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公開番号2024139468
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-09
出願番号2023050421
出願日2023-03-27
発明の名称封緘養生装置及び打設コンクリートの封緘養生方法
出願人中国電力株式会社,鹿島建設株式会社,学校法人 東洋大学
代理人個人,個人
主分類B28B 11/24 20060101AFI20241002BHJP(セメント,粘土,または石材の加工)
要約【課題】屋外で養生コンクリートを炭酸化養生可能な封緘養生装置を提供すること。
【解決手段】封緘養生装置1は、養生コンクリートCを覆い養生空間10aを形成する封緘養生シート10と、養生コンクリートCの周囲を囲むように設けられ、養生空間10aと外部とを通気不能に封止する封止部60と、養生空間10aにおいて、二酸化炭素を含む気体を循環させる気体循環装置20と、温度センサ40aと、湿度センサ40bと、温度調整部40cと、湿度調整部40dと、温度センサ40aの計測結果づき温度調整部40cの動作を、湿度センサ40bの計測結果に基づき湿度調整部40dの動作をそれぞれ制御する制御部51と、を備え、封止部60は、上方に開口し内部に水Wが貯蔵可能な凹形状60aを有し、養生コンクリートCを覆う封緘養生シート10の少なくとも一部が凹形状60a内の水に浸かるように設けられる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
炭酸化養生される養生コンクリートを覆い閉空間を形成するシート部材と、
前記養生コンクリートの周囲を囲むように設けられ、閉空間と外部とを通気不能に封止する封止部と、
前記閉空間内に二酸化炭素を含む気体を循環させる気体循環部と、
前記閉空間内の温度を計測する温度計測部と、
前記閉空間内の湿度を計測する湿度計測部と、
前記閉空間内を加熱又は冷却可能な温度調整部と、
前記閉空間内を加湿又は除湿可能な湿度調整部と、
前記温度計測部により計測された前記閉空間内の温度に基づいて前記温度調整部の動作を制御し、前記湿度計測部により計測された前記閉空間内の湿度に基づいて前記湿度調整部の動作を制御する制御部と、を備え、
前記封止部は、
上方に開口し、内部に液体が貯蔵可能な凹形状を有し、
前記養生コンクリートを覆う前記シート部材の少なくとも一部が前記凹形状の内部の液体に浸かるように設けられる、封緘養生装置。
続きを表示(約 840 文字)【請求項2】
前記封止部は、H鋼である、請求項1に記載の封緘養生装置。
【請求項3】
前記液体は、水である、請求項1又は2に記載の封緘養生装置。
【請求項4】
前記制御部は、
前記温度計測部により計測された前記閉空間内の温度が所定温度に近づくように前記温度調整部の動作を制御し、
前記湿度計測部により計測された前記閉空間内の湿度が所定湿度に近づくように前記湿度調整部の動作を制御する、請求項1又は2に記載の封緘養生装置。
【請求項5】
前記養生コンクリートは、屋外で打設される打設コンクリートである、請求項1又は2に記載の封緘養生装置。
【請求項6】
屋外に打設され炭酸化養生される養生コンクリートを覆い閉空間を形成するシート部材と、
前記閉空間内に二酸化炭素を含む気体を循環させる気体循環部と、
前記閉空間内の温度を計測する温度計測部と、
前記閉空間内の湿度を計測する湿度計測部と、
前記閉空間内を加熱又は冷却可能な温度調整部と、
前記閉空間内を加湿又は除湿可能な湿度調整部と、
前記温度調整部の動作及び前記湿度調整部の動作を制御可能な制御部と、を備える封緘養生装置を用いた養生コンクリートの封緘養生方法であって、
前記養生コンクリートの周囲に上方に開口する凹形状を有する封止部を設ける封止部設置工程と、
前記凹形状に液体を注入する凹形状液体注入工程と、
前記シート部材の少なくとも一部が前記凹形状に注入された液体に浸かるように、前記シート部材により前記養生コンクリートを覆う被覆工程と、
前記制御部が前記閉空間内の温度に基づいて前記温度調整部に前記閉空間内の温度調整を行わせ、前記閉空間内の湿度に基づいて前記湿度調整部に前記閉空間内の湿度調整を行わせる炭酸化養生工程と、を含む、養生コンクリートの封緘養生方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、封緘養生装置及び打設コンクリートの封緘養生方法に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、コンクリート中への二酸化炭素の固定技術が知られている。この種の技術を示すものとして特許文献1が挙げられる。特許文献1では、複数の別個のコンクリート物体が配置され、湿度、二酸化炭素濃度、温度を制御する硬化チャンバーが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表2021-505523号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1に記載の技術は、屋内に設けられた養生槽等である大きさ以下のプレキャストコンクリート等に対して行われるものであり、屋外に打設された打設コンクリートや大型のプレキャストコンクリートを炭酸化養生する技術は従来検討されておらず、屋外で養生コンクリートを炭酸化養生可能な技術が求められていた。
【0005】
本発明は、屋外で養生コンクリートを炭酸化養生可能な封緘養生装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1) 本発明に係る封緘養生装置は、炭酸化養生される養生コンクリートを覆い閉空間を形成するシート部材と、前記養生コンクリートの周囲を囲むように設けられ、閉空間と外部とを通気不能に封止する封止部と、前記閉空間内に二酸化炭素を含む気体を循環させる気体循環部と、前記閉空間内の温度を計測する温度計測部と、前記閉空間内の湿度を計測する湿度計測部と、前記閉空間内を加熱又は冷却可能な温度調整部と、前記閉空間内を加湿又は除湿可能な湿度調整部と、前記温度計測部により計測された前記閉空間内の温度に基づいて前記温度調整部の動作を制御し、前記湿度計測部により計測された前記閉空間内の湿度に基づいて前記湿度調整装置の動作を制御する制御部と、を備え、前記封止部は、上方に開口し、内部に液体が貯蔵可能な凹形状を有し、前記養生コンクリートを覆う前記シート部材の少なくとも一部が前記凹形状の内部の液体に浸かるように設けられる。
【0007】
(1)の封緘養生装置は、屋外で養生コンクリートを炭酸化養生できる。
【0008】
(2) 本発明に係る封緘養生装置は、前記封止部は、H鋼であることが好ましい。
【0009】
(2)の封緘養生装置は、よりコストをかけずに屋外で養生コンクリートを炭酸化養生できる。
【0010】
(3) 本発明に係る封緘養生装置は、前記液体は、水であることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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