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公開番号
2024145583
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-15
出願番号
2023058003
出願日
2023-03-31
発明の名称
鋳物砂貯留方法及び鋳物砂貯留システム
出願人
新東工業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
B65G
65/30 20060101AFI20241004BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約
【課題】適切に鋳物砂の寝かせ時間を確保できる方法を提供する。
【解決手段】鋳物砂貯留方法は、貯留する工程と、取得する工程と、設定する工程と、制御する工程とを含む。貯留する工程は、鋳物砂関連装置に供給可能な鋳物砂を少なくとも1つの貯留部内に貯留する。取得する工程は、少なくとも1つの貯留部内の鋳物砂の貯留量と、貯留部への鋳物砂の投入量と、鋳物砂関連装置への鋳物砂の供給量とを取得する。設定する工程は、予め定められた鋳物砂の寝かせ時間、並びに、取得する工程において取得された投入量及び供給量に基づいて、貯留量に対する閾値を設定する。制御する工程は、取得する工程において取得された貯留量、及び、設定する工程において設定された閾値に基づいて、投入量及び供給量の少なくとも一方を制御する。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
鋳物砂関連装置に供給可能な鋳物砂を少なくとも1つの貯留部内に貯留する工程と、
前記少なくとも1つの貯留部内の前記鋳物砂の貯留量と、前記貯留部への前記鋳物砂の投入量と、前記鋳物砂関連装置への前記鋳物砂の供給量とを取得する工程と、
予め定められた前記鋳物砂の寝かせ時間、並びに、前記取得する工程において取得された前記投入量及び前記供給量に基づいて、前記貯留量に対する閾値を設定する工程と、
前記取得する工程において取得された前記貯留量、及び、前記設定する工程において設定された前記閾値に基づいて、前記投入量及び前記供給量の少なくとも一方を制御する工程と、
を含む、鋳物砂貯留方法。
続きを表示(約 2,200 文字)
【請求項2】
前記取得する工程は、前記貯留量をマイクロ波センサ、ミリ波センサ及びサウジング式レベル計の少なくとも1つにより測定する工程を含む、請求項1に記載の鋳物砂貯留方法。
【請求項3】
前記貯留する工程は、前記少なくとも1つの貯留部として、1つの貯留部内に前記鋳物砂を貯留し、
前記制御する工程は、
前記1つの貯留部に投入可能な前記鋳物砂を第1投入部及び第2投入部に準備させる工程と、
前記第1投入部から前記1つの貯留部に前記鋳物砂を投入させる工程と、
前記1つの貯留部の前記貯留量が前記閾値未満であると判定する場合に、前記第2投入部から当該1つの貯留部に前記鋳物砂を投入させる工程と、
を含む、請求項1又は2に記載の鋳物砂貯留方法。
【請求項4】
前記貯留する工程は、前記少なくとも1つの貯留部として、複数の貯留部内に前記鋳物砂を貯留し、
前記制御する工程は、
前記複数の貯留部に投入可能な前記鋳物砂を第1投入部に準備させる工程と、
前記第1投入部から前記複数の貯留部に前記鋳物砂を投入させる工程と、
前記複数の貯留部のうち少なくとも1つの貯留部の前記貯留量が前記閾値未満であり、かつ、前記複数の貯留部のうち他の貯留部の前記貯留量が前記閾値以上であると判定する場合に、当該判定前の前記第1投入部から当該少なくとも1つの貯留部への前記投入量より、前記投入量が多くなるように前記第1投入部から当該少なくとも1つの貯留部へ前記鋳物砂を投入させる工程と、
を含む、請求項1又は2に記載の鋳物砂貯留方法。
【請求項5】
前記貯留する工程は、前記少なくとも1つの貯留部として、複数の貯留部内に前記鋳物砂を貯留し、
前記制御する工程は、
前記複数の貯留部に投入可能な前記鋳物砂を第1投入部及び第2投入部に準備させる工程と、
前記第1投入部から前記複数の貯留部に前記鋳物砂を投入させる工程と、
