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公開番号2024137520
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-07
出願番号2023049067
出願日2023-03-24
発明の名称シートクッションスプリング及び車両用シート
出願人日本発條株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類B60N 2/70 20060101AFI20240927BHJP(車両一般)
要約【課題】シートクッションフレームのフロントフレームとリヤフレームとの間に架け渡される複数のSばねが横吊りワイヤによって連結される構成において、乗員からの大荷重の入力時に乗員が底付き感を感じることを抑制する。
【解決手段】シートクッションスプリング30は、複数のSばね32と横吊り部材40とを備えている。複数のSばね32は、シートクッションフレーム22が有するフロントフレーム26とリヤフレーム28との間に架け渡されており、シート前後方向の中間部に平面視で波形状に曲がった波状部34を有している。横吊りワイヤ40は、複数のSばね32の各波状部34に固定されて複数のSばね32を連結している。この横吊りワイヤ40は、シートクッション12に着座する乗員からの荷重によって引張力を受ける部位に、当該引張力の作用方向と交差する方向へ曲がった曲げ部42を有している。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
各々が線状のばね材によって構成され、シートクッションフレームが有する左右のサイドフレーム間にシート左右方向に並んで配置され、前記左右のサイドフレームの前部を繋ぐフロントフレームと前記左右のサイドフレームの後部を繋ぐリヤフレームとの間に架け渡されると共に、シート前後方向の中間部に平面視で波形状に曲がった波状部を有する複数のSばねと、
線状のばね材によって構成され、前記複数のSばねの各前記波状部に固定されて前記複数のSばねを連結すると共に、シートクッションに着座する乗員からの荷重によって引張力を受ける部位に、当該引張力の作用方向と交差する方向へ曲がった曲げ部を有する横吊りワイヤと、
を備えたシートクッションスプリング。
続きを表示(約 590 文字)【請求項2】
前記横吊りワイヤは、シート左右方向に延在する前後一対の横延部と、シート前後方向に延在する左右一対の縦延部とを有する枠状に形成されており、前記横延部に前記曲げ部を有する請求項1に記載のシートクッションスプリング。
【請求項3】
前記横吊りワイヤは、シート左右方向に延在する前後一対の横延部と、シート前後方向に延在する左右一対の縦延部とを有する枠状に形成されており、前記縦延部に前記曲げ部を有する請求項1に記載のシートクッションスプリング。
【請求項4】
前記横吊りワイヤは、シート左右方向に延在する横延部を有する棒状に形成されており、前記横延部に前記曲げ部を有する請求項1に記載のシートクッションスプリング。
【請求項5】
乗員が着座するシートクッションと、
乗員の背部を支持するシートバックと、
を備え、
前記シートクッションは、
シート左右方向に対向する左右のサイドフレームの前部がフロントフレームによって繋がれ、前記左右のサイドフレームの後部がリヤフレームによって繋がれたシートクッションフレームと、
前記フロントフレームと前記リヤフレームとの間に前記複数のSばねが架け渡された請求項1に記載のシートクッションスプリングと、
を有する車両用シート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用シートに関し、特にシートクッションのスプリングに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
下記特許文献1に開示された車輛用シート等のバネ構造では、座席シート内に設けられる略四角形状の骨格フレーム内に、左右方向に所定の間隔をおいて前後方向のジグザグバネが配置されている。ジグザグバネ群の後部には、前枠、後枠、左枠、右枠からなる四角形状の枠線が重合されている。前枠と後枠の中間部には、略U字状の屈曲部が形成されており、該屈曲部とジグザグバネとの重合部が止具により固定されている。
【0003】
このバネ構造では、骨格フレームにおける枠線の下方に、枠線より大きい窓穴が形成されている。バネ体は、枠線の部分が弾力的に持上る状態に骨格フレームに固定されている。枠線には、左枠および右枠よりも中心側寄りに前側係止部と後側係止部とが形成されている。前側係止部及び後側係止部にはそれぞれ、コイルスプリングの一端が係止されており、各コイルスプリングの他端が窓穴の周縁に係止されている。
【0004】
下記特許文献2に開示された乗物用シートでは、シートクッションフレームは、シート左右方向に対向する左右のサイドフレームと、左右のサイドフレームの前部を繋ぐフロントフレームと、左右のサイドフレームの後部を繋ぐリヤフレームとを有している。フロントフレームとリヤフレームとの間には、複数のSバネが架け渡されている。複数のSバネは、シート左右方向並んで配置されており、シート前後方向の中間部に平面視で波形状に曲がった波状部を有している。複数のSバネは、連結ワイヤによって互いに連結されている。連結ワイヤは、略枠状に屈曲されたワイヤであり、金属板からなるカシメ部材によって、複数のSバネの各波状部に固定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平1-214311号公報
特開2021-183493号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献1に開示された先行技術では、ジグザグバネ群の後部が枠線及び複数のコイルスプリングを介して骨格フレームの左右両側部に連結されている。一方、上記特許文献2に開示された先行技術では、複数のSバネの後部がリヤフレームに係止されている。このため、上記各特許文献に開示された先行技術では、荷重とたわみの関係等が大きく異なる。
【0007】
上記特許文献2に開示された先行技術では、複数のSバネが連結ワイヤ(横吊りワイヤ)によって連結されることにより、乗員の尻落ち感やぐらつき感を抑えることが可能となるが、乗員からの大荷重の入力時に乗員が底付き感を感じやすくなるという課題がある。
【0008】
本発明は上記事実を考慮し、シートクッションフレームのフロントフレームとリヤフレームとの間に架け渡される複数のSばねが横吊りワイヤによって連結される構成において、乗員からの大荷重の入力時に乗員が底付き感を感じることを抑制可能なシートクッションスプリング及び車両用シートを得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
第1の態様のシートクッションスプリングは、各々が線状のばね材によって構成され、シートクッションフレームが有する左右のサイドフレーム間にシート左右方向に並んで配置され、前記左右のサイドフレームの前部を繋ぐフロントフレームと前記左右のサイドフレームの後部を繋ぐリヤフレームとの間に架け渡されると共に、シート前後方向の中間部に平面視で波形状に曲がった波状部を有する複数のSばねと、線状のばね材によって構成され、前記複数のSばねの各前記波状部に固定されて前記複数のSばねを連結すると共に、シートクッションに着座する乗員からの荷重によって引張力を受ける部位に、当該引張力の作用方向と交差する方向へ曲がった曲げ部を有する横吊りワイヤと、を備えている。
【0010】
第1の態様のシートクッションスプリングでは、シートクッションフレームが有する左右のサイドフレーム間に複数のSばねがシート左右方向に並んで配置される。複数のSばねは、線状のばね材によって構成されており、左右のサイドフレームの前部を繋ぐフロントフレームと、左右のサイドフレームの後部を繋ぐリヤフレームとの間に架け渡される。これらのSばねは、シート前後方向の中間部に平面視で波形状に曲がった波状部を有している。複数のSばねの各波状部には、線状のばね材によって構成された横吊りワイヤが固定されている。横吊りワイヤは、複数のSばねを連結しており、シートクッションに着座する乗員からの荷重によって引張力を受ける部位に曲げ部を有している。この曲げ部は、上記引張力の作用方向と交差する方向へ曲がっている。このため、本シートクッションスプリングに対して乗員から大荷重が入力された際には、上記の曲げ部が伸張することにより、複数のSばねのたわみ量が増加する。これにより、乗員が底付き感を感じることを抑制可能となる。
(【0011】以降は省略されています)

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