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公開番号2024146027
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-15
出願番号2023058690
出願日2023-03-31
発明の名称コンクリート養生管理装置、コンクリート養生管理方法およびコンクリート養生管理プログラム
出願人株式会社奥村組,ユアサ商事株式会社
代理人弁理士法人翔和国際特許事務所
主分類B28B 11/24 20060101AFI20241004BHJP(セメント,粘土,または石材の加工)
要約【課題】コンクリート表面の水膜の状態に基づいて、コンクリート養生を管理すること。
【解決手段】コンクリートの打設領域において、養生中のコンクリート表面の水膜の状態に基づいて、コンクリート養生を管理するコンクリート養生管理装置であって、打設領域の平面位置情報を取得する平面位置情報取得部と、取得した平面位置情報に基づいて、打設領域を所定サイズのメッシュで区画して得られる少なくとも1つの散水区画の散水区画位置情報を取得する散水区画位置情報取得部と、散水区画において、レーザセンサから照射されたレーザ光の反射強度である反射強度データと、反射強度データが測定された位置の位置情報と、を紐付けたセンサデータを少なくとも1つ取得するセンサデータ取得部と、センサデータに基づいて、散水区画における水膜の有無を判定する水膜判定部と、水膜判定部における判定結果に基づいて散水区画に対する散水を制御する散水制御部と、を備えた。
【選択図】図2A
特許請求の範囲【請求項1】
コンクリートの打設領域において、養生中のコンクリート表面の水膜の状態に基づいて、コンクリート養生を管理するコンクリート養生管理装置であって、
前記打設領域の平面位置情報を取得する平面位置情報取得部と、
取得した前記平面位置情報に基づいて、前記打設領域を所定サイズのメッシュで区画して得られる少なくとも1つの散水区画の散水区画位置情報を取得する散水区画位置情報取得部と、
前記散水区画において、レーザセンサから照射されたレーザ光の反射強度である反射強度データと、前記反射強度データが測定された位置の位置情報と、を紐付けたセンサデータを少なくとも1つ取得するセンサデータ取得部と、
前記センサデータに基づいて、前記散水区画における水膜の有無を判定する水膜判定部と、
前記水膜判定部における判定結果に基づいて前記散水区画に対する散水を制御する散水制御部と、
を備えたコンクリート養生管理装置。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記反射強度をデータに応じて少なくとも2つの高低区分に区分けし、前記センサデータが、前記少なくとも2つの区分のいずれかに属するかを決定する区分決定部と、
前記少なくとも2つの高低区分のそれぞれに属する前記センサデータの数をカウントするカウント部と、
カウントされた前記センサデータの数のそれぞれに、属する高低区分に応じた重み付け係数を乗じて得られる値を前記散水区画において取得された前記センサデータの数で除することにより評価値を算出する評価値算出部と、
を備え、
前記水膜判定部は、前記評価値と所定基準値とを比較して、前記散水区画における水膜の有無を判定する請求項1に記載のコンクリート養生管理装置。
【請求項3】
前記区分決定部は、前記反射強度データに応じて前記センサデータが、第1区分、第2区分または第3区分に属するかを決定し、
すべて水膜で覆われている場合の反射強度に対するセンサデータの反射強度率が、前記第1区分は50%以上100%まで、前記第2区分は0%より上で50%未満、前記第3区分は0%である請求項2に記載のコンクリート養生管理装置。
【請求項4】
前記レーザセンサは、前記レーザ光の照射エリアにおける水膜の占有面積率が高いほど前記反射強度が高くなるよう設定されている請求項3に記載のコンクリート養生管理装置。
【請求項5】
コンクリートの打設領域において、養生中のコンクリート表面の水膜の状態に基づいて、コンクリート養生を管理するコンクリート養生管理方法であって、
前記打設領域の平面位置情報を取得する平面位置情報取得ステップと、
取得した前記平面位置情報に基づいて、前記打設領域を所定サイズのメッシュで区画して得られる少なくとも1つの散水区画の散水区画位置情報を取得する散水区画位置情報取得ステップと、
前記散水区画において、レーザセンサから照射されたレーザ光の反射強度である反射強度データと、前記反射強度データが測定された位置の位置情報と、を紐付けたセンサデータを少なくとも1つ取得するセンサデータ取得ステップと、
前記センサデータに基づいて、前記散水区画における水膜の有無を判定する水膜判定ステップと、
前記水膜判定ステップにおける判定結果に基づいて前記散水区画に対する散水を制御する散水制御ステップと、
を含むコンクリート養生管理方法。
【請求項6】
コンクリートの打設領域において、養生中のコンクリート表面の水膜の状態に基づいて、コンクリート養生を管理するコンクリート養生管理方法であって、
前記打設領域の平面位置情報を取得する平面位置情報取得ステップと、
取得した前記平面位置情報に基づいて、前記打設領域を所定サイズのメッシュで区画して得られる少なくとも1つの散水区画の散水区画位置情報を取得する散水区画位置情報取得ステップと、
前記散水区画において、レーザセンサから照射されたレーザ光の反射強度である反射強度データと、前記反射強度データが測定された位置の位置情報と、を紐付けたセンサデータを少なくとも1つ取得するセンサデータ取得ステップと、
前記センサデータに基づいて、前記散水区画における水膜の有無を判定する水膜判定ステップと、
前記水膜判定ステップにおける判定結果に基づいて前記散水区画に対する散水を制御する散水制御ステップと、
をコンピュータに実行させるコンクリート養生管理プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コンクリート養生管理装置、コンクリート養生管理方法およびコンクリート養生管理プログラムに関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
