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公開番号
2024157313
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-07
出願番号
2023071607
出願日
2023-04-25
発明の名称
熱処理炉
出願人
日本碍子株式会社
,
エヌジーケイ・キルンテック株式会社
代理人
弁理士法人 快友国際特許事務所
主分類
F27B
9/36 20060101AFI20241030BHJP(炉,キルン,窯;レトルト)
要約
【課題】上下方向に積み重ねられた複数の被処理物内で上下方向の加熱ムラが発生することを抑制する。
【解決手段】熱処理炉は、搬入口と、搬出口と、被処理物を熱処理する昇温空間および保持空間を有する熱処理空間と、を備える炉体と、複数の前記被処理物が上下方向に積み重ねられた状態で載置可能である搬送板と、前記炉体の前記搬入口から前記搬出口に向かって、前方向に前記搬送板を押圧するプッシャと、前記上下方向に延びており、前記熱処理空間内に前記前方向に並んで配置されている複数のヒータと、を備えている。前記複数のヒータのそれぞれは、発熱する発熱部を備えている。前記複数のヒータの前記発熱部の前記上下方向における位置は、最も前記搬入口側に位置する前記ヒータから最も前記搬出口側に位置する前記ヒータに向かって変化する。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
搬入口と、搬出口と、被処理物を熱処理する昇温空間および保持空間を有する熱処理空間と、を備える炉体と、
複数の前記被処理物が上下方向に積み重ねられた状態で載置可能である搬送板と、
前記炉体の前記搬入口から前記搬出口に向かって、前方向に前記搬送板を押圧するプッシャと、
前記上下方向に延びており、前記熱処理空間内に前記前方向に並んで配置されている複数のヒータと、を備えており、
前記複数のヒータのそれぞれは、発熱する発熱部を備えており、
前記複数のヒータの前記発熱部の前記上下方向における位置は、最も前記搬入口側に位置する前記ヒータから最も前記搬出口側に位置する前記ヒータに向かって変化する、熱処理炉。
続きを表示(約 1,800 文字)
【請求項2】
前記前方向は、前記上下方向に直交しており、
前記搬送板は、前記上下方向と前記前方向に直交する左右方向に並んで配置された状態で、前記プッシャに押圧されることにより前記搬入口から前記搬出口まで搬送され、
前記複数のヒータは、
前記左右方向において、隣接する前記搬送板の間に配置されている複数の第1ヒータと、
前記左右方向において、前記左右方向に並んで配置される複数の前記搬送板の右端と前記炉体との間に配置されているとともに、前記前方向に並んで配置されている複数の第2ヒータと、
前記左右方向において、前記左右方向に並んで配置される複数の前記搬送板の左端と前記炉体との間に配置されているとともに、前記前方向に並んで配置されている複数の第3ヒータと、を備えており、
前記昇温空間において、前記第1ヒータの発熱量は、前記第2ヒータの発熱量と前記第3ヒータの発熱量のそれぞれよりも大きい、請求項1に記載の熱処理炉。
【請求項3】
前記第1ヒータの前記発熱量は、前記第2ヒータの前記発熱量の1.3倍以上、かつ2.7倍以下であり、
前記第2ヒータの前記発熱量は、前記第3ヒータの前記発熱量と略同一である、請求項2に記載の熱処理炉。
【請求項4】
前記前方向は、前記上下方向に直交しており、
前記炉体は、
前記ヒータが前記上下方向に挿入される天井壁と、
前記ヒータの下端を受け入れる振れ止め部と、を備えている、請求項1に記載の熱処理炉。
【請求項5】
前記炉体は、前記搬送板を前記前方向に案内するガイドレール部をさらに備えており、
前記振れ止め部は、前記ガイドレール部の上面に形成されている、請求項4に記載の熱処理炉。
【請求項6】
前記上下方向と前記前方向に直交する左右方向において、前記振れ止め部の内幅は、前記ヒータの幅の1.1倍以上、かつ2倍以下である、請求項4に記載の熱処理炉。
【請求項7】
前記ヒータを覆う保護部材をさらに備えている、請求項1に記載の熱処理炉。
【請求項8】
前記搬送板と前記被処理物との間に配置されるスペーサをさらに備えている、請求項1に記載の熱処理炉。
【請求項9】
前記前方向は、前記上下方向に直交しており、
前記炉体は、前記上下方向と前記前方向に直交する左右方向に互いに対向する左側壁と右側壁とを備えており、
前記熱処理炉は、
前記搬送板よりも下側で前記前方向に並んで配置されており、前記右側壁を貫通して前記炉体内を前記右側壁から前記左側壁に向かって延びる複数の第4ヒータと、
前記搬送板よりも下側で前記前方向に並んで配置されており、前記左側壁を貫通して前記炉体内を前記左側壁から前記右側壁に向かって延びる複数の第5ヒータと、をさらに備えており、
前記第4ヒータの先端と前記第5ヒータの先端は、前記左右方向に対向して離れており、
前記左右方向において、前記第4ヒータの前記先端と前記第5ヒータの前記先端との間には、対向領域が画定されており、
複数の前記対向領域の前記左右方向の位置は、最も前記搬入口側に位置する前記対向領域と最も前記搬出口側に位置する前記対向領域との間で変化する、請求項1に記載の熱処理炉。
【請求項10】
前記第4ヒータは、前記左右方向に延びる発熱部と非発熱部を備えており、
前記第5ヒータは、前記左右方向に延びる発熱部と非発熱部を備えており、
前記前方向に隣接する前記第4ヒータでは、前記第4ヒータの前記非発熱部の前記左右方向における位置が異なり、
前記前方向に隣接する前記第5ヒータでは、前記第5ヒータの前記非発熱部の前記左右方向における位置が異なり、
前記前方向に隣接する前記第4ヒータと前記第5ヒータでは、
前記第4ヒータの前記非発熱部は、前記第4ヒータの前記発熱部または前記第5ヒータの前記発熱部と前記前方向に対向して配置されており、
