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公開番号2024093152
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-09
出願番号2022209346
出願日2022-12-27
発明の名称ずり積込み装置
出願人個人
代理人個人
主分類E21D 9/12 20060101AFI20240702BHJP(地中もしくは岩石の削孔;採鉱)
要約【課題】ずりの大小に拘わらず、極めて低コストで小断面トンネルの掘進工事において切羽部分のずりを連続して高効率に隣接の搬送車両に積込むことができるずり積込み装置を提供する。
【解決手段】トンネル内工事現場から出るずりを搬出車両荷台に積み込むためのずり積込み装置であり、クローラ及び運転席を含む走行装置より上位であってクローラ走行方向に沿うように直線状に載置されたベルトコンベアと、ベルトコンベアの一部を走行装置に枢着させる枢着部と、ベルトコンベアの投入端を地面に接地させる状態と、地面から浮かせて走行装置を走行可能とする状態と、に変位させる変位機構と、を含む。走行装置とベルトコンベアのみの構成により装置を軽量、小型化して低コストで装置を製造し得る。また、搬送路途中でずりのサイズのために搬送を中断させることなく連続した安定搬送ができ、トンネル切羽部でのずり排出のための搬送作業を高効率に遂行できる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
トンネル内工事現場から出るずりを搬出車両荷台に積み込むためのずり積込み装置であり、クローラ及び運転席を含む走行装置より上位であってクローラ走行方向に沿うように直線状に載置されたベルトコンベアと、
ベルトコンベアの一部を走行装置に枢着させる枢着部と、
ベルトコンベアの投入端を地面に接地させる状態と、地面から浮かせて走行装置を走行可能とする状態と、に変位させる変位機構と、を含むことを特徴とするずり積込み装置。
続きを表示(約 730 文字)【請求項2】
ベルトコンベアの投入端が地面に接地する状態から少なくともベルトコンベア全体が略
水平状態となる可動範囲で枢着部においてベルトコンベアの積込み投入端側を回動可能な
ようにベルトコンベアが設けられていることを特徴とする請求項1記載のずり積込み装置

【請求項3】
ベルトコンベアの投入端を地面から浮かせて運転席に着座した状態で運転者が走行装置を走行運転するとともに、ベルトコンベアの投入端を地面に接地させた状態で地上から運転席外の運転者が操作可能なようにベルトコンベアの直下面側に操作部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載のずり積込み装置。
【請求項4】
変位機構は、ベルトコンベアの積込み投入端寄り側のコンベアフレームと上端側を枢支連結しベルトコンベアの積込み投入端側を上下移動させるシリンダ装置を含むことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のずり積込み装置。
【請求項5】
運転席は運転席外の側方からの操作子の操作で少なくとも装置の起動・停止スイッチ及び、ベルトコンベア投入端側の上下動操作を可能とする外部開放型の運転席であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のずり積込み装置。
【請求項6】
ずり積込み装置の移動時にベルトコンベアの揺動を抑制する揺動抑制装置が設けられていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のずり積込み装置。
【請求項7】
ベルトコンベアの上方にずり積込み装置の一部を成す構造体が設けられていないことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のずり積込み装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、トンネル内の掘削ずり排出時のずり積込み装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、内空断面10m2未満の小断面トンネルが知られており、地方の新興開発地域や山間部、島嶼部、その他において例えば農業用水用トンネルや、水力発電ダム用水路トンネルとしてある程度の構築の需要がある。トンネルは、一般に「2地点間の交通と物資の輸送あるいは貯留などを目的とし、建設される地下の空間」であり、断面の高さあるいは幅に比べて軸方向に細長い地下空間であるとされている。小断面トンネル構築における掘進工法においては、断面の横及び縦サイズが例えばそれぞれ2~3メートル程度であり、バケットやショベルを搭載したブームを旋回したり広範な範囲を首振りしながらの中規模以上等の重機掘削作業はできない。トンネル掘進工においては、発破後に切羽から生じる岩石等を短時間で効率よく、かつ低コストの設備で坑外へ搬送させることが掘進を継続する上で必要である。また、暗所で閉鎖した空間での作業でもある点から作業者の労働環境の点からも迅速なずりの撤去が望まれる。従来、特許文献1においてトンネル内のずりの搬送方法が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平6-212888号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1はトンネル掘削工事の際の発破作業において生じた岩石等のずりをトンネル外へ搬送する方法において、切羽で生じたずりをショベルローダで移動式クラッシャへ供給して所望のサイズまで破砕した後、毎日トンネル掘進距離に応じて伸長する延伸ベルトコンベヤを経由してトンネル外へ搬送することによりトンネル内のずりをトンネル外へ搬送するものである。
【0005】
特許文献1のずり搬送方法では、ショベルローダーから移動式クラッシャへずりを移載させる際にずりを掻き入れたショベルからずりを移動式クラッシャの振動フィーダに投入するからその都度ショベルローダーを旋回する必要があり、工程上の作業及び時間ロスを生じる。また、小断面トンネル内では旋回範囲の点から、小型のショベルローダーしか使用できず、一度のショベルローダーから移動式クラッシャ側へのずりの移動量が大きく確保できず効率が劣る。さらに、この方法で用いられる移動式クラッシャは、振動フィーダ、ジョークラッシャ、並びに搬送コンベアを装備するから、リース等のコストが高額である。さらに、フィーダにより除かれた800mm以上のずりや、クラッシャマシンで処理できない岩石を含むずりは、結局処理できないまま積み残されることとなり、処理困難なずりを堆積させてしまう欠点があった。
【0006】
本発明は上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、その一つの目的は、ずりの大小に拘わらず、かつ極めて低コストで小断面トンネルの掘進工事において切羽部分のずりを連続して高効率に隣接の搬送車両に積込むことができるずり積込み装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために本発明は、トンネル内工事現場から出るずり200を搬出車両102荷台に積み込むためのずり積込み装置1であり、クローラ10及び運転席20を含む走行装置2より上位であってクローラ走行方向に沿うように直線状に載置されたベルトコンベア3と、ベルトコンベアの一部を走行装置に枢着させる枢着部と、ベルトコンベア3の投入端301を地面に接地させる状態と、地面から浮かせて走行装置2を走行可能とする状態と、に変位させる変位機構5と、を含むずり積込み装置1から構成される。
【0008】
その際、ベルトコンベア3の投入端301が地面に接地する状態から少なくともベルト
コンベア3全体が略水平状態となる可動範囲で枢着部4においてベルトコンベア3の積込
み投入端301側を回動可能なようにベルトコンベア3が設けられている構成としてもよ
い。
【0009】
また、ベルトコンベア3の投入端301を地面から浮かせて運転席20に着座した状態で運転者が走行装置2を走行運転するとともに、ベルトコンベア3の投入端301を地面に接地させた状態で地上から運転席外の運転者が操作可能なようにベルトコンベア3の直下面側に操作部18が設けられていることとしてもよい。
【0010】
更に、変位機構5は、ベルトコンベア3の積込み投入端301寄り側のコンベアフレーム26と上端側を枢支連結しベルトコンベア3の積込み投入端301側を上下移動させるシリンダ装置7を含むこととしてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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