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公開番号2024156415
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-06
出願番号2023070856
出願日2023-04-24
発明の名称出力装置
出願人株式会社IHIエアロスペース
代理人個人,個人
主分類G01S 7/282 20060101AFI20241029BHJP(測定;試験)
要約【課題】NLTL(Non-linear Transmission Line)を用いる場合に適切な位相制御を行うことが難しい場合がある。
【解決手段】出力装置は、パルス信号が入力され、入力に応じた出力を行う非線形回路と、非線形回路と非接触な状態で電界測定を行うことで、非線形回路の出力波形情報を取得する検出部と、出力波形情報に基づいて、非線形回路からの出力位相を制御するための指示を、パルス信号を出力する電源または前記非線形回路のうちの少なくとも一方に対して行う制御部と、を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
パルス信号が入力され、入力に応じた出力を行う非線形回路と、
前記非線形回路と非接触な状態で電界測定を行うことで、前記非線形回路の出力波形情報を取得する検出部と、
前記出力波形情報に基づいて、前記非線形回路からの出力位相を制御するための指示を、前記パルス信号を出力する電源または前記非線形回路のうちの少なくとも一方に対して行う制御部と、
を有する
出力装置。
続きを表示(約 820 文字)【請求項2】
前記検出部は、前記非線形回路近傍に設置されており、電気光学効果を利用して非接触で電界測定を行うことで前記出力波形情報を取得する
請求項1に記載の出力装置。
【請求項3】
前記検出部の周囲には、測定対象外で生じる電界の影響を低減させるシールドが設けられている
請求項2に記載の出力装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記出力波形情報に基づく指示の補正を行って補正した指示を行う
請求項1に記載の出力装置。
【請求項5】
前記非線形回路を有する出力器を複数有し、
前記制御部は、前記非線形回路からの出力位相を制御するための指示を前記出力波形情報に基づいて補正することで、複数の出力器のうち任意の出力器を基準とした際に他の出力器に対して与える位相差を補正する
請求項1に記載の出力装置。
【請求項6】
前記制御部からの指示に応じてパルス信号を生成するパルス電源を有し、
前記制御部は、前記パルス電源に対して、生成するパルス信号の立ち上がり時間を指示し、
前記制御部からの指示に応じた立ち上がり時間のパルス信号が前記非線形回路に入力される
請求項1に記載の出力装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記出力波形情報に基づいて、前記パルス電源に対して指示する立ち上がり時間を補正する
請求項6に記載の出力装置。
【請求項8】
出力装置が、
パルス信号が入力され、入力に応じた出力を行う非線形回路と非接触な状態で電界測定を行うことで、前記非線形回路の出力波形情報を取得し、
前記出力波形情報に基づいて、前記非線形回路からの出力位相を制御するための指示を、前記パルス信号を出力する電源または前記非線形回路のうちの少なくとも一方に対して行う
出力方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、出力装置、出力方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
アンテナ素子をアレイ状に配置したフェーズドアレイシステムなど、電波を出力する際に用いられる技術が知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、発振器と、複数のアンテナ素子と、移相器と、分配手段と、移相器や分配手段を制御する制御手段と、アンテナ素子から放射される電波の電力を検出する受信手段から出力される受信信号を入力する信号入力部と、を備えるフェーズドアレイアンテナの位相校正方法が開示されている。また、特許文献1には、発振器としてクライストロンやマグネトロンなどを用いることが開示されている。
【0004】
また、発振器としてクライストロンなどを用いる代わりに、特許文献2に記載されているような非線形伝送線路(NLTL:Non-linear Transmission Line)を用いることがある。上記のようなNLTLを用いる場合においては、非特許文献1や非特許文献2に記載されている技術を用いることで、出力パルスの位相を制御可能であることが知られている。例えば、非特許文献1には、NLTLに入力する入力パルスの立ち上がりタイミングを変化させることで、NLTLから出力される出力パルスの位相を制御可能である旨が開示されている。また、非特許文献2には、NLTLに対してDC(Direct Current)バイアスを印加することで非線形特性を変化させることにより、出力パルスの位相を制御可能である旨が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2012-122874号公報
特開2012-151746号公報
【非特許文献】
【0006】
I.V.Romanchenko et al. “High power microwave beam steering based on gyromagnetic nonlinear transmission lines” JOURNAL OF APPLIED PHYSICS 117, 214907 (2015)
N Seddon et al.“RF PULSE FORMATION IN NONLINEAR TRANSMISSION LINES” IEEE 34th International Conference on Plasma Science ・July 2007
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
NLTLを用いる場合、NLTLを有する回路のバラツキや温度環境の影響を受けて、出力位相が変化することがある。このような出力位相の変化に対して、非特許文献1や非特許文献2に記載されているような位相指示を行う技術では対応することが難しい。その結果、適切な位相制御を行うことが難しい場合がある、という課題が生じていた。
【0008】
そこで、本発明は、上述した課題を解決することが可能な出力装置、出力方法、制御装置を提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
かかる目的を達成するため本開示の一形態である出力装置は、
パルス信号が入力され、入力に応じた出力を行う非線形回路と、
前記非線形回路と非接触な状態で電界測定を行うことで、前記非線形回路の出力波形情報を取得する検出部と、
前記出力波形情報に基づいて、前記非線形回路からの出力位相を制御するための指示を、前記パルス信号を出力する電源または前記非線形回路のうちの少なくとも一方に対して行う制御部と、
を有する
という構成をとる。
【0010】
また、本開示の他の形態である出力方法は、
出力装置が、
パルス信号が入力され、入力に応じた出力を行う非線形回路と非接触な状態で電界測定を行うことで、前記非線形回路の出力波形情報を取得し、
前記出力波形情報に基づいて、前記非線形回路からの出力位相を制御するための指示を、前記パルス信号を出力する電源または前記非線形回路のうちの少なくとも一方に対して行う
という構成をとる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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