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公開番号
2024098665
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-07-24
出願番号
2023002284
出願日
2023-01-11
発明の名称
面木
出願人
戸田建設株式会社
代理人
あいわ弁理士法人
主分類
E21D
11/10 20060101AFI20240717BHJP(地中もしくは岩石の削孔;採鉱)
要約
【課題】既設コンクリートの面取り部にノロが流出するのを抑制し、流出した場合であっても、既設コンクリートの面取り部に付着したノロを視認・剥がしやすい面木を提供すること。
【解決手段】既設コンクリート30と新設コンクリート31との打継目に用いられる面木1に関し、既設コンクリート30の面取り部300に接する面取接触部11と、新設コンクリート31の面取り部310を形成する面取形成部12とを有し、面取接触部11は凸部13を備える。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
既設コンクリートと新設コンクリートとの打継目に用いられる面木であって、
前記既設コンクリートの面取り部に接する面取接触部と、
前記新設コンクリートの面取り部を形成する面取形成部と、を有し、
前記面取接触部は、凸部を備える
ことを特徴とする面木。
続きを表示(約 820 文字)
【請求項2】
前記凸部は前記打継目の長手方向に連続して形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の面木。
【請求項3】
前記凸部は、前記面取接触部の前記新設コンクリート側に設けられている
ことを特徴とする請求項2に記載の面木。
【請求項4】
前記凸部は打継方向に複数設けられている
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の面木。
【請求項5】
前記複数設けられているうちの凸部の一つは、前記面取接触部の前記新設コンクリート側に設けられている
ことを特徴とする請求項4に記載の面木。
【請求項6】
前記凸部は、前記面木の本体部より軟質な材料で形成されている
ことを特徴とする請求項1乃至3に記載のうちいずれか1項に記載の面木。
【請求項7】
前記面取接触部は、前記面木の本体部より軟質な材料で形成されている
ことを特徴とする請求項6に記載の面木。
【請求項8】
前記凸部は打継方向に複数設けられており、
前記複数設けられている凸部は、前記面木の本体部より軟質な材料で形成されている
ことを特徴とする請求項1乃至3に記載のうちいずれか1項に記載の面木。
【請求項9】
前記面取接触部は、前記面木の本体部より軟質な材料で形成されている
ことを特徴とする請求項8に記載の面木。
【請求項10】
前記凸部は打継方向に複数設けられており、
前記複数設けられているうちの凸部の一つは、前記面取接触部の前記新設コンクリート側に設けられており、
前記複数設けられている凸部は、前記面木の本体部より軟質な材料で形成されている
ことを特徴とする請求項1乃至3に記載のうちいずれか1項に記載の面木。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、既設コンクリートと新設コンクリートとの打継目に面取り部を形成するために用いられる面木に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)
【背景技術】
【0002】
トンネルの内周面に覆工コンクリートを打設するには、地山を掘り進めながら、坑口側からトンネル軸方向に順次所定スパンずつコンクリートを打ち継いでいき、角欠けを防ぐために、既設コンクリートと新設コンクリートとの打継部分を面取りして目地を形成することが多い。
【0003】
例えば、特許文献1には、トンネルの内周面と型枠体との間に形成された打設空間にコンクリートを打設し、型枠体のトンネル軸方向の一端部には、打設済みの覆工コンクリートの内周面に押し付けられるラップ部を形成し、ラップ部側の打設済みの覆工コンクリートと打設空間との間にゴム面木を配置し、打設空間にコンクリートを打ち込むことにより、打設済みの覆工コンクリートと新設の覆工コンクリートとの打継部分に面取り部を形成することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-49156号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
コンクリートを打ち継ぐと、新設コンクリートの端部から既設コンクリートの面取り部へ、打設したコンクリートの水分やモルタル分(以下、「ノロ」という)が発生し流出することがある。上記特許文献1に開示されているようなゴム面木を用いた場合には、流れ出したノロが、既設コンクリートの面取り部と面木との間に浸入することがある。
【0006】
脱型後、既設コンクリート側へ流出して面取り部に付着したノロは平滑であり、視認しにくくて除去されずに残ったままになり、温度や湿度の変化による体積の増減等で付着したものが浮き上がり、剥落することがある。
よって、頻繁な点検が必要になるばかりか、トンネル内を通行する人や車両に当たって重大な事故を引き起こす恐れがある。
【0007】
発明者らは、ノロが、既設コンクリートの面取り部と面木との間に浸入するのは、面木の既設コンクリートの面取り部に接触する面が平滑なので、生じ得るという知見を得た。
【0008】
本発明が解決しようとする課題は、既設コンクリートの面取り部にノロが流出するのを抑制し、また、流出した場合であっても、既設コンクリートの面取り部に付着したノロを視認・剥がしやすい面木を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本願請求項1に係る発明は、既設コンクリートと新設コンクリートとの打継目に用いられる面木であって、前記既設コンクリートの面取り部に接する面取接触部と、前記新設コンクリートの面取り部を形成する面取形成部と、を有し、前記面取接触部は、凸部を備えることを特徴とする面木である。
【0010】
本願請求項2に係る発明は、前記凸部は前記打継目の長手方向に連続して形成されていることを特徴とする請求項1に記載の面木である。
(【0011】以降は省略されています)
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