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公開番号2024179089
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-26
出願番号2023097625
出願日2023-06-14
発明の名称医療用ワイヤ
出願人日本発條株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類A61M 25/09 20060101AFI20241219BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】手術時間を短縮させる。
【解決手段】前後方向に延びるとともに、曲げ変形可能に形成された第1可撓管体11と、前後方向に延びるとともに、第1可撓管体11の内側に挿入された操作ワイヤ12と、第1可撓管体11の後端部に固定された支持体14と、を備え、操作ワイヤ12の前端部は、第1可撓管体11の中心軸線O1から径方向のうちの一方向に離れた状態で、第1可撓管体11の前端部に固定されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
前後方向に延びるとともに、曲げ変形可能に形成された第1可撓管体と、
前後方向に延びるとともに、前記第1可撓管体の内側に挿入された操作ワイヤと、
前記第1可撓管体の後端部に固定された支持体と、を備え、
前記操作ワイヤの前端部は、前記第1可撓管体の中心軸線から径方向のうちの一方向に離れた状態で、前記第1可撓管体の前端部に固定されている、医療用ワイヤ。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
前記第1可撓管体のうち、前端部と後端部との間に位置する中間部の曲げ剛性は、後方から前方に向かうに従い低くなっている、請求項1に記載の医療用ワイヤ。
【請求項3】
前記第1可撓管体の内側には、前後方向に延びるとともに、曲げ変形可能に形成された第2可撓管体が挿入され、
前記第2可撓管体の内側に、前記操作ワイヤが挿入され、
前記第2可撓管体の中心軸線、および前記操作ワイヤの前端部は、前記第1可撓管体の中心軸線から径方向のうちの一方向に離れ、
前記第2可撓管体の前端部は、前記第1可撓管体、および前記操作ワイヤそれぞれの前端部のうちの少なくとも一方に固定され、
前記第2可撓管体のうち、前端部より後方に位置する後部は、前記支持体、および前記第1可撓管体の後端部のうちの少なくとも一方に固定されている、請求項1または2に記載の医療用ワイヤ。
【請求項4】
前記第2可撓管体のうち、前端部と後部との間に位置する中間部の曲げ剛性は、後方から前方に向かうに従い低くなっている、請求項3に記載の医療用ワイヤ。
【請求項5】
前記第1可撓管体および前記第2可撓管体のうちの少なくとも一方は、前後方向に延びるコイルばねとされている、請求項3に記載の医療用ワイヤ。
【請求項6】
前記支持体の後方に、前記操作ワイヤが固定されるとともに、前記支持体に対して前後方向に移動可能な操作部が設けられている、請求項1または2に記載の医療用ワイヤ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ガイドワイヤ等の医療用ワイヤに関するものである。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、医療用ワイヤとして、例えば下記特許文献1に示されるような、前後方向に延びるとともに、曲げ変形可能に形成された第1可撓管体(外側可撓管体4)と、前後方向に延びるとともに、第1可撓管体の内側に挿入された操作ワイヤ(コアシャフト)と、第1可撓管体の後端部に固定された支持体と、を備えるガイドワイヤが知られている。一般に、ガイドワイヤは、血管内に挿入され、血管内の慢性完全閉塞病変部等を貫いた状態で、バルーンやステントを慢性完全閉塞病変部等に案内するために用いられる。
ガイドワイヤにより慢性完全閉塞病変部等を貫通する際、例えば次の手順がとられている。
