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公開番号
2024146278
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-15
出願番号
2023059078
出願日
2023-03-31
発明の名称
セメント系固化材料の圧送充填方法
出願人
株式会社奥村組
代理人
弁理士法人翔和国際特許事務所
主分類
E21D
11/10 20060101AFI20241004BHJP(地中もしくは岩石の削孔;採鉱)
要約
【課題】多くの労力を要することなく、相当の長さの横長空胴穴の終端部から開口部に向けて、コンクリートをスムーズに充填してゆくことのできる圧送充填方法を提供する。
【解決手段】手作業で切込みを入れることが容易な材質の易切込み筒状部材11を、横長空胴穴20の天井部と21aに沿って、開口部20aから終端部20bに至るように延設させておく。易切込み筒状部材11を介して圧送されたコンクリート15を、先端の流出口12aから流出させて、終端部20bから開口部20aに向けて、横長空胴穴20にコンクリート15が充填されるのに伴って、流出口12aよりも圧送方向後方側の部分で、易切込み筒状部材11に切込みを入れることにより流出口12b,12cを順次形成して、開口部20a側に順次盛り替えながら、横長空胴穴20にコンクリート15を充填する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
開口部から横方向に連続して地中に残置された横長空胴穴に、セメント系固化材料を圧送して充填することで、セメント系固化材料により該横長空胴穴を埋め戻す工程において採用される、セメント系固化材料の圧送充填方法であって、
作業員の手作業によって切込みを入れることが可能な材質の材料による、易切込み筒状部材を、前記横長空胴穴の天井部に沿って、前記横長空胴穴の前記開口部の近傍部分から終端部の近傍部分に至るように延設させて設置しておき、
前記易切込み筒状部材を介して圧送されたセメント系固化材料を、先端の流出口から流出させることで、前記終端部の近傍部分から前記開口部の近傍部分に向けて、前記横長空胴穴の中空内部にセメント系固化材料が充填されて行くのに伴って、前記先端の流出口よりも圧送方向後方側の部分において、前記易切込み筒状部材に切込みを入れることにより、該切込みを入れた部分を後続する流出口として、圧送されるセメント系固化材料を流出させる流出口を、前記開口部側に順次盛り替えながら、前記横長空胴穴にセメント系固化材料を充填するようになっているセメント系固化材料の圧送充填方法。
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【請求項2】
前記易切込み筒状部材は、サニーホース(登録商標)によるものとなっている請求項1記載のセメント系固化材料の圧送充填方法。
【請求項3】
前記易切込み筒状部材は、前記横長空胴穴の延設方向に所定の間隔をおいて天井部に取り付けられた、複数の吊り金具を介して支持されて、前記天井部に沿って延設して設置されている請求項1又は2記載のセメント系固化材料の圧送充填方法。
【請求項4】
前記易切込み筒状部材の内部に、ワイヤー等の索条体が挿通されており、挿通された索条体が、複数の前記吊り金具の各々に係止されることによって、前記易切込み筒状部材が、複数の吊り金具を介して支持されるようになっている請求項3記載のセメント系固化材料の圧送充填方法。
【請求項5】
前記索条体が係止された前記吊り金具と近接する、これの圧送方向下流側の部分において、前記易切込み筒状部材に切込みを入れることで、前記後続する流出口が形成されるようになっている請求項4記載のセメント系固化材料の圧送充填方法。
【請求項6】
前記横長空胴穴は、トンネル本坑が築造された後に埋め戻される、トンネル本坑に接続する斜坑において、該斜坑の天井部と、内部に埋め戻された埋戻し土砂との間に残置される、天井部分の空胴穴となっている請求項1又は2記載のセメント系固化材料の圧送充填方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、セメント系固化材料の圧送充填方法に関し、特に、地中に残置された横長空胴穴に、セメント系固化材料を充填して埋め戻す工程において採用される、セメント系固化材料の圧送充填方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば山岳トンネル等のトンネルを地中に築造する工事では、築造されるトンネル本坑に資材や機材を搬入・搬出したり、掘削した土砂を搬出したり、換気したりすることを目的として、トンネル本坑と接続する斜坑が、トンネル本坑とは別途に形成される場合がある。このような斜坑は、トンネル本坑が築造された後は不要となるため、好ましくは掘削残土等を埋戻し土砂として用いて、埋め戻されるのが一般的である。
