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公開番号
2024139266
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-09
出願番号
2023050131
出願日
2023-03-27
発明の名称
絶縁チップおよび信号伝達装置
出願人
ローム株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
H01L
21/822 20060101AFI20241002BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】絶縁耐圧の向上を図ること。
【解決手段】トランスチップ50は、第1ユニット90と、第1ユニット90上に設けられた第2ユニット100と、第1ユニット90と第2ユニット100とを接合する絶縁性接合材110と、を備える。第1ユニット90は、第1素子絶縁層92と、第1素子絶縁層92に埋め込まれた第1コイル21と、を含む。第2ユニット100は、第2素子絶縁層102と、第2素子絶縁層102に埋め込まれた第2コイル22と、第2素子絶縁層102の第2素子裏面102Bと接する第2半導体基板101と、を含む。絶縁性接合材110によって第2ユニット100が第1ユニット90上に接合されたユニット接合状態において、Z方向において第1コイル21と第2コイル22とが対向配置されている。絶縁性接合材110は、第1素子絶縁層92と第2半導体基板101とを接合している。
【選択図】図11
特許請求の範囲
【請求項1】
第1ユニットと、
前記第1ユニット上に設けられた第2ユニットと、
前記第1ユニットと前記第2ユニットとを接合する絶縁性接合材と、
を備え、
前記第1ユニットは、
前記第2ユニットの側を向く第1素子表面、および前記第1素子表面とは反対側の第1素子裏面を含む第1素子絶縁層と、
前記第1素子絶縁層の厚さ方向において前記第1素子表面から離隔した位置で前記第1素子絶縁層に埋め込まれた第1絶縁素子と、
を含み、
前記第2ユニットは、
第2素子表面、および前記第2素子表面とは反対側の第2素子裏面を含む第2素子絶縁層と、
前記第2素子絶縁層の厚さ方向において前記第2素子表面から離隔した位置で前記第2素子絶縁層に埋め込まれた第2絶縁素子と、
前記第2素子裏面と接する第2半導体基板と、
を含み、
前記絶縁性接合材によって前記第2ユニットが前記第1ユニット上に接合されたユニット接合状態において、前記第1素子絶縁層の厚さ方向において前記第1絶縁素子と前記第2絶縁素子とが対向配置されており、
前記絶縁性接合材は、前記第1素子絶縁層と前記第2半導体基板とを接合している
絶縁チップ。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記第1ユニットは、前記第1素子絶縁層の前記第1素子裏面と接する第1半導体基板を含み、
前記第2半導体基板の不純物濃度は、前記第1半導体基板の不純物濃度よりも低い
請求項1に記載の絶縁チップ。
【請求項3】
前記第2半導体基板の不純物濃度は、1×10
13
cm
-3
以上1×10
14
cm
-3
以下である
請求項2に記載の絶縁チップ。
【請求項4】
前記第1ユニットは、前記第1素子絶縁層の前記第1素子裏面と接する第1半導体基板を含み、
前記第2半導体基板の不純物濃度は、前記第1半導体基板の不純物濃度と等しい
請求項1に記載の絶縁チップ。
【請求項5】
前記第1半導体基板および前記第2半導体基板の不純物濃度は、1×10
13
cm
-3
以上1×10
14
cm
-3
以下である
請求項4に記載の絶縁チップ。
【請求項6】
前記第1ユニットは、前記第1素子絶縁層の前記第1素子裏面と接する第1半導体基板を含み、
前記第2半導体基板の抵抗率は、前記第1半導体基板の抵抗率よりも高い
請求項1に記載の絶縁チップ。
【請求項7】
前記第2半導体基板の抵抗率は、100Ωcm以上10000Ωcm未満である
請求項6に記載の絶縁チップ。
【請求項8】
前記第1ユニットは、前記第1素子絶縁層の前記第1素子裏面と接する第1半導体基板を含み、
前記第2半導体基板の抵抗率は、前記第1半導体基板の抵抗率と等しい
請求項1に記載の絶縁チップ。
【請求項9】
前記第1半導体基板および前記第2半導体基板の抵抗率は、100Ωcm以上10000Ωcm未満である
請求項8に記載の絶縁チップ。
【請求項10】
前記第1ユニットは、前記第1素子絶縁層の前記第1素子裏面と接する第1半導体基板を含み、
前記第2半導体基板の厚さは、前記第1半導体基板の厚さよりも薄い
請求項1に記載の絶縁チップ。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、絶縁チップおよび信号伝達装置に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
