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公開番号2024142820
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-11
出願番号2023055164
出願日2023-03-30
発明の名称エアカーテン装置の吹出方向調整機構
出願人株式会社奥村組
代理人弁理士法人翔和国際特許事務所
主分類F24F 9/00 20060101AFI20241003BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】エアカーテン装置自体に変更を加えることなく、エアカーテン装置の吹出方向を調整することが可能な吹出方向調整機構を提供する。
【解決手段】吹出方向調整機構100は、水平方向に沿って延びる吹出口12を下面に有するエアカーテン装置10のエアの吹出方向を調整可能であって、建物の壁面Aに背面側が取り付けられ、前面側にエアカーテン装置10が取り付けられるベース体20と、ベース体20の下部の左右両端部からそれぞれ前方に向かって延びる突出前後部材41と、突出前後部材41の前端部を連結する突出水平部材42と、突出前後部材41に対してそれぞれ回動可能であって、上端部がそれぞれ吹出口12の下方に位置し、前後方向に離間して吹出口12に沿って延びる複数の方向調整板51とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
水平方向に延びる吹出口を下面に有するエアカーテン装置のエアの吹出方向を調整可能な吹出方向調整機構であって、
建物の壁面に背面側が取り付けられ、前面側に前記エアカーテン装置が取り付けられるベース体と、
前記ベース体の下部の左右両端部からそれぞれ前方に向かって延びる突出前後部材と、
各前記突出前後部材の前端部を連結する突出水平部材と、
前記突出前後部材に対してそれぞれ回動可能であって、上端部がそれぞれ前記吹出口の下方に位置し、前後方向に離間して前記吹出口に沿って延びる複数の方向調整板とを備えることを特徴とするエアカーテン装置の吹出方向調整機構。
続きを表示(約 690 文字)【請求項2】
前記ベース体の前面側に背面側が固定され、前面側に前記エアカーテン装置が取り付けられる取付座を備えることを特徴とする請求項1に記載のエアカーテン装置の吹出方向調整機構。
【請求項3】
前記複数の方向調整板のうち少なくとも1の方向調整板は、前記突出前後部材のそれぞれの前部に固定された第1の軸受に両端部がそれぞれ軸支された第1の軸に上部が固定され、
前記複数の方向調整板のうち少なくとも1の他の方向調整板は、前記突出前後部材のそれぞれの後部に固定された第2の軸受に両端部がそれぞれ軸支された第2の軸に上部が固定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のエアカーテン装置の吹出方向調整機構。
【請求項4】
前記第1の軸に固定されたギアが、前記突出水平部材の水平方向の中間部に支持された第1のモータの回転軸に固定されたギアと噛合し、
前記第2の軸に固定されたギアが、前記ベース体の下部の水平方向の中間部に支持された第2のモータの回転軸に固定されたギアと噛合することを特徴とする請求項3に記載のエアカーテン装置の吹出方向調整機構。
【請求項5】
前記第1及び前記第2のギアは、側面視で前記複数の方向調整板の間に位置する部分が切り欠かれていることを特徴とする請求項4に記載のエアカーテン装置の吹出方向調整機構。
【請求項6】
前記ベース体の水平方向の外面と前記突出水平部材の外面とを連結する平板状の連結部材を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のエアカーテン装置の吹出方向調整機構。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、エアカーテン装置に付設される吹出方向調整機構に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
トラックバースと連続する物流倉庫や工場などにおいて、ドアやシャッターなどで外気を遮蔽することなく、外部空間と連続した室内に屋外から熱気などが流入することを抑制するためには、エアカーテン装置を用いることが効果的である。
【0003】
特許文献1には、エアカーテン装置の吹出口のほぼ真下に送風機を内蔵するファンボックスと連通する吸入口を設けた装置が開示されている。そして、この装置において、室内温度、室外温度、エアカーテン装置の吹出温度、及び、吸入口温度の計測結果から、吹出気流の分布状態を把握して、エアシールドが破れないように、吹出角度、吹出風量や吸入風量を制御することも開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平5-288384号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1に記載のような技術に適用するには、エアカーテン装置の吹出方向(吹出角度)を調整する必要がある。しかし、通常のエアカーテン装置においては、吹出方向は固定されており、吹出方向を調整するためには、エアカーテン装置本体を傾斜させて取り付ける必要がある。なお、市販のエアカーテン装置において、吹出方向を調整可能なルーパーやブレードを備えるものも存在するが、吹出方向が固定されたエアカーテン装置は、それ自体を改造する必要がある。
【0006】
本発明は、以上の点に鑑み、エアカーテン装置自体に変更を加えることなく、吹出方向を調整することが可能な吹出方向調整機構を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のエアカーテン装置の吹出方向調整機構は、水平方向に延びる吹出口を下面に有するエアカーテン装置のエアの吹出方向を調整可能な吹出方向調整機構であって、建物の壁面に背面側が取り付けられ、前面側に前記エアカーテン装置が取り付けられるベース体と、前記ベース体の下部の左右両端部からそれぞれ前方に向かって延びる突出前後部材と、各前記突出前後部材の前端部を連結する突出水平部材と、前記突出前後部材に対してそれぞれ回動可能であって、上端部がそれぞれ前記吹出口の下方に位置し、前後方向に離間して前記吹出口に沿って延びる複数の方向調整板とを備えることを特徴とする。
【0008】
本発明のエアカーテン装置の吹出方向調整機構によれば、エアカーテン装置が取り付けられるベース体の下部の左右両端部からそれぞれ前方に向かって延びる突出前後部材に対してそれぞれ回動可能な複数の方向調整板によって、エアカーテン装置の吹出口から吹き出されるエアの吹出方向を調整することが可能となる。そのため、吹出方向が固定されたエアカーテン装置自体に変更を加えることなく、吹出方向を調整することが可能となる。
【0009】
本発明のエアカーテン装置の吹出方向調整機構において、前記ベース体の前面側に背面側が固定され、前面側に前記エアカーテン装置が取り付けられる取付座を備えることが好ましい。
【0010】
この場合、エアカーテン装置における吹出口の後端と背面との距離が短いものであっても、取付座によって、エアカーテン装置の背面とベース体の前面との距離を確保することができる。これにより、後方に位置する方向調整板を、吹出口の後端の真下やその近傍に配置することが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)

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