前記複数の貯留部の前記それぞれの貯留量が前記閾値未満であると判定する場合に、前記第2投入部から前記複数の貯留部のうち少なくとも1つの貯留部に前記鋳物砂を投入させる工程と、
を含む、請求項1又は2に記載の鋳物砂貯留方法。
【請求項6】
前記制御する工程は、前記複数の貯留部のうち、他の貯留部に比べて前記貯留量が少ない少なくとも1つの貯留部に対して、前記判定前の前記第1投入部から当該少なくとも1つの貯留部への前記投入量より、前記投入量が多くなるように前記第1投入部から前記鋳物砂を投入させる工程を含む、請求項5に記載の鋳物砂貯留方法。
【請求項7】
前記制御する工程は、前記複数の貯留部のうち、他の貯留部に比べて前記貯留量が少ない少なくとも1つの貯留部に対して、前記判定前の前記第2投入部から当該少なくとも1つの貯留部への前記投入量より、前記投入量が多くなるように前記第2投入部から前記鋳物砂を投入させる工程を含む、請求項5に記載の鋳物砂貯留方法。
【請求項8】
前記貯留する工程は、前記少なくとも1つの貯留部として、1つの貯留部内に前記鋳物砂を貯留し、
前記制御する工程は、
前記鋳物砂関連装置に供給可能な前記鋳物砂を供給部に準備させる工程と、
前記1つの貯留部から前記鋳物砂関連装置に前記鋳物砂を供給させる工程と、
前記1つの貯留部の貯留量が前記閾値未満であると判定する場合に、前記1つの貯留部からの前記供給量を減少させ、前記1つの貯留部からの前記供給量及び前記供給部からの前記供給量の総量が予め定められた設定量になるように前記供給部から前記鋳物砂関連装置に前記鋳物砂を供給させる工程と、
を含む、請求項1又は2に記載の鋳物砂貯留方法。
【請求項9】
前記貯留する工程は、前記少なくとも1つの貯留部として、複数の貯留部内に前記鋳物砂を貯留し、
前記制御する工程は、
前記複数の貯留部から前記鋳物砂関連装置に前記鋳物砂を供給させる工程と、
前記複数の貯留部のうち少なくとも1つの貯留部の前記貯留量が前記閾値未満であり、かつ、前記複数の貯留部のうち他の貯留部の前記貯留量が前記閾値以上であると判定する場合に、当該判定前の当該少なくとも1つの貯留部からの前記供給量より当該少なくとも1つの貯留部からの前記供給量を減少させつつ、前記複数の貯留部からの前記供給量の総量が予め定められた設定量になるように制御する工程と、
を含む、請求項1又は2に記載の鋳物砂貯留方法。
【請求項10】
前記貯留する工程は、前記少なくとも1つの貯留部として、複数の貯留部内に前記鋳物砂を貯留し、
前記制御する工程は、
前記鋳物砂関連装置に供給可能な前記鋳物砂を供給部に準備させる工程と、
前記複数の貯留部から前記鋳物砂関連装置に前記鋳物砂を供給させる工程と、
前記複数の貯留部のそれぞれの前記貯留量が前記閾値未満であると判定する場合に、前記供給部から前記鋳物砂関連装置に前記鋳物砂を供給させる工程と、
を含む、請求項1又は2に記載の鋳物砂貯留方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、鋳物砂貯留方法及び鋳物砂貯留システムに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、鋳物砂再生装置を開示する。この鋳物砂再生装置は、鋳物砂を貯留室内に受け入れ、排出口から排出する間に鋳物砂を熟成する熟成用砂タンクと、熟成用砂タンクを回転中心線回りに回転する回転駆動手段とを備える。排出口から排出された鋳物砂は、鋳物砂搬送手段により鋳型製造部に搬送される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-046863号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
