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公開番号
2024144614
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-11
出願番号
2024119557,2020569699
出願日
2024-07-25,2020-01-29
発明の名称
脳心血管イベントの将来の発生リスクの評価方法、算出方法、評価装置、算出装置、評価プログラム、算出プログラム、記録媒体、評価システムおよび端末装置
出願人
味の素株式会社
代理人
弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類
G01N
33/68 20060101AFI20241003BHJP(測定;試験)
要約
【課題】脳心血管イベントの将来の発生リスクを知る上で参考となり得る信頼性の高い情報を提供することができる評価方法などを提供することを課題とする。
【解決手段】本実施形態では、評価対象の血液中のGly、Cit、Trp、MetおよびValのうちの少なくとも1つのアミノ酸の濃度値ならびに前記濃度値が代入される変数を含むCox比例ハザードモデルを用いて算出された前記モデルの値を用いて、前記評価対象について、脳心血管イベントの将来の発生リスクを評価する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
評価対象の血液中のGly、Cit、Trp、Met、Val、His、ProおよびTyrのうちの少なくとも2つのアミノ酸の濃度値、または、前記濃度値が代入される変数を含む式および前記濃度値を用いて算出された前記式の値を用いて、前記評価対象について、脳心血管イベントの将来の発生リスクを評価する評価ステップを含むこと
を特徴とする評価方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、脳心血管イベントの将来の発生リスクの評価方法、算出方法、評価装置、算出装置、評価プログラム、算出プログラム、記録媒体、評価システムおよび端末装置に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
心筋梗塞などの心疾患、脳梗塞および脳出血などの脳疾患は、日本における死因の第2位、第3位を占めている。脳心血管イベントと総称されるこれらの疾患はいずれも、メタボリックシンドロームに端を発する動脈硬化などに代表される血管の機能低下が主病因の一つであると考えられている。
【0003】
脳心血管イベントの予防のためには、メタボリックシンドロームなどに起因する病因の早期発見と病因に応じた適切な介入が必要である。病因の発見にはバイオマーカーを活用することが有用であると考えられる。
【0004】
バイオマーカーとして、生体内の代謝物の中でも代謝経路の中心的存在であるアミノ酸が着目されている。アミノ酸は代謝物の中でも血中に多量に存在しており、また、その物性は比較的互いに類似している。そのため、アミノ酸は、高精度で分析が可能であるといった、バイオマーカーの対象として好ましい性質を有している。
【0005】
ここで、血漿中のアミノ酸濃度分布の差異が将来の脳心血管イベントのリスク因子であることが報告されている(非特許文献1-4)。また、先行特許として、血液中のアミノ酸の濃度を利用して心血管イベントの将来の状態を評価する方法に関する特許文献1が公開されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2013-178238号公報
【非特許文献】
【0007】
Ruiz-Canela M. et al. Clin. Chem. 2016, 62, 582-592
Shah SH. et al. Circ. Cardiovasc. Genet. 2010, 3, 207-214
Shah SH. et al. Am. Heart. J. 2012, 163, 844-850
Magnusson M. et al. 2013, Eur. Heart. J. 34, 198201989
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、血液中のアミノ酸濃度を利用した、脳心血管イベントの将来の発生リスクに関する判定技術の開発には、更なる精度が求められているという問題点があった。
【0009】
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、脳心血管イベントの将来の発生リスクを知る上で参考となり得る信頼性の高い情報を提供することができる評価方法、算出方法、評価装置、算出装置、評価プログラム、算出プログラム、記録媒体、評価システムおよび端末装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる評価方法は、評価対象の血液中のGly、Cit、Trp、Met、Val、His、ProおよびTyrのうちの少なくとも2つのアミノ酸の濃度値、または、前記濃度値が代入される変数を含む式および前記濃度値を用いて算出された前記式の値を用いて、前記評価対象について、脳心血管イベントの将来の発生リスクを評価する評価ステップを含むことを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)
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