信号伝達装置の一例として、トランジスタ等のスイッチング素子のゲートにゲート電圧を印加する絶縁型のゲートドライバが知られている。このようなゲートドライバに用いられる絶縁チップの一例として、素子絶縁層内において、素子絶縁層の厚さ方向に互いに対向配置された第1コイルおよび第2コイルを含む構造が知られている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-78169号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記のような絶縁チップでは、絶縁耐圧の向上が要求される場合がある。なお、第1コイルおよび第2コイルを含む絶縁チップに限られず、キャパシタを含む絶縁チップにおいても同様に絶縁耐圧の向上が要求される場合がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決する絶縁チップは、第1ユニットと、前記第1ユニット上に設けられた第2ユニットと、前記第1ユニットと前記第2ユニットとを接合する絶縁性接合材と、を備え、前記第1ユニットは、前記第2ユニットの側を向く第1素子表面、および前記第1素子表面とは反対側の第1素子裏面を含む第1素子絶縁層と、前記第1素子絶縁層の厚さ方向において前記第1素子表面から離隔した位置で前記第1素子絶縁層に埋め込まれた第1絶縁素子と、を含み、前記第2ユニットは、第2素子表面、および前記第2素子表面とは反対側の第2素子裏面を含む第2素子絶縁層と、前記第2素子絶縁層の厚さ方向において前記第2素子表面から離隔した位置で前記第2素子絶縁層に埋め込まれた第2絶縁素子と、前記第2素子裏面と接する第2半導体基板と、を含み、前記絶縁性接合材によって前記第2ユニットが前記第1ユニット上に接合されたユニット接合状態において、前記第1素子絶縁層の厚さ方向において前記第1絶縁素子と前記第2絶縁素子とが対向配置されており、前記絶縁性接合材は、前記第1素子絶縁層と前記第2半導体基板とを接合している。
【0006】
上記課題を解決する信号伝達装置は、上記絶縁チップと、第1回路と、前記第1回路と前記絶縁チップを介して接続された第2回路と、を備え、前記第1回路と前記第2回路とは、前記絶縁チップを介して信号を伝達するように構成されている。
【発明の効果】
【0007】
上記絶縁チップおよび信号伝達装置によれば、絶縁耐圧の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、第1実施形態の信号伝達装置の回路構成を模式的に示す回路図である。
図2は、図1の信号伝達装置の構成を模式的に示す概略平面図である。
図3は、図2の信号伝達装置の構成を模式的に示す概略断面図である。
図4は、信号伝達装置における絶縁チップの第1ユニットを模式的に示す概略平面図である。
図5は、図4のF5-F5線で第1ユニットを切断した概略断面図である。
図6は、図4のF6-F6線で第1ユニットを切断した概略断面図である。
図7は、信号伝達装置における絶縁チップの第2ユニットを模式的に示す概略平面図である。
図8は、図7のF8-F8線で第2ユニットを切断した概略断面図である。
図9は、絶縁チップの第1ユニットおよび第2ユニットが分離した状態の概略断面図である。
図10は、絶縁チップを模式的に示す概略平面図である。
図11は、図10のF11-F11線で絶縁チップを切断した概略断面図である。
図12は、図10のF12-F12線で絶縁チップを切断した概略断面図である。
図13は、図10のF13-F13線で絶縁チップを切断した概略断面図である。
図14は、絶縁チップの製造工程を示す概略斜視図である。
図15は、第2実施形態の信号伝達装置の回路構成を模式的に示す回路図である。
図16は、図15の信号伝達装置における絶縁チップを模式的に示す概略平面図である。
図17は、図16のF17-F17線で絶縁チップを切断した概略断面図である。
図18は、第3実施形態の信号伝達装置の回路構成を模式的に示す回路図である。
図19は、図18の信号伝達装置を模式的に示す概略断面図である。
図20は、信号伝達装置における絶縁チップの第1ユニットを模式的に示す概略平面図である。
図21は、図20のF21-F21線で第1ユニットを切断した概略断面図である。
図22は、図20のF22-F22線で第1ユニットを切断した概略断面図である。
図23は、信号伝達装置における絶縁チップの第2ユニットを模式的に示す概略平面図である。
図24は、図23のF24-F24線で第2ユニットを切断した概略断面図である。
図25は、図23のF25-F25線で第2ユニットを切断した概略断面図である。
図26は、絶縁チップを模式的に示す概略平面図である。
図27は、図26のF27-F27線で絶縁チップを切断した概略断面図である。
図28は、変更例の絶縁チップを示す概略断面図である。
図29は、変更例の信号伝達装置を模式的に示す概略断面図である。
図30は、変更例の信号伝達装置を模式的に示す概略断面図である。
図31は、変更例の信号伝達装置を模式的に示す概略断面図である。
図32は、変更例の信号伝達装置を模式的に示す概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して本開示における絶縁チップおよび信号伝達装置のいくつかの実施形態について説明する。なお、説明を簡単かつ明確にするために、図面に示される構成要素は必ずしも一定の縮尺で描かれていない。また、理解を容易にするために、断面図では、ハッチング線が省略されている場合がある。添付の図面は、本開示の実施形態を例示するに過ぎず、本開示を制限するものとみなされるべきではない。
【0010】
以下の詳細な記載は、本開示の例示的な実施形態を具体化する装置、システム、および方法を含む。この詳細な記載は本来説明のためのものに過ぎず、本開示の実施形態またはこのような実施形態の適用および使用を限定することを意図していない。
(【0011】以降は省略されています)
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