鋳物砂は、タンク等の貯留部から鋳物砂関連装置に供給される前に温度及び水分量等の特性を調整する必要があるため、鋳物砂は、寝かせ時間(熟成時間)の間、貯留部内で貯留されることが望ましい。しかしながら、鋳物砂の寝かせ時間を適切に管理する手法が確立できていない。仮にタイマー等によって貯留部に貯留している鋳物砂の寝かせ時間を計測することが想到できた場合であっても、例えば、寝かせ時間の測定が開始されてから、貯留部に新たに鋳物砂が投入される場合、及び、貯留部から鋳物砂関連装置に鋳物砂が供給される場合には、鋳物砂ごとに時間を測定することは困難である。このため、鋳物砂の寝かせ時間を適切に確保できない場合がある。よって、適切に鋳物砂の寝かせ時間を確保できる鋳物砂貯留方法及び鋳物砂貯留システムが求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示に係る鋳物砂貯留方法は、貯留する工程と、取得する工程と、設定する工程と、制御する工程とを含む。貯留する工程は、鋳物砂関連装置に供給可能な鋳物砂を少なくとも1つの貯留部内に貯留する。取得する工程は、少なくとも1つの貯留部内の鋳物砂の貯留量と、貯留部への鋳物砂の投入量と、鋳物砂関連装置への鋳物砂の供給量とを取得する。設定する工程は、予め定められた鋳物砂の寝かせ時間、並びに、取得する工程において取得された投入量及び供給量に基づいて、貯留量に対する閾値を設定する。制御する工程は、取得する工程において取得された貯留量、及び、設定する工程において設定された閾値に基づいて、投入量及び供給量の少なくとも一方を制御する。
【0006】
本開示の他の側面に係る鋳物砂貯留システムは、少なくとも1つの貯留部と、制御装置とを備える。少なくとも1つの貯留部は、鋳物砂関連装置に供給可能な鋳物砂を貯留する。制御装置は、貯留部への鋳物砂の投入量と、鋳物砂関連装置への鋳物砂の供給量との少なくとも一方を制御する。制御装置は、取得部と、設定部と、制御部とを備える。取得部は、少なくとも1つの貯留部内の鋳物砂の貯留量と、投入量と、供給量とを取得する。設定部は、予め定められた鋳物砂の寝かせ時間、並びに、取得部により取得された投入量及び供給量に基づいて、貯留量に対する閾値を設定する。制御部は、記取得部において取得された貯留量、及び、閾値に基づいて、投入量及び供給量の少なくとも一方を制御する。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、適切に鋳物砂の寝かせ時間を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態に係る鋳物砂貯留システムを概略的に示す図である。
図2は、図1のII-II線で示される実施形態に係る鋳物砂貯留システムの一例を示す概略平面図である。
図3は、実施形態に係る鋳物砂貯留システムの一例を示す概略上面図である。
図4は、実施形態に係る鋳物砂貯留システム1の制御装置の一例を示すブロック図である。
図5は、実施形態に係る鋳物砂貯留システムによる鋳物砂貯留方法の一例を示すフローチャートである。
図6は、図5に示すフローチャート内の工程の一例を示すフローチャートである。
図7は、実施形態に係る鋳物砂貯留システムによる鋳物砂貯留方法の一例を示すフローチャートである。
図8は、図7に示すフローチャート内の工程の一例を示すフローチャートである。
図9は、変形例に係る鋳物砂貯留システムによる鋳物砂貯留方法の一例を示すフローチャートである。
図10は、変形例に係る鋳物砂貯留システムによる鋳物砂貯留方法の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[本開示の実施形態の概要]
最初に、本開示の実施形態の概要を説明する。
【0010】
(条項1) 本開示の一側面に係る鋳物砂貯留方法は、貯留する工程と、取得する工程と、設定する工程と、制御する工程とを含む。貯留する工程は、鋳物砂関連装置に供給可能な鋳物砂を少なくとも1つの貯留部内に貯留する。取得する工程は、少なくとも1つの貯留部内の鋳物砂の貯留量と、貯留部への鋳物砂の投入量と、鋳物砂関連装置への鋳物砂の供給量とを取得する。設定する工程は、予め定められた鋳物砂の寝かせ時間、並びに、取得する工程において取得された投入量及び供給量に基づいて、貯留量に対する閾値を設定する。制御する工程は、取得する工程において取得された貯留量、及び、設定する工程において設定された閾値に基づいて、投入量及び供給量の少なくとも一方を制御する。
(【0011】以降は省略されています)
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