上記技術分野において、特許文献1には、気温や湿度等のコンクリートの環境条件からコンクリート表面における水分蒸発量を算出し、当該水分蒸発量に応じて散水装置を制御することにより、散水養生を行う技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-78287号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術では、コンクリートの環境条件に応じて散水を行うので、コンクリート表面の水膜の状態に基づいて、コンクリート養生を管理することができなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、本発明に係るコンクリート養生管理装置は、
コンクリートの打設領域において、養生中のコンクリート表面の水膜の状態に基づいて、コンクリート養生を管理するコンクリート養生管理装置であって、
前記打設領域の平面位置情報を取得する平面位置情報取得部と、
取得した前記平面位置情報に基づいて、前記打設領域を所定サイズのメッシュで区画して得られる少なくとも1つの散水区画の散水区画位置情報を取得する散水区画位置情報取得部と、
前記散水区画において、レーザセンサから照射されたレーザ光の反射強度である反射強度データと、前記反射強度データが測定された位置の位置情報と、を紐付けたセンサデータを少なくとも1つ取得するセンサデータ取得部と、
前記センサデータに基づいて、前記散水区画における水膜の有無を判定する水膜判定部と、
前記水膜判定部における判定結果に基づいて前記散水区画に対する散水を制御する散水制御部と、
を備えた。
【0006】
また、上記目的を達成するため、本発明に係るコンクリート養生管理方法は、
コンクリートの打設領域において、養生中のコンクリート表面の水膜の状態に基づいて、コンクリート養生を管理するコンクリート養生管理方法であって、
前記打設領域の平面位置情報を取得する平面位置情報取得ステップと、
取得した前記平面位置情報に基づいて、前記打設領域を所定サイズのメッシュで区画して得られる少なくとも1つの散水区画の散水区画位置情報を取得する散水区画位置情報取得ステップと、
前記散水区画において、レーザセンサから照射されたレーザ光の反射強度である反射強度データと、前記反射強度データが測定された位置の位置情報と、を紐付けたセンサデータを少なくとも1つ取得するセンサデータ取得ステップと、
前記センサデータに基づいて、前記散水区画における水膜の有無を判定する水膜判定ステップと、
前記水膜判定ステップにおける判定結果に基づいて前記散水区画に対する散水を制御する散水制御ステップと、
を含む。
【0007】
さらに、上記目的を達成するため、本発明に係るコンクリート養生管理プログラムは、
コンクリートの打設領域において、養生中のコンクリート表面の水膜の状態に基づいて、コンクリート養生を管理するコンクリート養生管理方法であって、
前記打設領域の平面位置情報を取得する平面位置情報取得ステップと、
取得した前記平面位置情報に基づいて、前記打設領域を所定サイズのメッシュで区画して得られる少なくとも1つの散水区画の散水区画位置情報を取得する散水区画位置情報取得ステップと、
前記散水区画において、レーザセンサから照射されたレーザ光の反射強度である反射強度データと、前記反射強度データが測定された位置の位置情報と、を紐付けたセンサデータを少なくとも1つ取得するセンサデータ取得ステップと、
前記センサデータに基づいて、前記散水区画における水膜の有無を判定する水膜判定ステップと、
前記水膜判定ステップにおける判定結果に基づいて前記散水区画に対する散水を制御する散水制御ステップと、
をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、コンクリート表面の水膜の状態に基づいて、コンクリート養生を管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の第1実施形態に係るコンクリート養生管理装置による養生管理の概要を説明するための図である。
本発明の第1実施形態に係るコンクリート養生管理装置の構成を説明するブロック図である。
本発明の第1実施形態に係るコンクリート養生管理装置におけるセンサデータの取得について説明するための(a)自走式センサの概要図、(b)打設領域の概要図である。
本発明の第1実施形態に係るコンクリート養生管理装置が有する反射強度テーブルの一例を説明するための図である。
本発明の第1実施形態に係るコンクリート養生管理装置のハードウェア構成を説明するための図である。
本発明の第1実施形態に係るコンクリート養生管理装置の処理手順を説明するためのフローチャートである。
本発明の第2実施形態に係るコンクリート養生管理装置の構成を説明するためのブロック図である。
本発明の第2実施形態に係るコンクリート養生管理装置によるセンサデータの区分けについて説明するための図である。
本発明の第2実施形態に係るコンクリート養生管理装置による重み付け係数について説明するための図である。
本発明の第2実施形態に係るコンクリート養生管理装置が有する重み付け係数テーブルの一例を説明するための図である。
本発明の第2実施形態に係るコンクリート養生管理装置のハードウェア構成を説明するための図である。
本発明の第2実施形態に係るコンクリート養生管理装置の処理手順を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を参照して、例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施形態に記載されている、構成、数値、処理の流れ、機能要素などは一例に過ぎず、その変形や変更は自由であって、本発明の技術範囲を以下の記載に限定する趣旨のものではない。また、以下の実施形態において「水膜の有無」とは水膜の有無の程度を示す概念であり、「水膜が有る」「水膜有(り)」とは水膜の占有面積率が高く散水が不要な状態を示し、「水膜が無い」「水膜無(し)」とは、水膜の占有面積率が低く散水が必要な状態を示すものである。
(【0011】以降は省略されています)

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