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公開番号2024144159
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-11
出願番号2024025780
出願日2024-02-22
発明の名称水中油型乳化化粧料
出願人株式会社 資生堂
代理人個人,個人
主分類A61K 8/898 20060101AFI20241003BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】本発明は、微粒子酸化亜鉛の分散安定性に優れ、微粒子酸化亜鉛の凝集物の沈降を生じにくい水中油型乳化化粧料を提供することを目的とする。
【解決手段】
本発明に係る水中油型乳化化粧料は、水相と、水相中に分散した油相と、油相中に分散した粉体とを含み、油相が(A)アミノ変性シリコーンを含み、粉体が(B)疎水化したシリカ被覆微粒子酸化亜鉛であることを特徴とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
水相と、水相中に分散した油相と、油相中に分散した粉体とを含む水中油型乳化化粧料であって、
油相が(A)アミノ変性シリコーンを含み、
粉体が(B)疎水化したシリカ被覆微粒子酸化亜鉛である、
水中油型乳化化粧料。
続きを表示(約 480 文字)【請求項2】
(A)アミノ変性シリコーンの配合量が水中油型乳化化粧料の全量に対して0.1~10質量%である、請求項1に記載の水中油型乳化化粧料。
【請求項3】
(B)疎水化したシリカ被覆微粒子酸化亜鉛が、シリコーン化合物によって疎水化処理されている、請求項1に記載の水中油型乳化化粧料。
【請求項4】
(B)疎水化したシリカ被覆微粒子酸化亜鉛の平均一次粒子径が0.01~0.5μmである、請求項1に記載の水中油型乳化化粧料。
【請求項5】
(B)疎水化したシリカ被覆微粒子酸化亜鉛の配合量が水中油型乳化化粧料の全量に対して1~30質量%である、請求項1に記載の水中油型乳化化粧料。
【請求項6】
油相がシリコーン油をさらに含む、請求項1に記載の水中油型乳化化粧料。
【請求項7】
シリコーン油が水中油型乳化化粧料の全量に対して15質量%以上である、請求項6に記載の水中油型乳化化粧料。
【請求項8】
トラネキサム酸をさらに含む、請求項1に記載の水中油型乳化化粧料。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水中油型乳化化粧料に関する。より具体的には、微粒子酸化亜鉛の分散安定性に優れ、微粒子酸化亜鉛の凝集物の沈降を生じにくい水中油型乳化化粧料に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
水中油型乳化化粧料は、肌に塗布した際に爽やかでみずみずしい感触が得られることから、肌に直接適用されるスキンケア、ボディケア等の皮膚外用剤の基剤として広く用いられている。近年、紫外線から皮膚を保護することが日常的に行われるようになってきたことから、水中油型乳化化粧料を基剤とする皮膚外用剤においてもUVケアの重要性が増している。
【0003】
水中油型乳化化粧料に紫外線散乱剤を配合する場合、優れたみずみずしさとさっぱりした使用感を実現するために、微粒子状の酸化チタンや酸化亜鉛等の粉体の表面に疎水化処理を施して、水中油型乳化化粧料の内油相に分散させることが広く行われている。例えば、油相成分に疎水化処理した粉体と各種の分散剤を添加して、ビーズミル等の高い破砕力を有する媒体撹拌ミルで処理することによって分散液を調製し、この分散液を水相とホモミキサー処理することが提案されている(特許文献1~4)。
【0004】
しかし、保管時に経時的な温度変化や振動等の負荷が加わると内油相に分散していた粉体の一部が外水相へと移行し、凝集物を形成して容器の底部に沈降したり、容器の口部に詰まりを生じたりすることがある。特に、代表的な紫外線散乱剤である微粒子酸化亜鉛を粉体として用いると、亜鉛イオンが水相に溶出して水相に存在する薬剤とコンプレックスを形成し、沈降や詰まりを生じやすい。UVケアを目的とする化粧料には、日焼けによるしみ・ソバカスを予防・改善する効果を有するトラネキサム酸等の薬剤を配合する場合があるため、内油相中における微粒子酸化亜鉛の分散安定性を改良することが強く求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2004-210698号公報
特開2005-247722号公報
特開2009-209123号公報
国際公開第2012/157694号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、微粒子酸化亜鉛の分散安定性に優れ、微粒子酸化亜鉛の凝集物の沈降や詰まりを生じにくい水中油型乳化化粧料を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、前記の課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、微粒子酸化亜鉛をシリカ(無水ケイ酸)で均一に被覆し、さらにその表面を疎水化処理剤で処理して複合粉末(以下、「疎水化したシリカ被覆微粒子酸化亜鉛」と称する)とし、この疎水化したシリカ被覆微粒子酸化亜鉛をアミノ変性シリコーンを含む油相成分に十分に分散させ、得られた分散体を水相成分及び他の油性成分と混合、乳化することにより、微粒子酸化亜鉛の分散安定性に優れた水中油型乳化化粧料が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
すなわち、本発明は、
水相と、水相中に分散した油相と、油相中に分散した粉体とを含む水中油型乳化化粧料であって、
油相が(A)アミノ変性シリコーンを含み、
粉体が(B)疎水化したシリカ被覆微粒子酸化亜鉛である、
水中油型乳化化粧料を要旨とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る水中油型乳化化粧料は、上記構成とすることにより、微粒子酸化亜鉛を内油相に安定に分散でき、微粒子酸化亜鉛の凝集物が沈降することを抑制することができる。また、微粒子酸化亜鉛から亜鉛イオンの溶出を抑制できるため、トラネキサム酸等の薬剤と併用しても分散安定性が損なわれにくい。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の水中油型乳化化粧料は、(A)アミノ変性シリコーンと、(B)疎水化したシリカ被覆微粒子酸化亜鉛とを含むことを特徴とする。以下、本発明の水中油型乳化化粧料を構成する各成分について詳述する。
(【0011】以降は省略されています)

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