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公開番号
2024141721
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-10
出願番号
2023053516
出願日
2023-03-29
発明の名称
樹脂組成物
出願人
出光興産株式会社
,
国立大学法人福井大学
代理人
弁理士法人平和国際特許事務所
主分類
C08L
71/08 20060101AFI20241003BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】芳香族ポリエーテルと炭素繊維とを含み、芳香族ポリエーテルと炭素繊維との界面における界面せん断強度に優れる樹脂組成物を提供する。
【解決手段】 25℃におけるラジカル量が4.5×10
15
~100×10
15
個/gである芳香族ポリエーテル(A)と、表面処理剤のない炭素繊維(B)とを含む樹脂組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
25℃におけるラジカル量が4.5×10
15
~100×10
15
個/gである芳香族ポリエーテル(A)と、表面処理剤のない炭素繊維(B)とを含む樹脂組成物。
続きを表示(約 400 文字)
【請求項2】
前記芳香族ポリエーテル(A)が、ポリアリーレンエーテルケトンである、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項3】
前記芳香族ポリエーテル(A)が、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルケトンケトン(PEKK)及びポリエーテルケトン(PEK)からなる群から選択される1種以上を含む、請求項1又は2に記載の樹脂組成物。
【請求項4】
前記芳香族ポリエーテル(A)100質量部に対し、前記表面処理剤のない炭素繊維(B)を0.01~500質量部含む、請求項1又は2に記載の樹脂組成物。
【請求項5】
前記炭素繊維(B)が、PAN系炭素繊維、ピッチ系炭素繊維、熱硬化系炭素繊維、フェノール系炭素繊維、気相成長炭素繊維、及びリサイクル炭素繊維(RCF)からなる群から選択される1種以上を含む、請求項1又は2に記載の樹脂組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂組成物に関する。
具体的には、本発明は、芳香族ポリエーテルと炭素繊維とを含み、芳香族ポリエーテルと炭素繊維との界面における界面せん断強度に優れる樹脂組成物に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、特定の重合触媒作用を有する成分を反応系中に存在させることにより製造された特定の芳香族ポリエーテルに、ガラス繊維、炭素繊維、アラミド繊維、炭酸塩カルシウム、珪酸カルシウム等の強化材又は充填剤を混合して用いることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開昭64-065129号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1をはじめとする従来の技術には、芳香族ポリエーテルと炭素繊維との界面における界面せん断強度を向上する観点でさらなる改善の余地が見出された。
【0005】
本発明の目的の1つは、芳香族ポリエーテルと炭素繊維とを含み、芳香族ポリエーテルと炭素繊維との界面における界面せん断強度に優れる樹脂組成物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは鋭意検討の結果、特定の芳香族ポリエーテルと特定の炭素繊維とを含む樹脂組成物が、芳香族ポリエーテルと炭素繊維との界面における界面せん断強度に優れることを見出し、本発明を完成した。
本発明によれば、以下の樹脂組成物を提供できる。
1.25℃におけるラジカル量が4.5×10
15
~100×10
15
個/gである芳香族ポリエーテル(A)と、表面処理剤のない炭素繊維(B)とを含む樹脂組成物。
2.前記芳香族ポリエーテル(A)が、ポリアリーレンエーテルケトンである、1に記載の樹脂組成物。
3.前記芳香族ポリエーテル(A)が、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルケトンケトン(PEKK)及びポリエーテルケトン(PEK)からなる群から選択される1種以上を含む、1又は2に記載の樹脂組成物。
4.前記芳香族ポリエーテル(A)100質量部に対し、前記表面処理剤のない炭素繊維(B)を0.01~500質量部含む、1~3のいずれかに記載の樹脂組成物。
5.前記炭素繊維(B)が、PAN系炭素繊維、ピッチ系炭素繊維、熱硬化系炭素繊維、フェノール系炭素繊維、気相成長炭素繊維、及びリサイクル炭素繊維(RCF)からなる群から選択される1種以上を含む、1~4のいずれかに記載の樹脂組成物。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、芳香族ポリエーテルと炭素繊維とを含み、芳香族ポリエーテルと炭素繊維との界面における界面せん断強度に優れる樹脂組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の樹脂組成物について詳述する。
尚、本明細書において、「x~y」は「x以上、y以下」の数値範囲を表すものとする。数値範囲に関して記載された上限値及び下限値は任意に組み合わせることができる。
また、以下において記載される本発明に係る態様の個々の実施形態のうち、互いに相反しないもの同士を2つ以上組み合わせることが可能であり、2つ以上の実施形態を組み合わせた実施形態もまた、本発明に係る態様の実施形態である。
【0009】
本発明の一態様に係る樹脂組成物は、25℃におけるラジカル量が4.5×10
15
~100×10
15
個/gである芳香族ポリエーテル(A)と、表面処理剤のない炭素繊維(B)とを含む。
本態様の樹脂組成物によれば、芳香族ポリエーテル(A)の25℃におけるラジカル量が4.5×10
15
~100×10
15
個/gであることにより、表面処理剤のない炭素繊維(B)の表面に対して、優れた接着性(界面せん断強)が発揮される。そのため、樹脂組成物として、強度に優れる効果が発揮される。そのような効果が発揮される理由は必ずしも明らかではないが、芳香族ポリエーテル(A)に豊富に含まれるラジカルが、ベア(bare)な炭素繊維(B)の表面に対して相互作用を及ぼしたり化学結合を形成したりしていること等が推測される。
【0010】
(芳香族ポリエーテル(A))
芳香族ポリエーテル(A)の25℃におけるラジカル量が4.5×10
15
個/g以上であることにより、芳香族ポリエーテルと炭素繊維との界面における界面せん断強度が向上する。一方、芳香族ポリエーテル(A)の25℃におけるラジカル量が100×10
15
個/g以下であることにより、ラジカル同士の反応による架橋構造の生成を抑制でき、成形加工性の低下や異物の生成を好適に抑制できる。
一実施形態において、芳香族ポリエーテル(A)は、25℃におけるラジカル量が4.5×10
15
個/g以上、5.0×10
15
個/g以上、7.0×10
15
個/g以上、10×10
15
個/g以上、15×10
15
個/g以上、20×10
15
個/g以上、25×10
15
個/g以上、30×10
15
個/g以上又は35×10
15
個/g以上であり、また、100×10
15
個/g以下、90×10
15
個/g以下、80×10
15
個/g以下、70×10
15
個/g以下、60×10
15
個/g以下、50×10
15
個/g以下、45×10
15
個/g以下又は40×10
15
個/g以下である。
一実施形態において、芳香族ポリエーテル(A)は、25℃におけるラジカル量が5.0×10
15
~90×10
15
個/g、10×10
15
~80×10
15
個/g、20×10
15
~70×10
15
個/g又は30×10
15
~60×10
15
個/gである。
芳香族ポリエーテル(A)の25℃におけるラジカル量は、例えば、芳香族ポリエーテル(A)を合成(重合)する際のモノマーとして、反応基として塩素原子を含むモノマー(例えば4,4’-ジクロロベンゾフェノン等)を用いることによって増加させることができる。
尚、芳香族ポリエーテルの25℃におけるラジカル量は、実施例に記載の方法により測定される値である。
(【0011】以降は省略されています)
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