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公開番号2024144087
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-11
出願番号2023214952
出願日2023-12-20
発明の名称歯科用研磨器具
出願人株式会社松風
代理人個人,個人,個人
主分類A61C 3/06 20060101AFI20241003BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】歯科用修復物または歯面に対する研磨において、歯科用研磨器具と別に歯科用研磨ペースト等の研磨材を併用する必要が無く、効果的かつ持続的な研磨が可能な歯科用研磨器具を提供する。
【解決手段】歯科用研磨器具は、多孔質基材(A)と、多孔質基材に保持されている、砥粒(B)と水溶性結合材(C)とを含む研磨組成物と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
多孔質基材(A)と、
前記多孔質基材に保持されている、砥粒(B)と水溶性結合材(C)とを含む研磨組成物と、
を備える、歯科用研磨器具。
続きを表示(約 610 文字)【請求項2】
前記研磨組成物は、水又はアルコールを含む液体との接触により前記多孔質基材から前記砥粒が放出される、請求項1に記載の歯科用研磨器具。
【請求項3】
前記水溶性結合材(C)は、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸塩、ポリエチレングリコール、アルギン酸塩、プルラン、カラギーナン、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロースからなる群から選ばれる少なくとも1つである、請求項1に記載の歯科用研磨器具。
【請求項4】
前記多孔質基材(A)単体の乾燥時の重量を1とした場合に、前記研磨組成物は、重量比0.4以上である、請求項1に記載の歯科用研磨器具。
【請求項5】
JIS K6400―2硬さA法に準じた、前記多孔質基材(A)単体に圧縮荷重をかけた際の硬さ40%が、3~18Nの範囲である、請求項1に記載の歯科用研磨器具。
【請求項6】
前記多孔質基材は、砲弾形状、紡錘形状、円柱形状、円錐形状、放物回転体形状、カップ形状のいずれかの形状を有する、請求項1に記載の歯科用研磨器具。
【請求項7】
請求項1に記載の歯科用研磨器具を歯科用修復物または歯面に接触させる工程と、
前記歯科用研磨材に水又はアルコールを含む液体を供給しながら前記歯科用修復材を研磨する工程と、
を含む、研磨方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コンポジットレジン、セラミックスおよび金属等の歯科修復物の研磨や、歯面付着物の清掃除去を行うための歯科用研磨器具に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
歯科治療において、一般に歯にう蝕などの疾患がある場合は、う蝕部位の歯質を取り除き、コンポジットレジン、セラミックスおよび金属など、様々な材料で製作された歯科修復物を用いて修復治療が行われている。
【0003】
これらの歯科修復物は、表面性状が粗い場合、もしくは表面に傷がある場合は、着色や歯垢付着の原因となる可能性がある。よって、歯科修復物を充填又は装着する際には、形態修正および咬合調整後に表面を滑沢にするために研磨を行う必要がある。歯科修復物の表面が滑沢でない場合、天然歯と同様な自然感が得られず、また、高い審美性を得ることができない。更に、歯科修復物の表面状態に違和感があると患者の舌感が悪く、不快に感じられ、口腔粘膜や舌の正常な運動が妨げられることもある。以上のことから、歯科修復物を滑沢に研磨することは非常に重要であり、この目標を達成する為に、様々な歯科用研磨器具が用いられている。
【0004】
最終的に滑沢な面に仕上げる工程においては、細かい砥粒が配合された歯科用研磨ペースト等の研磨材を用いて仕上げ研磨することが有効とされている。主な使用方法は、歯科用フェルトや歯科用ブラシ等の器具に、これらの研磨材を適量塗布し、回転させながら被研磨体に接触させて研磨を行う、遊離砥粒研磨が一般的である。
【0005】
また歯科医院では、着色や歯垢、歯石などの歯面の付着物を除去することを目的とした、Professional Mechanical Tooth Cleaning(PMTC)と呼ばれる、歯科医師、歯科衛生士等の専門家(術者)による歯面清掃が行われる。歯面の付着物除去は、う蝕や歯周病の予防に有効であり、口腔内の健康維持において大きく寄与する。また歯面の付着物を除去することは、歯面を本来の美しい状態に回復させることが可能となり、審美的な目的においても重要である。
【0006】
歯面の付着物除去を目的とした歯面清掃においても、専用の歯科用研磨ペースト等の研磨材を、歯科用ブラシや歯科用プロフィーチップなどの回転式の器具に塗布し、遊離砥粒研磨が行われている。
【0007】
しかしながら、これらの遊離砥粒研磨においては、歯科用フェルト等の器具に対して、併用する歯科用研磨ペースト等の研磨材の塗布作業が必要となる。また、これらの器具表面に塗布された研磨材は、回転時の遠心力により、一部が口腔内で飛散してしまうことがあり、研磨に必要な量が不足し、再度研磨材を塗布しなければならない場合がある。以上のことから、術者による作業が煩雑であり、研磨作業に要する時間が増加することから、術者の負担が大きいものとなっていた。したがって、研磨作業時間の短縮化のために、別途研磨材を併用しなくても、効果的かつ持続的な研磨が可能となる歯科用研磨器具が求められている。
【0008】
特許文献1には、砥粒やその他各種成分が内部に含まれる親水性スポンジを用いることで、別途研磨材を併用する必要がない、歯科清掃研磨用のプロフィーチップの技術について開示されている。特許文献1では、親水性スポンジを水で濡らした状態で研磨することで、回転摩擦及び圧接により、スポンジ内部に含まれる砥粒などの成分が水に溶解して放出され、遊離砥粒研磨が可能となる。
【0009】
しかし、特許文献1の機構では、研磨を行う際に、親水性スポンジの含水によって放出された砥粒を保持するのみであり、砥粒そのものを内部からじわじわと徐放しているわけではなく、研磨効果を十分に持続させることが出来ない。また多孔質基材であるスポンジの硬さについて、特に最適化されていないことから、臼歯の咬合面のような形状に対して、適度に変形しながら効果的に研磨可能かは不明である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開2004―73543号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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