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公開番号2024171230
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-11
出願番号2023088193
出願日2023-05-29
発明の名称アームレスト及び車両用シート
出願人日本発條株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類B60N 2/75 20180101AFI20241204BHJP(車両一般)
要約【課題】着座乗員が情報端末機器を見ているときに車両が衝突した場合の乗員保護性能を向上させることができるアームレスト及び車両用シートを得る。
【解決手段】アームレスト20は、着座乗員の肘を支持可能な長尺状の第一アームレスト部22と、第一アームレスト部22の先端部に一端部がシート幅方向に沿った軸線回りに回動可能に取り付けられた長尺状の第二アームレスト部24と、を備える。第二アームレスト部24は、起立姿勢で配置可能に構成される。第二アームレスト部24の他端部には、スマートフォン100を第二アームレスト部24の他端部に固定する固定具26が設けられている。第一アームレスト部22と第二アームレスト部24との連結部30には、起立姿勢にある第二アームレスト部24が車両の後面衝突時にシート後方側へ回動しないように規制するストッパが設けられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
車両用シートのシートクッションに着座した着座乗員の肘を支持可能な長尺状の第一アームレスト部と、
前記第一アームレスト部の先端部に一端部がシート幅方向に沿った軸線回りに回動可能に取り付けられ、起立姿勢で配置可能に構成された長尺状の第二アームレスト部と、
前記第二アームレスト部の他端部に設けられて情報端末機器を前記第二アームレスト部の前記他端部に固定する固定部と、
前記第一アームレスト部と前記第二アームレスト部との連結部に設けられ、起立姿勢にある前記第二アームレスト部が車両の後面衝突時にシート後方側へ回動しないように規制する規制部と、
を備えるアームレスト。
続きを表示（約 1,200 文字）【請求項２】
前記第一アームレスト部と前記第二アームレスト部との連結部に設けられて起立姿勢にある前記第二アームレスト部が車両の前面衝突時にシート前方側へ回動するのを許容するように構成された回動許容機構を備える、請求項１に記載のアームレスト。
【請求項３】
車両用シートのシートクッションに着座した着座乗員の肘を支持可能な長尺状の第一アームレスト部と、
前記第一アームレスト部の先端部に一端部がシート幅方向に沿った軸線回りに回動可能に取り付けられ、起立姿勢で配置可能に構成された長尺状の第二アームレスト部と、
前記第一アームレスト部と前記第二アームレスト部との連結部に設けられて起立姿勢にある前記第二アームレスト部が車両の前面衝突時にシート前方側へ回動するのを許容するように構成された回動許容機構と、
を備えるアームレスト。
【請求項４】
前記第一アームレスト部と前記第二アームレスト部との連結部に設けられて起立姿勢にある前記第二アームレスト部が車両の前面衝突時にシート前方側へ回動して所定の前倒し姿勢になったときに前記第二アームレスト部の回動を停止させる回動停止機構を備える、請求項２に記載のアームレスト。
【請求項５】
前記第二アームレスト部の前記一端部に一体的に設けられてシート幅方向に沿った軸線回りに回転可能に配置され、その外周側に周方向に並ぶ複数の歯を有する回転部材と、
前記第一アームレスト部の前記先端部に対してシート幅方向に沿った軸線回りに所定範囲で回動可能とされ、前記歯と係合可能な爪部を有するレバーと、
前記爪部が前記歯と係合するように前記レバーを付勢する付勢部材と、
を備え、
前記規制部は、前記爪部が前記歯と係合する状態で前記レバーに当接して前記レバーの回動を規制することによって、起立姿勢にある前記第二アームレスト部が車両の後面衝突時にシート後方側へ回動しないように規制する、請求項１に記載のアームレスト。
【請求項６】
前記第二アームレスト部の前記一端部に一体的に設けられてシート幅方向に沿った軸線回りに回転可能に配置され、その外周側に周方向に並ぶ複数の歯を有する回転部材と、
前記第一アームレスト部の前記先端部に対してシート幅方向に沿った軸線回りに所定範囲で回動可能とされ、前記歯と係合可能な爪部を有するレバーと、
前記爪部が前記歯と係合するように前記レバーを付勢する付勢部材と、
を備え、
前記回動停止機構は、起立姿勢にある前記第二アームレスト部が車両の前面衝突時にシート前方側へ回動して所定の前倒し姿勢になったときに前記レバーに当接して前記レバーを止める止め部を備え、前記止め部が前記レバーを止めた状態で前記爪部が前記歯と係合するように構成されている、請求項４に記載のアームレスト。