【0003】
また、不要となった斜坑を埋戻し土砂を用いて埋め戻す場合、例えば斜坑の天井部から下方に1.2m程度の高さ部分まで土砂が埋め戻されると、転圧等の作業が困難になるため、斜坑の天井部と、斜坑の内部に埋め戻された土砂の上面部との間には、埋め戻された土砂の先端部分の上方を開口部として、斜坑の延設方向に沿って横方向に連続して地中に残置される、横長空胴穴が、斜坑の天井部分の空洞穴として、好ましくは下方に傾斜した状態で、相当の長さ領域に亘って形成されることになる。このようにして地中に残置された横長空胴穴は、例えばコンクリート等の流動性を有するセメント系固化材料を充填することで、埋め戻しておくことが好ましい。
【0004】
一方、このような横方向に連続して地中に残置されて相当の長さ領域に亘って形成された横長空胴穴に、コンクリート等のセメント系固化材料を充填して埋め戻す方法としては、例えば横長空胴穴の延設方向に沿って、埋め戻された土砂の上面部にコンクリート圧送管を配管しておき、配管したコンクリート圧送管を介して、コンクリート等のセメント系固化材料を圧送することで、横長空胴穴の終端部側から開口部側に向けて、横長空胴穴にコンクリート等を充填して埋め戻してゆく方法が考えられる(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2000-104403号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、横方向に連続して地中に残置されて相当の長さ領域に亘って形成された横長空胴穴に、配管したコンクリート圧送管を介してコンクリート等のセメント系固化材料を圧送して充填する従来の方法では、横長空胴穴の終端部から開口部に向けて、セメント系固化材料が充填されてゆくのに伴って、コンクリートを流出させる流出口の位置を、終端部側に順次替える必要がある。このため、長さの異なる複数のコンクリート圧送管を埋め戻された土砂の上面部に配管したり、コンクリート圧送管を複数の単位管を用いて形成して、充填作業の進行に伴って先端部の単位管から順次取り外したりする必要を生じて、特に埋め戻された土砂の上方の、例えば天井部から1.2m程度の高さの狭い作業空間では、コンクリート圧送管を配管したり取り外したりする作業に多大な労力を要することになると共に、作業員が作業中に躓いたり転倒したりすることも考えられる。
【0007】
また、使用するコンクリート圧送管の段取り替えの最中や、単位管の取り外し作業の最中に、圧送が中断されたコンクリートの硬化が進行することで、管内を閉塞させてスムーズに圧送できなくなったり、コンクリート圧送管の先端部分に溜まったコンクリートを、振り落とする作業が発生したりすることも考えられる。
【0008】
本発明は、横方向に連続して地中に残置されて相当の長さ領域に亘って形成された横長空胴穴に、作業空間が狭い場合であっても、多くの労力を要することなく、横長空胴穴の終端部から開口部に向けて、セメント系固化材料をスムーズに充填してゆくことを可能にするセメント系固化材料の圧送充填方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、開口部から横方向に連続して地中に残置された横長空胴穴に、セメント系固化材料を圧送して充填することで、セメント系固化材料により該横長空胴穴を埋め戻す工程において採用される、セメント系固化材料の圧送充填方法であって、作業員の手作業によって切込みを入れることが可能な材質の材料による、易切込み筒状部材を、前記横長空胴穴の天井部に沿って、前記横長空胴穴の前記開口部の近傍部分から終端部の近傍部分に至るように延設させて設置しておき、前記易切込み筒状部材を介して圧送されたセメント系固化材料を、先端の流出口から流出させることで、前記終端部の近傍部分から前記開口部の近傍部分に向けて、前記横長空胴穴の中空内部にセメント系固化材料が充填されて行くのに伴って、前記先端の流出口よりも圧送方向後方側の部分において、前記易切込み筒状部材に切込みを入れることにより、該切込みを入れた部分を後続する流出口として、圧送されるセメント系固化材料を流出させる流出口を、前記開口部側に順次盛り替えながら、前記横長空胴穴にセメント系固化材料を充填するようになっているセメント系固化材料の圧送充填方法を提供することにより、上記目的を達成したものである。
【0010】
そして、本発明のセメント系固化材料の圧送充填方法は、前記易切込み筒状部材が、サニーホース(登録商標)によるものとなっていることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
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