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公開番号2024142526
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-11
出願番号2023054685
出願日2023-03-30
発明の名称建具
出願人YKK AP株式会社
代理人弁理士法人樹之下知的財産事務所
主分類E06B 5/16 20060101AFI20241003BHJP(戸,窓,シャッタまたはローラブラインド一般;はしご)
要約【課題】パネルの外れ止め具が取り付けられた建具において、部品点数を増やすことなく遮炎性能を確保することができる建具を提供すること。
【解決手段】固定窓1は、窓枠10と、窓枠10の内部に配置されたパネル50と、窓枠10に沿って取り付けられた加熱発泡材55と、窓枠10に取り付けられ、パネル50が窓枠10から外れることを防止する外れ止め具60と、を備え、外れ止め具60は、パネル50の見付け面に対向する第1,第2,第3の外れ止め部612,613,614を備え、外れ止め具60における加熱発泡材55とパネル50との間に位置する部位には、発泡した加熱発泡材55をパネル50側に通過させる発泡材通過部619が形成されている。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項１】
枠体と、
前記枠体の内部に配置されたパネルと、
前記枠体に沿って取り付けられた加熱発泡材と、
前記枠体に取り付けられ、前記パネルが前記枠体から外れることを防止する外れ止め具と、を備え、
前記外れ止め具は、前記パネルの見付け面に対向する外れ止め部を備え、
前記外れ止め具における前記加熱発泡材と前記パネルとの間に位置する部位には、発泡した前記加熱発泡材を前記パネル側に通過させる発泡材通過部が形成されている建具。
続きを表示（約 840 文字）【請求項２】
請求項１に記載の建具において、
前記発泡材通過部は、貫通孔である建具。
【請求項３】
請求項１に記載の建具において、
前記発泡材通過部は、切欠きである建具。
【請求項４】
請求項１に記載の建具において、
前記発泡材通過部は、前記加熱発泡材の発泡方向側に形成されている建具。
【請求項５】
請求項４に記載の建具において、
前記枠体は、前記パネルの見込み面に対向する枠体見込み面部を備え、
前記外れ止め具は、前記パネルの見込み面に対向する見込み面対向部を備え、
前記発泡材通過部は、前記見込み面対向部に形成され、
前記加熱発泡材は、発泡方向に前記パネルが位置するように前記枠体見込み面部に取り付けられている建具。
【請求項６】
請求項１に記載の建具において、
前記枠体は、４つの枠が枠組みされることにより構成され、
前記外れ止め具が取り付けられた第１の前記枠は、前記パネルの一方の見付け面に当接する第１の枠側当接部を有する第１の枠本体と、前記第１の枠本体に取り付けられ、前記パネルの他方の見付け面に当接する第１の押縁と、を備え、
前記第１の枠に連結された第２の前記枠は、前記パネルの前記一方の見付け面に当接する第２の枠本体と、前記第２の枠本体に取り付けられ、前記パネルの前記他方の見付け面に当接する第２の押縁と、を備え、
前記外れ止め具は、前記第２の押縁に対向する倒れ抑制部を備えるとともに、前記第１の枠本体に取り付けられ、
前記外れ止め部は、前記第１の押縁に対向するように設けられている建具。
【請求項７】
請求項１から請求項６のいずれか一項に記載の建具において、
前記４つの枠は、上枠、下枠および左右の縦枠であり、
前記外れ止め具は、前記左右の縦枠に取り付けられている建具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、建具に関する。
続きを表示（約 2,500 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、パネルと、パネルを囲む複数の枠を有する枠体と、パネルが枠体から外れることを防止する外れ止め具と、加熱発泡材と、を備える建具が知られている（例えば、特許文献１参照）。
特許文献１に記載の建具において、縦枠の見付け面部と、当該縦枠に取り付けられた押縁との間には、ガラスパネルが保持されている。縦枠の見付け面部には、縦枠の見込み面部に対向する見込み面部と、ガラスパネルの室外側の面に対向する外れ止め部と、を備える外れ止め具が取り付けられている。縦枠の見付け面部には、加熱発泡材が取り付けられている。外れ止め具の見込み面部におけるガラスパネルに対向する面にも、加熱発泡材が取り付けられている。
このように、縦枠の見付け面部に加えて外れ止め具の見込み面部にも加熱発泡材を取り付けることにより、火災時における加熱発泡材の膨張が外れ止め具によって抑制されることなく、加熱発泡材の機能を十分に発揮することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１４－１０５５５７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、特許文献１に建具では、縦枠の見付け面部と外れ止め具の見込み面部の両方にそれぞれ別々の加熱発泡材を取り付けるため、部品点数が増えてしまう。
