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公開番号2024152865
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-25
出願番号2024135228,2020127269
出願日2024-08-14,2020-07-28
発明の名称ウェーハ加工方法及びシステム
出願人株式会社東京精密
代理人個人,個人,個人,個人
主分類H01L 21/301 20060101AFI20241018BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】 ウェーハ割断後にチップの間に生じる間隙への研削屑の侵入を抑制することが可能なウェーハ加工方法及びシステムを提供する。
【解決手段】 ウェーハ加工方法は、ボイド及びボイド上方領域を含むレーザ加工領域(R1、R2)の内のボイド上方領域がウェーハのターゲット厚(Ht)に位置するようにウェーハ(W)の裏面の研削で生じる研削屑を捕集するレーザ加工領域をウェーハの分割予定ライン(CL)に沿って形成するレーザ加工領域形成ステップを備える。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
ボイド及びボイド上方領域を含むレーザ加工領域の内の前記ボイド上方領域がウェーハのターゲット厚に位置するように前記ウェーハの裏面の研削で生じる研削屑を捕集する前記レーザ加工領域を前記ウェーハの分割予定ラインに沿って形成するレーザ加工領域形成ステップを備える、ウェーハ加工方法。
続きを表示(約 500 文字)【請求項2】
前記ウェーハの厚さが前記ターゲット厚となるように前記ウェーハの裏面から前記ボイド上方領域の一部まで研削して、前記ウェーハの裏面側及び側壁に前記ボイド上方領域を露呈させる研削ステップを備える、請求項1に記載のウェーハ加工方法。
【請求項3】
前記レーザ加工領域形成ステップは、前記ターゲット厚の位置が、前記レーザ加工領域の裏面側から3分の1までの範囲の領域に重なるように、前記レーザ加工領域を形成する、請求項2に記載のウェーハ加工方法。
【請求項4】
前記レーザ加工領域形成ステップは、前記ターゲット厚の位置が、前記ボイド上方領域の裏面側から3分の1までの範囲の領域に重なるように、前記レーザ加工領域を形成する、請求項2に記載のウェーハ加工方法。
【請求項5】
ボイド及びボイド上方領域を含むレーザ加工領域の内の前記ボイド上方領域がウェーハのターゲット厚に位置するように前記ウェーハの裏面の研削で生じる研削屑を捕集する前記レーザ加工領域を前記ウェーハの分割予定ラインに沿って形成するレーザ加工装置を備える、ウェーハ加工システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はウェーハ加工方法及びシステムに係り、ウェーハの内部に形成されたレーザ加工領域を起点としてウェーハを分割するウェーハ加工方法及びシステムに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、シリコン等のウェーハの内部に集光点を合わせてレーザ光を分割予定ラインに沿って照射し、分割予定ラインに沿ってウェーハの内部に切断の起点となるレーザ加工領域を形成するレーザ加工装置(レーザダイシング装置ともいう。)が知られている。レーザ加工領域が形成されたウェーハは、その後、エキスパンド又はブレーキングといった割断プロセスによって分割予定ラインで割断されて個々のチップに分割される(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-057743号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ウェーハの割断プロセスでは、研削機(グラインダー)を用いてウェーハの裏面側を研削するときにウェーハに加わる荷重(圧力)を利用して、レーザ加工領域からの亀裂を進展させてウェーハを割断する。
【0005】
図8は、ウェーハの割断プロセスを示す一部断面図であり、図8(a)は研削前のウェーハW、図8(b)は研削時の荷重によりウェーハWの内部でクラックが進展した状態、図8(c)はクラックに沿ってウェーハWが割断した状態を示している。図9は、図8(c)の領域XIの一部拡大図である。
【0006】
まず、図8(a)に示すように、ウェーハWは、電子回路等のデバイスが形成された表面Waにバックグラインドテープ(図8では不図示。図10のBG)が貼着された後、不図示の吸着ステージ上に表面Waを下側にして載置されて吸着保持される。ウェーハWの内部には、レーザ加工によりレーザ加工領域R1及びR2が形成される。レーザ加工領域R1及びR2は、ウェーハWの内部の亀裂Kの起点となるものであり、ウェーハWの深さ方向(Z方向)の異なる位置に2段形成されている。なお、レーザ加工領域R1及びR2は、ウェーハWの分割予定ラインに沿って複数形成されるが、図8では2つに簡略化して示している。
【0007】
次に、研削機50によりウェーハWの裏面Wbが研削される。研削機50の回転研削盤52には砥石54が取り付けられており、ウェーハWの裏面Wbに砥石54を当接させて回転研削盤52を回転させることにより、ウェーハWの研削を行う。
【0008】
ウェーハWの研削の進行に伴い、砥石54を介してウェーハWの裏面Wbに加えられる荷重により、図8(b)に示すように、亀裂KがウェーハWの深さ方向に進展する。そして、ウェーハWの表面Wa及び裏面Wbに到達した後、図8(c)に示すように、ウェーハWが分割予定ラインに沿って割断して、割断したチップC1及びC2の間が押し広げられて微小な間隙Gapが生じる。
【0009】
図9に拡大して示すように、研削により生じた研削屑(スラッジともいう。)SLは、チップC1及びC2の間の間隙Gapに侵入し、チップC1及びC2の表面に到達する場合がある(図10参照)。
【0010】
図10は、割断後のチップをピックアップした後のバックグラインドテープの表面を示す画像である。図10に示すように、バックグラインドテープBGの表面には、ウェーハWの分割予定ラインに沿って略格子状に研削屑SLが付着している。このような研削屑SLは、チップC1及びC2の表面に形成されたデバイスの汚染の原因になる。
(【0011】以降は省略されています)

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