【請求項７】
請求項１～請求項６のいずれか１項に記載のアームレストを備える車両用シート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、アームレスト及び車両用シートに関する。
続きを表示（約 1,800 文字）【背景技術】
【０００２】
アームレストを備えた車両用シートが従来から知られている（例えば、特許文献１参照）。また、近年ではスマートフォン、タブレット型情報端末等の情報端末機器が普及されているため、例えば車内において、アームレストに肘を置いた状態で、手に持った情報端末機器の画面を見る機会が多くなってきている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１４－２２６９９９号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
ところで、アームレストに肘を置いて情報端末機器を見ているときに車両が衝突するという可能性が考えられるが、そのよう場合の乗員保護性能を向上させる観点で従来の技術では改善の余地がある。
【０００５】
本発明は、上記事実を考慮して、着座乗員が情報端末機器を見ているときに車両が衝突した場合の乗員保護性能を向上させることができるアームレスト及び車両用シートを得ることが目的である。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
第１の態様のアームレストは、車両用シートのシートクッションに着座した着座乗員の肘を支持可能な長尺状の第一アームレスト部と、前記第一アームレスト部の先端部に一端部がシート幅方向に沿った軸線回りに回動可能に取り付けられ、起立姿勢で配置可能に構成された長尺状の第二アームレスト部と、前記第二アームレスト部の他端部に設けられて情報端末機器を前記第二アームレスト部の前記他端部に固定する固定部と、前記第一アームレスト部と前記第二アームレスト部との連結部に設けられ、起立姿勢にある前記第二アームレスト部が車両の後面衝突時にシート後方側へ回動しないように規制する規制部と、を備える。
【０００７】
第１の態様のアームレストでは、長尺状の第一アームレスト部は、車両用シートのシートクッションに着座した着座乗員の肘を支持可能になっている。また、長尺状の第二アームレスト部は、その一端部が第一アームレスト部の先端部にシート幅方向に沿った軸線回りに回動可能に取り付けられ、起立姿勢で配置可能になっている。ここで、第二アームレスト部の他端部に設けられた固定部は、情報端末機器を第二アームレスト部の他端部に固定し、第一アームレスト部と第二アームレスト部との連結部に設けられた規制部は、起立姿勢にある第二アームレスト部が車両の後面衝突時にシート後方側へ回動しないように規制する。このため、第二アームレスト部の他端部側に配置された情報端末機器を着座乗員が見ているときに車両が後面衝突しても情報端末機器が着座乗員の顔側へ慣性移動するのを防ぐことができる。
【０００８】
第２の態様のアームレストは、第１の態様において、前記第一アームレスト部と前記第二アームレスト部との連結部に設けられて起立姿勢にある前記第二アームレスト部が車両の前面衝突時にシート前方側へ回動するのを許容するように構成された回動許容機構を備える。
【０００９】
第２の態様のアームレストでは、第一アームレスト部と第二アームレスト部との連結部に設けられた回動許容機構は、起立姿勢にある第二アームレスト部が車両の前面衝突時にシート前方側へ回動するのを許容する。このため、着座乗員の肘よりも先の部分が第二アームレスト部に支持された状態で着座乗員が第二アームレスト部の他端部側に配置された情報端末機器を見ているときに車両が前面衝突し、着座乗員の肘よりも先の部分に第二アームレスト部側への慣性力が作用しても、第二アームレスト部がシート前方側へ回動することによって、着座乗員の肘よりも先の部分に作用する反力を抑えることができる。
【００１０】
第３の態様のアームレストは、車両用シートのシートクッションに着座した着座乗員の肘を支持可能な長尺状の第一アームレスト部と、前記第一アームレスト部の先端部に一端部がシート幅方向に沿った軸線回りに回動可能に取り付けられ、起立姿勢で配置可能に構成された長尺状の第二アームレスト部と、前記第一アームレスト部と前記第二アームレスト部との連結部に設けられて起立姿勢にある前記第二アームレスト部が車両の前面衝突時にシート前方側へ回動するのを許容するように構成された回動許容機構と、を備える。
（【００１１】以降は省略されています）

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