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公開番号2024125127
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-13
出願番号2023033256
出願日2023-03-03
発明の名称安定性に優れた歯科用光硬化性組成物
出願人株式会社松風
代理人個人
主分類A61K 6/891 20200101AFI20240906BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】優れた稠度安定性を有する歯科用光硬化性組成物を提供する。
【解決手段】歯科用光硬化性組成物は、(A)重合性単量体、(B)光増感剤、(C)光酸発生剤、(D)光重合促進剤、及び、(E)充填剤を含み、(C)光酸発生剤が(C1)式(1)で示される構造及び式(2)で示される構造を含むジアリールヨードニウム塩である。
[式(1)]
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(式中、Ar₁とAr₂はI元素に対する置換基を有するアリール基であり、それぞれのアリール基に結合する置換基の合計炭素数が4以上10以下である。)
[式(2)]
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(式中、XはH、ハロゲンまたは有機基である。)
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項１】
（Ａ）重合性単量体、（Ｂ）光増感剤、（Ｃ）光酸発生剤、（Ｄ）光重合促進剤、及び、（Ｅ）充填剤を含み、（Ｃ）光酸発生剤が（Ｃ１）式（１）で示される構造及び式（２）で示される構造を含むジアリールヨードニウム塩である歯科用光硬化性組成物。
［式（１）］
TIFF
2024125127000016.tif
20
48
（式中、Ａｒ
１
とＡｒ
２
はＩ元素に対する置換基を有するアリール基であり、Ａｒ
１
及びＡｒ
２
はそれぞれのアリール基に結合する置換基の合計炭素数が４以上１０以下である。）
［式（２）］
TIFF
2024125127000017.tif
20
28
（式中、ＸはＨ、ハロゲンまたは有機基である。）
続きを表示（約 990 文字）【請求項２】
（Ｃ１）式（１）で示される構造及び式（２）で示される構造を含むジアリールヨードニウム塩は、式（１）中にＡｒ
１
とＡｒ
２
で示されるアリール基がｔｅｒｔ－ブチルフェニル基、ジ－ｔｅｒｔ－ブチルフェニル基、イソブチルフェニル基、ｔｅｒｔ－アミルフェニル基及びネオペンチルフェニル基よりなる群から選択されるジアリールヨードニウムカチオンを含むジアリールヨードニウム塩である請求項１に記載の歯科用光硬化性組成物。
【請求項３】
（Ｃ１）式（１）で示される構造及び式（２）で示される構造を有するジアリールヨードニウム塩化合物を（Ａ）重合性単量体１００質量部に対して１質量部以上を含むことを特徴とする請求項１に記載の歯科用光硬化性組成物。
【請求項４】
（Ｄ）光重合促進剤として（Ｄ１）Ｎのα位炭素及び／またはβ位炭素に１級ヒドロキシ基を除く電子求引基を有する第３級脂肪族アミン化合物を含む請求項１に記載の歯科用光硬化性組成物。
【請求項５】
実質的に（Ｄ）光重合促進剤として芳香族アミン化合物を含まない請求項１に記載の歯科用光硬化性組成物。
【請求項６】
（Ｃ１）式（１）で示される構造及び式（２）で示される構造を有するジアリールヨードニウム塩化合物を（Ａ）重合性単量体１００質量部に対して１質量部以上を含むことを特徴とする請求項２に記載の歯科用光硬化性組成物。
【請求項７】
（Ｄ）光重合促進剤として（Ｄ１）Ｎのα位炭素及び／またはβ位炭素に１級ヒドロキシ基を除く電子求引基を有する第３級脂肪族アミン化合物を含む請求項２に記載の歯科用光硬化性組成物。
【請求項８】
（Ｄ）光重合促進剤として（Ｄ１）Ｎのα位炭素及び／またはβ位炭素に１級ヒドロキシ基を除く電子求引基を有する第３級脂肪族アミン化合物を含む請求項３に記載の歯科用光硬化性組成物。
【請求項９】
実質的に（Ｄ）光重合促進剤として芳香族アミン化合物を含まない請求項２に記載の歯科用光硬化性組成物。
【請求項１０】
実質的に（Ｄ）光重合促進剤として芳香族アミン化合物を含まない請求項３に記載の歯科用光硬化性組成物。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、歯科用光硬化性組成物に関する。
続きを表示（約 1,400 文字）【背景技術】
【０００２】
歯科分野においては口腔内の治療のために歯科用光硬化性組成物が用いられており、歯科用接着材、歯科用コンポジットレジン、歯科用支台築造材料、歯科用レジンセメント、歯科用コーティング材、歯科用小窩裂溝封鎖材、歯科用マニキュア材、歯科用動揺歯固定材、歯科用グラスアイオノマーセメント、歯科切削加工用材料、歯科用３Ｄプリンタ用材料、歯科矯正用材料等に応用されている。
【０００３】
特許文献１～４には、光重合開始剤として、光増感剤、光酸発生剤、重合促進剤を含む歯科用光硬化性組成物が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０２１－１４７３８６
特開２０２２－１３９５７９
特開２０２２－１３９５８３
特開２０２２－１３９５８６
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら特許文献１～４に記載の歯科用光硬化性組成物は稠度の安定性について十分でない場合があった。
【０００６】
本発明の目的は、優れた稠度安定性を有する歯科用光硬化性組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明の歯科用光硬化性組成物は、（Ａ）重合性単量体、（Ｂ）光増感剤、（Ｃ）光酸発生剤、（Ｄ）光重合促進剤、及び、（Ｅ）充填剤を含み、（Ｃ）光酸発生剤が（Ｃ１）式（１）で示される構造及び式（２）で示される構造を含むジアリールヨードニウム塩である歯科用光硬化性組成物である。
［式（１）］
TIFF
2024125127000001.tif
20
48
（式中、Ａｒ
１
とＡｒ
２
はＩ元素に対する置換基を有するアリール基であり、Ａｒ
１
及びＡｒ
２
はそれぞれのアリール基に結合する置換基の合計炭素数が４以上１０以下である。）
［式（２）］
TIFF
2024125127000002.tif
20
28
（式中、ＸはＨ、ハロゲンまたは有機基である。）
【発明の効果】
【０００８】
本発明によれば、優れた稠度安定性を有する歯科用光硬化性組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
本発明においては、（Ｃ１）式（１）で示される構造及び式（２）で示される構造を含むジアリールヨードニウム塩は、式（１）中にＡｒ
１
とＡｒ
２
で示されるアリール基がｔｅｒｔ－ブチルフェニル基、ジ－ｔｅｒｔ－ブチルフェニル基、イソブチルフェニル基、ｔｅｒｔ－アミルフェニル基及びネオペンチルフェニル基よりなる群から選択されるジアリールヨードニウムカチオンを含むジアリールヨードニウム塩とすることができる。
【００１０】
本発明においては、（Ｃ１）式（１）で示される構造及び式（２）で示される構造を有するジアリールヨードニウム塩化合物を（Ａ）重合性単量体１００質量部に対して１質量部以上を含むことができる。
（【００１１】以降は省略されています）

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