピーダンスアンプと、
前記トランスインピーダンスアンプの出力をデジタル信号に変換するデジタイザと、
を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の微粒子測定装置。
【請求項4】
ポアデバイスを用いた微粒子測定方法であって、
前記ポアデバイスは、細孔を有する隔壁により隔てられた第1液室および第2液室を有し、
前記微粒子測定方法は、
前記第1液室の圧力が前記第2液室の圧力より高い第1状態と、前記第1液室の圧力が前記第2液室の圧力より低い第2状態と、を切り替えるステップと、
前記第1状態および前記第2状態それぞれにおいて、前記第1液室に設けられた第1電極と前記第2液室に設けられた第2電極の間に流れる電流信号を測定するステップと、
を備えることを特徴とする微粒子測定方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ポアデバイスを用いた計測に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
電気的検知帯法(コールター原理)と呼ばれる粒度分布測定法が知られている。この測定法では、粒子を含む電解液を、ナノポアと称される細孔を通過させる。粒子が細孔を通過するとき、細孔中の電解液は粒子の体積に相当する量だけ減少し、細孔の電気抵抗を増加させる。したがって細孔の電気抵抗を測定することで、粒子の体積(すなわち粒径)を測定することができる。
【0003】
図1は、電気的検知帯法を用いた微粒子測定装置1Rのブロック図である。微粒子測定装置1Rは、ポアデバイス100、測定器200Rおよびデータ処理装置300を備える。
【0004】
ポアデバイス100の内部は、検出対象の粒子4を含む電解液2が満たされる。ポアデバイス100の内部は、ポアチップ102によって2つの空間に隔てられており、2つの空間には電極106と電極108が設けられる。電極106と電極108の間に電位差を発生させると、電極間にイオン電流が流れ、また電気泳動によって粒子4が細孔104を経由して、一方の空間から他方の空間に移動する。
【0005】
測定器200Rは、電極対106,108の間に電位差を発生させるとともに、電極対の間の抵抗値Rpと相関を有する情報を取得する。測定器200Rは、トランスインピーダンスアンプ210、電圧源220、デジタイザ230を含む。電圧源220は電極対106,108の間に電位差Vbを発生させる。この電位差Vbは、電気泳動の駆動源であるとともに、抵抗値Rpを測定するためのバイアス信号となる。
【0006】
電極対106,108の間には、細孔104の抵抗に反比例する微小電流Isが流れる。
Is=Vb/Rp …(1)
【0007】
トランスインピーダンスアンプ210は、微小電流Isを電圧信号Vsに変換する。変換ゲインをrとするとき、以下の式が成り立つ。
Vs=-r×Is …(2)
式(1)を式(2)に代入すると、式(3)が得られる。
Vs=-Vb×r/Rp …(3)
デジタイザ230は、電圧信号VsをデジタルデータDsに変換する。このように測定器200Rにより、細孔104の抵抗値Rpに反比例する電圧信号Vsを得ることができる。データ処理装置300は、デジタルデータDsを処理し、電解液2に含まれる粒子4の個数や粒径分布などを解析する。
【0008】
図2は、測定器200Rにより測定される例示的な微小電流Isの波形図である。なお本明細書において参照する波形図やタイムチャートの縦軸および横軸は、理解を容易とするために適宜拡大、縮小したものであり、また示される各波形も、理解の容易のために簡略化され、あるいは誇張もしくは強調されている。
【0009】
粒子が通過する短い期間、細孔104の抵抗値Rpが増大する。したがって、粒子が通過するごとに電流Isはパルス状に減少する。個々のパルス電流の振幅は、粒径と相関を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開2017-016881号公報
特開2014-219235号公報
特開2018-054594号公報
国際公開第2002/084306号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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