前記第5ヒータの前記非発熱部は、前記第4ヒータの前記発熱部または前記第5ヒータの前記発熱部と前記前方向に対向して配置されている、請求項9に記載の熱処理炉。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本明細書に開示する技術は、熱処理炉に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、被処理物を熱処理する熱処理炉が開示されている。熱処理炉は、搬入口および搬出口を備える炉体と、炉体内で搬入口から搬出口に向かって前方向に並んで配置されている複数のヒータと、を備えている。複数のヒータのそれぞれは、上下方向に延びている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-162245号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のような熱処理炉では、複数の被処理物は、上下方向に積み重ねられた状態で複数のヒータにより熱処理される。このため、上下方向に積み重ねられた複数の被処理物で、上下方向の加熱ムラが発生することがある。
【0005】
本明細書は、上下方向に積み重ねられた複数の被処理物内で上下方向の加熱ムラが発生することを抑制することができる技術を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書に開示する技術の第1の態様では、熱処理炉は、搬入口と、搬出口と、被処理物を熱処理する昇温空間および保持空間を有する熱処理空間と、を備える炉体と、複数の前記被処理物が上下方向に積み重ねられた状態で載置可能である搬送板と、前記炉体の前記搬入口から前記搬出口に向かって、前方向に前記搬送板を押圧するプッシャと、前記上下方向に延びており、前記熱処理空間内に前記前方向に並んで配置されている複数のヒータと、を備えている。前記複数のヒータのそれぞれは、発熱する発熱部を備えている。前記複数のヒータの前記発熱部の前記上下方向における位置は、最も前記搬入口側に位置する前記ヒータから最も前記搬出口側に位置する前記ヒータに向かって変化する。
【0007】
上記の構成によれば、複数のヒータの発熱部の上下方向における位置が炉体の内部で変化する。これにより、上下方向に積み重ねられた複数の被処理物の特定の被処理物が加熱され過ぎることを抑制することができる。このため、上下方向に積み重ねられた複数の被処理物で上下方向の加熱ムラが発生することを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
第1実施例の熱処理炉の概略断面図である。
図1のII-II線における熱処理炉の概略断面図である。
第1実施例の搬送板上に載置される複数の被処理物の側面図である。
第1実施例の縦型ヒータとガイドレール部の断面図である。
第1実施例において、熱処理空間近傍の熱処理炉の概略断面図である。
第1実施例の複数の下部ヒータの上面図である。
第1実施例において、下部ヒータ近傍の熱処理炉の概略断面図である。
第2実施例において、熱処理空間近傍の熱処理炉の概略断面図である。
第3実施例において、熱処理空間近傍の熱処理炉の概略断面図である。
第4実施例において、熱処理空間近傍の熱処理炉の概略断面図である。
第5実施例の複数の下部ヒータの上面図である。
第6実施例の下部ヒータの概略図である。
【0009】
以下に説明する実施例の主要な特徴を列記しておく。なお、以下に記載する技術要素は、それぞれ独立した技術要素であって、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。
【0010】
本明細書に開示する技術の第2の態様では、上記の第1の態様において、前記前方向は、前記上下方向に直交している。前記搬送板は、前記上下方向と前記前方向に直交する左右方向に並んで配置された状態で、前記プッシャに押圧されることにより前記搬入口から前記搬出口まで搬送される。前記複数のヒータは、前記左右方向において、隣接する前記搬送板の間に配置されている複数の第1ヒータと、前記左右方向において、前記左右方向に並んで配置される複数の前記搬送板の右端と前記炉体との間に配置されているとともに、前記前方向に並んで配置されている複数の第2ヒータと、前記左右方向において、前記左右方向に並んで配置される複数の前記搬送板の左端と前記炉体との間に配置されているとともに、前記前方向に並んで配置されている複数の第3ヒータと、を備えている。前記昇温空間において、前記第1ヒータの発熱量は、前記第2ヒータの発熱量と前記第3ヒータの発熱量のそれぞれよりも大きい。上記の構成によれば、第1ヒータは、左右方向に隣接する被処理物の間に配置される。このため、第1ヒータは、第1ヒータの右側の被処理物と第1ヒータの左側の被処理物の両方を加熱する。また、第2ヒータは、最も右側に位置する被処理物のみと隣接している。このため、第2ヒータは、最も右側に位置する被処理物のみを加熱する。さらに、第3ヒータは、最も左側に位置する被処理物のみと隣接している。このため、第3ヒータは、最も左側に位置する被処理物のみを加熱する。例えば、第1ヒータの発熱量が第2ヒータの発熱量と第3ヒータの発熱量のそれぞれよりも小さいとき、第1ヒータの右側と左側の被処理物が、最も左側と最も右側に位置する被処理物よりも加熱され難い。これにより、左右方向に並ぶ複数の被処理物内で左右方向の加熱ムラが発生する。上記の構成によれば、第1ヒータの発熱量が第2ヒータの発熱量と第3ヒータの発熱量のそれぞれよりも大きいため、左右方向に並ぶ複数の被処理物内で左右方向の加熱ムラが発生することを抑制することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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