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公開番号2024145854
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-15
出願番号2023058395
出願日2023-03-31
発明の名称蛍光体および発光装置
出願人TDK株式会社
代理人前田・鈴木国際特許弁理士法人
主分類C09K 11/80 20060101AFI20241004BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】内部量子収率が高く、暖色の蛍光を発光するYAG:Ce³⁺蛍光体を提供すること。
【解決手段】Y_3-xCe_xAl_5-y-zMg_yZr_zO₁₂で表されるガーネット型結晶構造を有する単結晶である蛍光体であって、xが0.03～0.15であり、yが0.05～0.6であり、zが0.05～0.6である蛍光体。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項１】
Ｙ
3-x
Ｃｅ
x
Ａｌ
5-y-z
Ｍｇ
y
Ｚｒ
z
Ｏ
12
で表されるガーネット型結晶構造を有する単結晶である蛍光体であって、
前記ｘが０．０３～０．１５であり、
前記ｙが０．０５～０．６であり、
前記ｚが０．０５～０．６である蛍光体。
続きを表示（約 240 文字）【請求項２】
前記ｘが０．０６～０．１２であり、
前記ｙが０．１～０．６であり、
前記ｚが０．１～０．６である請求項１に記載の蛍光体。
【請求項３】
励起光吸収スペクトルのピークの半値幅が１１０ｎｍ以下である請求項１に記載の蛍光体。
【請求項４】
青色発光素子と、請求項１～３のいずれかに記載の前記蛍光体と、を有する発光装置。
【請求項５】
前記青色発光素子は、青色レーザー光源である請求項４に記載の発光装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、蛍光体および発光装置に関する。
続きを表示（約 1,100 文字）【背景技術】
【０００２】
店舗や街頭の照明として、いわゆる電球色のデザインされたスポット照明が使用されている。
【０００３】
一般的な電球色の照明では、励起光として青色ＬＥＤ光を暖色蛍光体に当てて、波長を変換して蛍光の色を暖色に調整して、青色ＬＥＤ光と暖色の蛍光とを混合して電球色としている。
【０００４】
しかし、特定の箇所に絞って光を当てるスポット照明の励起光としては、青色ＬＥＤ光よりも青色レーザー光の方が適している。青色レーザー光の方が、青色ＬＥＤ光に比べて発光面積が狭いため、光を絞り込み易いためである。
【０００５】
暖色蛍光体としては、たとえば特許文献１に、カルシウムアルミニウムケイ素窒化物に付活剤として３価のセリウムを導入した橙色蛍光体のｃＣａＡｌＳｉＮ
3
・（１－ｃ）ＬｉＳｉ
2
Ｎ
3
：Ｃｅ
3+
（０．２≦ｃ≦０．８）が開示されている。
【０００６】
しかし、青色レーザー光は、青色ＬＥＤ光に比べて強度が高く、青色レーザー光が蛍光体に入射すると、強力な光を受けて蛍光体は局部的に高温になる。ＣａＡｌＳｉＮ
3
：Ｃｅ
3+
等の橙色蛍光体は温度消光し易いので、青色レーザー光をこの橙色蛍光体に入射させても、橙色は失われて蛍光は暖色ではなくなる傾向がある。
【０００７】
これに対して、イットリウムアルミニウムガーネット（ＹＡＧ）に、付活剤としてセリウムを導入したＹＡＧ：Ｃｅ
3+
は、耐温度消光特性が高い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００８】
国際公開第２０１２／０１４７０２号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００９】
本発明は、上記実情に鑑みてなされ、内部量子収率が高く、暖色の蛍光を発光するＹＡＧ：Ｃｅ
3+
蛍光体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【００１０】
上記目的を達成するため、本発明に係る蛍光体はＹ
3-x
Ｃｅ
x
Ａｌ
5-y-z
Ｍｇ
y
Ｚｒ
z
Ｏ
12
で表されるガーネット型結晶構造を有する単結晶である蛍光体であって、
前記ｘが０．０３～０．１５であり、
前記ｙが０．０５～０．６であり、
前記ｚが０．０５～０．６である。
（【００１１】以降は省略されています）

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