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公開番号2024139004
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-09
出願番号2023049764
出願日2023-03-27
発明の名称止水板及び止水板セット
出願人積水テクノ成型株式会社
代理人個人
主分類E06B 5/00 20060101AFI20241002BHJP(戸,窓,シャッタまたはローラブラインド一般;はしご)
要約【課題】本発明は、氾濫水の進入が発生し又は氾濫水の進入が想定される道路や建物の開口部などの任意の場所に短時間のうちに簡便に配設して止水壁を構築し、雨水や氾濫水などの進入を概ね防止し、避難路の確保などを図ることができる止水板を提供する。
【解決手段】本発明の止水板は、
左右方向に接続することによって止水壁を構築可能な止水板であって、
上記止水壁を構築する止水壁構築面上に載置する底部と、
上記底部の後部から上方に立設した起立部とを有し、
上記起立部は、上記底部の後端部に接続した状態で起立している前側起立板と、上記前側起立板に対して後方に間隔を存して並設され且つ下端部を上記止水壁構築面に当接させる載置部とした後側起立板と、上記前後起立板の上端部間を接続する連結板とを有することを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
左右方向に接続することによって止水壁を構築可能な止水板であって、
上記止水壁を構築する止水壁構築面上に載置する底部と、
上記底部の後部から上方に立設した起立部とを有し、
上記起立部は、上記底部の後端部に接続した状態で起立している前側起立板と、上記前側起立板に対して後方に間隔を存して並設され且つ下端部を上記止水壁構築面に当接させる載置部とした後側起立板と、上記前側起立板及び上記後側起立板の上端部間を接続する連結板とを有することを特徴とする止水板。
続きを表示（約 1,100 文字）【請求項２】
上記起立部における前側起立板と後側起立板との対向面間の距離が上方になるにしたがって狭くなるように構成されていることを特徴とする請求項１に記載の止水板。
【請求項３】
上記起立部の後側起立板には、上記後側起立板と止水壁構築面上に配設された構造体との対向面間の隙間を閉塞するエンドパネルを配設するためのエンドパネル配設部が形成されていることを特徴とする請求項１又は請求項２に記載の止水板。
【請求項４】
上記起立部における前側起立板と後側起立板との対向面間には、その左右方向に開口する空間部が形成され、上記空間部の左側開口部及び右側開口部は、互いに隣接する止水板同士を連結する連結部材を接続するための連結部に形成されていることを特徴とする請求項１に記載の止水板。
【請求項５】
上記起立部には、止水板を把持するための把持部が形成されていることを特徴とする請求項１又は請求項２に記載の止水板。
【請求項６】
上記起立部の前側起立板には、後方に向かって没入し且つ上端が開口してなる水圧受止部が形成されていることを特徴とする請求項１又は請求項２に記載の止水板。
【請求項７】
上記起立部の後側起立板の下端部には、後方に向かって延設された支持部が形成されていることを特徴とする請求項１又は請求項２に記載の止水板。
【請求項８】
請求項４に記載の止水板と、互いに隣接する止水板同士を連結する連結部材とを備えた止水板セットであって、
上記連結部材は、外周縁部に環状の第１係合凸部が形成された基板と、上記基板上に形成され且つ止水板同士の連結時に一部を止水板の連結部に挿入させる柱体とを有する一方、
互いに隣接する止水板同士が上記連結部材を介して連結された状態において、上記止水板の連結部は、下端部に上記連結部材の環状の第１係合凸部に係合する第１係合凹部が形成され、且つ、上端部に上記連結部材の柱体の上端面に形成された係止溝部に係止させる係止片が形成されていることを特徴とする止水板セット。
【請求項９】
上記止水板の連結部の上端部に形成された係止片は、係止片部が所定角度で接続して形成されていることを特徴とする請求項８に記載の止水板セット。
【請求項１０】
上記連結部材の係止溝部は、止水板の連結片の係止片部同士の接続部を中心にして連結部材の基板の周方向に変位させた時の連結片の複数位置にそれぞれ対応させて形成されていることを特徴とする請求項８に記載の止水板セット。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、止水板及びこの止水板を用いた止水板セットに関する。
続きを表示（約 1,500 文字）【背景技術】
【０００２】
近年、豪雨などによって短時間に大量の降雨が発生し、河川が氾濫するなどして、洪水が発生し、氾濫水が道路に進入して道路が冠水したり、氾濫水が建物内に進入することが頻発している。このような氾濫水の進入に対応するために止水板を配設することが提案されている。
【０００３】
特許文献１には、複数の板体を高さ方向に連設して構成され、前記建物開口の前方端縁に当接する開口当接面と、グラウンドに当接するグラウンド当接面と、を具備する立設板状の止水板本体と、前記止水板本体を上方から下方に向けて押圧する下向き押圧機構と、を具備して構成され、前記高さ方向に連設する一方の板体と他方の板体の内、前記一方の板体の他方の板体側端部の前方側外縁及び後方側外縁に、前記他方の板体の一方の板体側端部を嵌装させる立設面が形成された止水板が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０２１－１４７２３号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、上記止水板は、建物に設けられた開口部に止水板本体を配設して用いられるものであり、予め使用が想定された建物の開口部にしか使用することができず、氾濫水が発生した任意の場所に配設することができないという問題点を有する。
【０００６】
又、上記止水板は、建物の開口部に止水板本体を配設するための作業に時間を要し、止水板を短時間のうちに配設することができないという問題点を有する。
【０００７】
本発明は、氾濫水の進入が発生し又は氾濫水の進入が想定される道路や建物の開口部などの任意の場所に短時間のうちに簡便に配設して止水壁を構築し、雨水や氾濫水などの進入を概ね防止し、避難路の確保などを図ることができる止水板及びこの止水板を用いた止水板セットを提供する。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
本発明の止水板は、
左右方向に接続することによって止水壁を構築可能な止水板であって、
上記止水壁を構築する止水壁構築面上に載置する底部と、
上記底部の後部から上方に立設した起立部とを有し、
上記起立部は、上記底部の後端部に接続した状態で起立している前側起立板と、上記前側起立板に対して後方に間隔を存して並設され且つ下端部を上記止水壁構築面に当接させる載置部とした後側起立板と、上記前側起立板及び上記後側起立板の上端部間を接続する連結板とを有することを特徴とする。
【０００９】
上記止水板において、上記起立部における前側起立板と後側起立板との対向面間には、その左右方向に開口する空間部が形成され、上記空間部の左側開口部及び右側開口部は、互いに隣接する止水板同士を連結する連結部材を接続するための連結部に形成されていることを特徴とする。
【００１０】
本発明の止水板セットは、
上記止水板と、互いに隣接する止水板同士を連結する連結部材とを備えた止水板セットであって、
上記連結部材は、外周縁部に環状の第１係合凸部が形成された基板と、上記基板上に形成され且つ止水板同士の連結時に一部を止水板の連結部に挿入させる柱体とを有する一方、
互いに隣接する止水板同士が上記連結部材を介して連結された状態において、上記止水板の連結部は、下端部に上記連結部材の環状の第１係合凸部に係合する第１係合凹部が形成され、且つ、上端部に上記連結部材の柱体の上端面に形成された係止溝部に係止させる係止片が形成されていることを特徴とする。
（【００１１】以降は省略されています）

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