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公開番号2024145626
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-15
出願番号2023058063
出願日2023-03-31
発明の名称ワーク加工方法
出願人株式会社東京精密
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類H01L 21/301 20060101AFI20241004BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】ワークを高品質に加工できるワーク加工方法を提供する。
【解決手段】ワークに形成された2条の溝の間を中抜き加工するワーク加工方法であり、2条の溝に沿って相対的に加工送りが与えられるワークに対し、2条の溝の間にビームスポットが非円形状の第1レーザ光を照射して、2条の溝の間を中抜き加工する第1工程と、2条の溝に沿って相対的に加工送りが与えられるワークに対し、第1レーザ光によって中抜き加工された2条の溝の間にビームスポットが非円形状の第2レーザ光を照射して、2条の溝の間を更に中抜き加工する第2工程と、を含む。第1工程では、2条の溝の間隔に対応した加工幅となるように、加工の進行方向に対して、ビームスポットの長手方向を傾けて第1レーザ光を照射する。第2工程では、2条の溝の間隔に対応した加工幅となるように、加工の進行方向に対して、ビームスポットの長手方向を第1レーザ光と逆方向に傾けて第2レーザ光を照射する。
【選択図】図12
特許請求の範囲【請求項1】
ワークに形成された2条の溝の間を中抜き加工するワーク加工方法であって、
2条の前記溝に沿って相対的に加工送りが与えられる前記ワークに対し、2条の前記溝の間にビームスポットが非円形状の第1レーザ光を照射して、2条の前記溝の間を中抜き加工する第1工程と、
2条の前記溝に沿って相対的に加工送りが与えられる前記ワークに対し、前記第1レーザ光によって中抜き加工された2条の前記溝の間にビームスポットが非円形状の第2レーザ光を照射して、2条の前記溝の間を更に中抜き加工する第2工程と、
を含み、
前記第1工程では、2条の前記溝の間隔に対応した加工幅となるように、加工の進行方向に対して、ビームスポットの長手方向を傾けて前記第1レーザ光を照射し、
前記第2工程では、2条の前記溝の間隔に対応した加工幅となるように、加工の進行方向に対して、ビームスポットの長手方向を前記第1レーザ光と逆方向に傾けて前記第2レーザ光を照射する、
ワーク加工方法。
続きを表示(約 830 文字)【請求項2】
前記第1レーザ光のビームスポットと前記第2レーザ光のビームスポットとを互いに逆方向かつ同じ角度で傾斜させる、
請求項1に記載のワーク加工方法。
【請求項3】
加工送りを少なくとも2回与える場合において、
1回目の加工送りで前記第1工程を実行し、
2回目の加工送りで前記第2工程を実行する、
請求項1又は2に記載のワーク加工方法。
【請求項4】
3回目以降の加工送りにおいて、前記第1工程及び前記第2工程を交互に実行する、
請求項3に記載のワーク加工方法。
【請求項5】
加工送りを奇数回与える場合において、最後の加工送りは、1回目よりも前記第1レーザ光の強度を低く設定して、前記第1工程を実行する、
請求項4に記載のワーク加工方法。
【請求項6】
加工送りごとに前記第1レーザ光及び前記第2レーザ光の強度を変える、
請求項1又は2に記載のワーク加工方法。
【請求項7】
1回の加工送りで前記第1工程及び前記第2工程を実行する、
請求項1又は2に記載のワーク加工方法。
【請求項8】
同じ集光レンズから前記第1レーザ光及び前記第2レーザ光を出射させて、1回の加工送りで前記第1工程及び前記第2工程を実行する、
請求項7に記載のワーク加工方法。
【請求項9】
異なる集光レンズから前記第1レーザ光及び前記第2レーザ光を出射させて、1回の加工送りで前記第1工程及び前記第2工程を実行する、
請求項7に記載のワーク加工方法。
【請求項10】
相対的に加工送りが与えられる前記ワークに対し、一対の第3レーザ光を照射して、2条の前記溝を加工する工程を更に含む、
請求項1又は2に記載のワーク加工方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ワーク加工方法に係り、特にワークに形成された2条の溝の間を中抜き加工するワーク加工方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
層間絶縁膜にLow-k(低誘電率)膜を使用した半導体のウェーハは、通常のブレードダイサを使用してチップ化すると、膜剥離(デラミネーション)が発生するという問題がある。
【0003】
特許文献1には、ストリートに沿って2条の溝を加工し、かつ、その2条の溝の間をレーザ光で中抜き加工して、ストリートからLow-k膜を含む積層体を除去することが提案されている。また、特許文献1には、ビームスポットの形状を矩形等の非円形状とし、ビームスポットを光軸周りに回転させることで、中抜き加工の加工幅を調整することが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-192922号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、加工幅を調整するために非円形状のビームスポットを傾斜させて加工すると、加工される溝内にデブリが偏って付着する場合があり、加工品質を低下させるという問題がある。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、ワークを高品質に加工できるワーク加工方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための第1の態様は、ワークに形成された2条の溝の間を中抜き加工するワーク加工方法であって、2条の溝に沿って相対的に加工送りが与えられるワークに対し、2条の溝の間にビームスポットが非円形状の第1レーザ光を照射して、2条の溝の間を中抜き加工する第1工程と、2条の溝に沿って相対的に加工送りが与えられるワークに対し、第1レーザ光によって中抜き加工された2条の溝の間にビームスポットが非円形状の第2レーザ光を照射して、2条の溝の間を更に中抜き加工する第2工程と、を含み、第1工程では、2条の溝の間隔に対応した加工幅となるように、加工の進行方向に対して、ビームスポットの長手方向を傾けて第1レーザ光を照射し、第2工程では、2条の溝の間隔に対応した加工幅となるように、加工の進行方向に対して、ビームスポットの長手方向を第1レーザ光と逆方向に傾けて第2レーザ光を照射する、ワーク加工方法である。
【0008】
第2の態様は、第1の態様のワーク加工方法において、第1レーザ光のビームスポットと第2レーザ光のビームスポットとを互いに逆方向かつ同じ角度で傾斜させる、ワーク加工方法である。
【0009】
第3の態様は、第1又は第2の態様のワーク加工方法において、加工送りを少なくとも2回与える場合において、1回目の加工送りで第1工程を実行し、2回目の加工送りで第2工程を実行する、ワーク加工方法である。
【0010】
第4の態様は、第3の態様のワーク加工方法において、3回目以降の加工送りにおいて、第1工程及び第2工程を交互に実行する、ワーク加工方法である。
(【0011】以降は省略されています)

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