TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2024142851
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-11
出願番号
2023055208
出願日
2023-03-30
発明の名称
センサ素子およびガスセンサ
出願人
日本碍子株式会社
代理人
弁理士法人アイテック国際特許事務所
主分類
G01N
27/409 20060101AFI20241003BHJP(測定;試験)
要約
【課題】電極の固体電解質層からの剥離を抑制する。
【解決手段】センサ素子101は、被測定ガス中の特定ガスの濃度を検出するためのものであり、素子本体102と、底部電極部22bとを備える。素子本体102は、酸素イオン伝導性の第1固体電解質層4を有し、被測定ガスを導入して流通させる被測定ガス流通部が内部に設けられている。底部電極部22bは、素子本体102の第1固体電解質層4に配設されている。底部電極部22bは、貴金属とジルコニアとを含み、ラマン分光法を用いて測定されたラマンスペクトルにおけるジルコニアのT相のピーク高さHtとM相のピーク高さHmとの比Ht/HmであるTM比が1以上10以下であり、気孔率が3%以上65%以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
被測定ガス中の特定ガスの濃度を検出するためのセンサ素子であって、
酸素イオン伝導性の固体電解質層を有し、前記被測定ガスを導入して流通させる被測定ガス流通部が内部に設けられた素子本体と、
前記素子本体の前記固体電解質層に配設された耐剥離電極と、
を備え、
前記耐剥離電極は、貴金属とジルコニアとを含み、ラマン分光法を用いて測定されたラマンスペクトルにおけるジルコニアのT相のピーク高さHtとM相のピーク高さHmとの比Ht/HmであるTM比が1以上10以下であり、気孔率が3%以上65%以下である、
センサ素子。
続きを表示(約 970 文字)
【請求項2】
前記耐剥離電極は、気孔率が50%以下である、
請求項1に記載のセンサ素子。
【請求項3】
前記耐剥離電極は、気孔率が40%以下である、
請求項1に記載のセンサ素子。
【請求項4】
前記耐剥離電極は、最大気孔径が5μm以上17μm以下である、
請求項1~3のいずれか1項に記載のセンサ素子。
【請求項5】
前記耐剥離電極は、厚さが5μm以上30μm以下である、
請求項1~3のいずれか1項に記載のセンサ素子。
【請求項6】
前記耐剥離電極は、厚さ方向に沿って見た面積が5mm
2
以上20mm
2
以下である、
請求項1~3のいずれか1項に記載のセンサ素子。
【請求項7】
請求項1~3のいずれか1項に記載のセンサ素子であって、
前記被測定ガス流通部に配設された内側ポンプ電極と、前記素子本体の外側の前記被測定ガスに晒される部分に配設された外側ポンプ電極と、を有するポンプセル、
を備え、
前記内側ポンプ電極と前記外側ポンプ電極との少なくともいずれかは、前記耐剥離電極を有する、
センサ素子。
【請求項8】
前記ポンプセルとして、
前記被測定ガス流通部のうちの第1内部空所に配設された前記内側ポンプ電極としての内側主ポンプ電極と、前記外側ポンプ電極としての外側主ポンプ電極と、有する主ポンプセルと、
前記被測定ガス流通部のうちの前記第1内部空所の下流側の第2内部空所に配設された前記内側ポンプ電極としての内側補助ポンプ電極と、前記外側ポンプ電極としての外側補助ポンプ電極と、を有する補助ポンプセルと、
前記被測定ガス流通部のうちの前記第2内部空所の下流側の測定室に配設された前記内側ポンプ電極としての内側測定電極と、前記外側ポンプ電極としての外側測定電極と、を有する測定用ポンプセルと、
を備え、
前記内側主ポンプ電極は、前記耐剥離電極を有する、
請求項7に記載のセンサ素子。
【請求項9】
請求項1~3のいずれか1項に記載のセンサ素子を備えるガスセンサ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、センサ素子およびガスセンサに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、自動車の排気ガスなどの被測定ガスにおけるNOxなどの特定ガスの濃度を検出するガスセンサが知られている。例えば、特許文献1には、素子本体と、主ポンプセルと、補助ポンプセルと、測定用ポンプセルと、を有するセンサ素子を備えたガスセンサが記載されている。素子本体は、酸素イオン伝導性の固体電解質層を含み被測定ガスを導入して流通させる被測定ガス流通部が内部に設けられている。主ポンプセルは、被測定ガス流通部のうちの第1内部空所に配設された内側主ポンプ電極と、素子本体の外側の被測定ガスに晒される部分に配設された外側主ポンプ電極と、を有する。補助ポンプセルは、被測定ガス流通部のうちの第1内部空所よりも下流側の第2内部空所に配設された内側補助ポンプ電極と、素子本体の外側の被測定ガスに晒される部分に配設された外側補助ポンプ電極と、を有する。測定用ポンプセルは、被測定ガス流通部のうちの第2内部空所よりも下流側の測定室に配設された内側測定電極と、素子本体の外側の被測定ガスに晒される部分に配設された外側測定電極と、を有する。このセンサ素子を用いてNOxの濃度を検出する場合、まず、主ポンプセルおよび補助ポンプセルによって第1内部空所および第2内部空所で被測定ガスの酸素濃度が調整される。続いて、酸素濃度が調整された後の被測定ガス中のNOxが測定室で還元される。そして、NOxの還元で生じた酸素を測定用ポンプセルが汲み出すときに流れるポンプ電流に基づいて、被測定ガス中のNOxの濃度が検出される。内側主ポンプ電極などのセンサ素子の各ポンプセルの各電極は、例えばPtとジルコニア(ZrO