【０００５】
本発明の目的は、パネルの外れ止め具が取り付けられた建具において、部品点数を増やすことなく遮炎性能を確保することができる建具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明の建具は、枠体と、前記枠体の内部に配置されたパネルと、前記枠体に沿って取り付けられた加熱発泡材と、前記枠体に取り付けられ、前記パネルが前記枠体から外れることを防止する外れ止め具と、を備え、前記外れ止め具は、前記パネルの見付け面に対向する外れ止め部を備え、前記外れ止め具における前記加熱発泡材と前記パネルとの間に位置する部位には、発泡した前記加熱発泡材を前記パネル側に通過させる発泡材通過部が形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【０００７】
本発明によれば、パネルの外れ止め具が取り付けられた建具において、部品点数を増やすことなく遮炎性能を確保することができる建具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
本発明の実施形態に係る固定窓を示す外観姿図。
前記実施形態に係る固定窓を示す縦断面図。
前記実施形態に係る固定窓を示す横断面図。
前記実施形態に係る固定窓の上側要部を示す斜視図。
前記実施形態に係る固定窓の下側要部を示す斜視図。
前記実施形態に係る固定窓の要部を示す横断面図。
前記実施形態に係る固定窓の上側要部および下側要部を示す正面図。
前記実施形態に係る固定窓の上側要部を示す側面図。
本発明の変形例に係る固定窓の要部を示す横断面図。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
［実施形態］
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図１から図５において、本実施形態に係る建具としての固定窓１（ＦＩＸ窓、嵌め殺し窓）は、枠体としての窓枠１０と、窓枠１０内に配置されるパネル５０と、窓枠１０に配置された加熱発泡材５５と、窓枠１０に取り付けられる外れ止め具６０とを備えている。パネル５０は、網入りガラス５０ＡおよびＬｏｗ－Ｅガラス５０Ｂを備え、防火性能を有するように構成されている。建具としては、引き違い窓、開き窓、内倒し窓、外倒し窓、すべり出し窓、段窓、連窓など、様々な窓種を利用できる。
以下の説明において、固定窓１の左右方向をＸ軸方向とし、固定窓１の上下方向をＹ軸方向とし、固定窓１の見込み方向（面外方向）をＺ軸方向とする。Ｘ，Ｙ，Ｚ軸方向は互いに直交する。
【００１０】
窓枠１０は、一対の横枠としての上枠２０および下枠３０と、一対の縦枠としての左右の縦枠４０とが枠組みされることにより構成されている。上枠２０、下枠３０および左右の縦枠４０は、矩形状のパネル５０の四周縁部に沿って配置されており、左右の縦枠４０は図３に示すように互いに同様に形成されており、左右逆向きに配置されている。上枠２０、下枠３０および左右の縦枠４０は、室外側の金属製枠材２１，３１，４１と、金属製枠材２１，３１，４１に取り付けられた室内側の樹脂枠材２２，３２，４２と、金属製枠材２１，３１，４１に取り付けられた押縁２３，３３，４３とを備えている。本実施形態では、金属製枠材２１，３１，４１はアルミ製であり、樹脂枠材２２，３２，４２は合成樹脂製である。
樹脂枠材２２，３２，４２は、パネル５０の室内側に配置されており、パネル５０の一方側の見付け面としての室内面５１に当接する枠側当接部２２１，３２１，４２１を備えている。枠側当接部２２１，３２１，４２１は、樹脂枠材２２，３２，４２の見付け面に設けられた変形可能なヒレおよび突起によりそれぞれ構成されている。
押縁２３，３３，４３は、パネル５０の室外側に配置されており、金属製枠材２１，３１，４１に係合されてパネル５０の他方側の見付け面としての室外面５２に向けて延びる押縁本体２３１，３３１，４３１と、押縁本体２３１，３３１，４３１の先端に設けられて室外面５２に当接するゴム製のガスケット２３２，３３２，４３２とを備えている。
押縁２３が係合した金属製枠材２１および樹脂枠材２２は、パネル５０の上縁部が納まる凹部２４を形成している。押縁３３が係合した金属製枠材３１および樹脂枠材３２は、パネル５０の下縁部が納まる凹部３４を形成している。押縁４３が係合した金属製枠材４１および樹脂枠材４２は、パネル５０の縦縁部が納まる凹部４４を形成している。
（【００１１】以降は省略されています）

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