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公開番号2024140161
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-10
出願番号2023051179
出願日2023-03-28
発明の名称環境測定端末
出願人新東工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G01N 15/06 20240101AFI20241003BHJP(測定;試験)
要約【課題】小型化が阻害されることを回避しつつ、空気中の粉塵の量だけでなく他の環境値を測定できる端末を提供する。
【解決手段】環境測定端末は、第1給気口、第2給気口、及び排気口を有する中空の筐体と、空気を通過させる第1流路を画成し、第1流路を通過する空気に含まれる粉塵を測定する粉塵センサであって、第1流路の入口が第1給気口に接続されるように筐体の内部に配置される、粉塵センサと、筐体の内部に気流を発生させるファンであって、粉塵センサと離間するとともにファンの吐出が排気口に向けられるように筐体の内部において排気口に配置される、ファンと、第2給気口に設けられ、第2給気口から給気される空気に含まれる粉塵を捕集する粉塵フィルタと、粉塵フィルタを介して第2給気口から給気された空気を測定する環境センサとを備え、第1給気口及び第2給気口から給気された空気は排気口から排気される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1給気口、第2給気口、及び排気口を有する中空の筐体と、
空気を通過させる第1流路を画成し、前記第1流路を通過する空気に含まれる粉塵を測定する粉塵センサであって、前記第1流路の入口が前記第1給気口に接続されるように前記筐体の内部に配置される、前記粉塵センサと、
前記筐体の内部に気流を発生させるファンであって、前記粉塵センサと離間するとともに前記ファンの吐出が前記排気口に向けられるように前記筐体の内部において前記排気口に配置される、前記ファンと、
前記第2給気口に設けられ、前記第2給気口から給気される空気に含まれる粉塵を捕集する粉塵フィルタと、
前記粉塵フィルタを介して前記第2給気口から給気された空気を測定する環境センサと、
を備え、
前記第1給気口及び前記第2給気口から給気された空気は、前記排気口から排気される、
環境測定端末。
続きを表示(約 260 文字)【請求項2】
前記粉塵センサを通過した空気を流通させる第2流路を画成し、前記粉塵センサの前記第1流路の出口と前記ファンとを接続する隔壁部材であって、前記隔壁部材の少なくとも一部が空気を通過させるフィルタで構成される、前記隔壁部材をさらに備える、請求項1に記載の環境測定端末。
【請求項3】
前記環境センサはガスセンサを含む、請求項1又は2に記載の環境測定端末。
【請求項4】
前記粉塵センサと前記ファンとは、向かい合うように配置される、請求項1又は2に記載の環境測定端末。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、環境測定端末に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、携帯型の光学式の粉塵センサを開示する。この粉塵センサは、ファンにより空気を吸い込み、吸い込んだ空気に光を照射し、空気を透過した光強度の変化量を測定装置で計数する。光強度の変化量は、空気中の粉塵の増減に依存する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平8-320394号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1記載の粉塵センサは、空気中の粉塵の量を測定することができるものの、空気中の他の環境値を測定することができない。このため、携帯性を考慮して、粉塵センサと、空気中の他の環境値を測定する環境センサとを単一の筐体に収容することが考えられる。しかしながら、粉塵センサは、粉塵を含む空気を筐体内に取り込むため、環境センサに粉塵が付着し、環境センサの性能が低下するおそれがある。このため、筐体内において粉塵センサ用の部屋及び環境センサ用の部屋を区画し、それぞれにファンを設けることが考えられる。しかしながら、部品点数が増加するため端末の小型化が阻害されるおそれがある。本開示は、端末の小型化が阻害されることを回避しつつ、空気中の粉塵の量だけでなく空気中の他の環境値を測定できる端末を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一側面に係る環境測定端末は、第1給気口、第2給気口、及び排気口を有する中空の筐体と、空気を通過させる第1流路を画成し、第1流路を通過する空気に含まれる粉塵を測定する粉塵センサであって、第1流路の入口が第1給気口に接続されるように筐体の内部に配置される、粉塵センサと、筐体の内部に気流を発生させるファンであって、粉塵センサと離間するとともにファンの吐出が排気口に向けられるように筐体の内部において排気口に配置される、ファンと、第2給気口に設けられ、第2給気口から給気される空気に含まれる粉塵を捕集する粉塵フィルタと、粉塵フィルタを介して第2給気口から給気された空気を測定する環境センサと、を備え、第1給気口及び第2給気口から給気された空気は、排気口から排気される。
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、端末の小型化が阻害されることを回避しつつ、空気中の粉塵の量だけでなく空気中の他の環境値を測定できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、実施形態に係る環境測定端末の斜視図である。
図2は、実施形態に係る環境測定端末の模式的な断面図である。
図3は、実施形態に係る環境測定端末の気流を説明する図である。
図4は、変形例に係る環境測定端末の模式的な断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照しながら本開示の実施形態が詳細に説明される。図面の説明において同一要素には同一符号が付され、重複する説明は省略される。図面の寸法比率は、説明のものと必ずしも一致していない。「上」「下」「左」「右」の語は、図示する状態に基づくものであり、便宜的なものである。
【0009】
[環境測定端末の概要]
図1は、実施形態に係る環境測定端末の斜視図である。図1に示される環境測定端末1は、例えば携帯可能な大きさの測定端末である。環境測定端末1は、空気中の粉塵の量を測定することができる。さらに、環境測定端末1は、種々の環境値を測定することができる。環境測定端末1は、例えば、工場の環境などを測定するために作業員に携帯される。
【0010】
図2は、実施形態に係る環境測定端末の模式的な断面図である。図1及び図2に示されるように、環境測定端末1は、筐体2を備える。筐体2は、中空であり、その内部に空間Sを画成する略直方体の部材である。筐体2の形状は直方体に限定されず、円筒などであってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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