2
)とを含む電極として形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-091669号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、こうしたジルコニアを含む電極を備えたセンサ素子において、電極が固体電解質層から剥離する場合があった。
【0005】
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、電極の固体電解質層からの剥離を抑制することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上述した主目的を達成するために以下の手段を採った。
【0007】
[1]本発明のセンサ素子は、
被測定ガス中の特定ガスの濃度を検出するためのセンサ素子であって、
酸素イオン伝導性の固体電解質層を有し、前記被測定ガスを導入して流通させる被測定ガス流通部が内部に設けられた素子本体と、
前記素子本体の前記固体電解質層に配設された耐剥離電極と、
を備え、
前記耐剥離電極は、貴金属とジルコニアとを含み、ラマン分光法を用いて測定されたラマンスペクトルにおけるジルコニアのT相のピーク高さHtとM相のピーク高さHmとの比Ht/HmであるTM比が1以上10以下であり、気孔率が3%以上65%以下である、
ものである。
【0008】
このセンサ素子では、固体電解質層に配設された耐剥離電極が貴金属とジルコニアを含み、耐剥離電極のジルコニアのTM比が1以上10以下であり、耐剥離電極の気孔率が3%以上65%以下である。このような耐剥離電極では、TM比が1以上且つ気孔率が65%以下であることで、応力に起因する耐剥離電極の固体電解質層からの剥離が抑制される。また、耐剥離電極のTM比が10以下且つ気孔率が3%以上であることで、耐剥離電極のジルコニアのTM変態による体積膨張に起因する耐剥離電極の固体電解質層からの剥離が抑制される。発明者らは、このことを実験や解析により確認した。
【0009】
[2]上述したセンサ素子(前記[1]に記載のセンサ素子)において、前記耐剥離電極は、気孔率が50%以下であってもよい。こうすれば、応力に起因する耐剥離電極の固体電解質層からの剥離をより抑制できる。
【0010】
[3]上述したセンサ素子(前記[1]または[2]に記載のセンサ素子)において、前記耐剥離電極は、気孔率が40%以下であってもよい。こうすれば、応力に起因する耐剥離電極の固体電解質層からの剥離をいっそう抑制できる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
日本碍子株式会社
熱処理炉
17日前
日本精機株式会社
検出装置
3日前
株式会社高橋型精
採尿具
24日前
株式会社小野測器
測定器
4日前
アルファクス株式会社
積層プローブ
16日前
中国電力株式会社
短絡防止具
16日前
日本精機株式会社
補助計器システム
18日前
大成建設株式会社
風力測定装置
3日前
株式会社関電工
内径測定装置。
24日前
キヤノン電子株式会社
サーボ加速度計
16日前
株式会社精工技研
光電圧プローブ
3日前
リンナイ株式会社
電気機器
3日前
倉敷紡績株式会社
フィルム測定装置
24日前
Igr技研株式会社
Igr測定装置
3日前
株式会社共和電業
物理量検出用変換器
3日前
ミツミ電機株式会社
流体センサ
24日前
株式会社XMAT
測定装置および方法
24日前
エスペック株式会社
高電圧試験装置
16日前
株式会社デンソー
レーダ装置
4日前
住友金属鉱山株式会社
金属異物の評価方法
16日前
株式会社豊田自動織機
物体検出装置
10日前
株式会社東芝
センサ及び検査装置
9日前
サンデン株式会社
運転支援装置
24日前
サンデン株式会社
運転支援装置
24日前
株式会社ジェイテクト
回転角検出装置
24日前
テルモ株式会社
テストストリップ
24日前
上野精機株式会社
位置検出装置
10日前
株式会社バンザイ
車両用速度計試験機
16日前
ローム株式会社
センサ
16日前
株式会社TMEIC
欠陥検出装置
9日前
ローム株式会社
センサ
16日前
株式会社デンソー
温度推定装置
16日前
横河電機株式会社
ガス測定装置
16日前
株式会社トプコン
測量装置及び測量システム
4日前
株式会社IHIエアロスペース
出力装置
18日前
住友化学株式会社
液溜構造を備える装置
24日前
続きを見る
他の特許を見る