まず、ガイドワイヤを、マイクロカテーテル内に挿入した状態で血管内に進入させ、血管内の慢性完全閉塞病変部等に到達させたときに、マイクロカテーテルは血管内に残したまま、これまで用いていたガイドワイヤを抜き出し、その後、このガイドワイヤより先端荷重等が高いガイドワイヤを、改めてマイクロカテーテル内に挿入して慢性完全閉塞病変部等に突き刺し、ガイドワイヤおよびマイクロカテーテルにより慢性完全閉塞病変部等を貫通する。その後、マイクロカテーテルは慢性完全閉塞病変部等を貫通した状態で血管内に残したまま、先端荷重等が高いガイドワイヤを抜き出し、先端荷重等が低い元のガイドワイヤを再度マイクロカテーテル内に挿入して、慢性完全閉塞病変部等を貫く位置まで到達させた後に、このガイドワイヤを残したまま、マイクロカテーテルを抜き出す。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-199号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のガイドワイヤでは、慢性完全閉塞病変部等を貫通するためには、先端荷重等の曲げ剛性が異なるガイドワイヤを血管等に対して抜き差しして交換し使い分ける必要があり、また、慢性完全閉塞病変部等に到達させるまでの間に、血管分岐部において血管を選択して目的の血管に進入させるためには、ガイドワイヤを血管に対して抜き差して、体外でガイドワイヤの前端部の曲率(プリシェイプと呼ばれる曲げ癖)を微調整する必要があり、手術時間の短縮が求められていた。
【0005】
本発明は、手術時間を短縮させることができる医療用ワイヤを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る医療用ワイヤは、前後方向に延びるとともに、曲げ変形可能に形成された第1可撓管体と、前後方向に延びるとともに、前記第1可撓管体の内側に挿入された操作ワイヤと、前記第1可撓管体の後端部に固定された支持体と、を備え、前記操作ワイヤの前端部は、前記第1可撓管体の中心軸線から径方向のうちの一方向に離れた状態で、前記第1可撓管体の前端部に固定されている。
【0007】
操作ワイヤの前端部が、第1可撓管体の中心軸線から径方向のうちの一方向に離れた状態で、第1可撓管体の前端部に固定されているので、操作ワイヤを後方に引くと、第1可撓管体が、圧縮変形しつつ径方向のうちの特定の一方向に曲がることとなり、操作ワイヤを操作して、医療用ワイヤの前端部を特定の向きに曲げながら、血管分岐部において血管を選択して医療用ワイヤを目的の血管に進入させることができる。これにより、医療用ワイヤを血管に沿わせながら慢性完全閉塞病変部等に到達させる際の、医師の操作感覚に対する依存を低減することができるとともに、医療用ワイヤを血管に対して抜き差して、体外で医療用ワイヤの前端部の曲率を微調整する必要を無くすことができる。
さらに、操作ワイヤを後方に引くと、操作ワイヤおよび第1可撓管体それぞれの前端部が後方に移動して、第1可撓管体が支持体との間で前後方向に圧縮変形することで、第1可撓管体の曲げ剛性が高くなる。したがって、医療用ワイヤを血管内に挿入した状態で、操作ワイヤを操作することで、第1可撓管体の曲げ剛性を変化させることができる。
これにより、医療用ワイヤにより慢性完全閉塞病変部等を貫通する際、医療用ワイヤを、血管内に進入させ、血管内の慢性完全閉塞病変部等に到達させるまでは、第1可撓管体の曲げ剛性を低くしておき、医療用ワイヤを慢性完全閉塞病変部等に突き刺して、医療用ワイヤにより慢性完全閉塞病変部等を貫通するときに、操作ワイヤを後方に引いて第1可撓管体の曲げ剛性を高くし、慢性完全閉塞病変部等の貫通後は、操作ワイヤの操作を解除して第1可撓管体の曲げ剛性を元の低い状態に戻すことができる。したがって、慢性完全閉塞病変部等を貫通するために、曲げ剛性の異なる医療用ワイヤを血管等に対して抜き差しして交換し使い分ける必要を無くすことができる。
以上より、手術時間を短縮させることができる。
【0008】
前記第1可撓管体のうち、前端部と後端部との間に位置する中間部の曲げ剛性は、後方から前方に向かうに従い低くなってもよい。
【0009】
第1可撓管体のうち、前端部と後端部との間に位置する中間部の曲げ剛性が、後方から前方に向かうに従い低くなっているので、操作ワイヤを操作して、医療用ワイヤの前端部のみを特定の向きに精度よく曲げることが可能になり、血管分岐部において血管を選択して医療用ワイヤを目的の血管に容易に進入させることができる。
【0010】
前記第1可撓管体の内側には、前後方向に延びるとともに、曲げ変形可能に形成された第2可撓管体が挿入され、前記第2可撓管体の内側に、前記操作ワイヤが挿入され、前記第2可撓管体の中心軸線、および前記操作ワイヤの前端部は、前記第1可撓管体の中心軸線から径方向のうちの一方向に離れ、前記第2可撓管体の前端部は、前記第1可撓管体、および前記操作ワイヤそれぞれの前端部のうちの少なくとも一方に固定され、前記第2可撓管体のうち、前端部より後方に位置する後部は、前記支持体、および前記第1可撓管体の後端部のうちの少なくとも一方に固定されてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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