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公開番号2024165840
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-28
出願番号2023082375
出願日2023-05-18
発明の名称ロック装置
出願人日本発條株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類E05B 77/36 20140101AFI20241121BHJP(錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫)
要約【課題】ロック状態におけるロック対象部のガタつきを抑制する。
【解決手段】ロック装置10は、ストライカ12が出入りする進入部14Cを有する筐体14、ラッチ16及びカム30を備えている。ラッチ16は、第1係合部16Eを有し、ロック位置に位置している状態ではストライカ12の進入部14Cからの抜け出しを制限し、ロック解除位置に位置している状態ではストライカ12の進入部14Cからの抜け出しを許容する。また、カム30は、進入部14Cの閉止端側において回転可能に支持されていると共に第1係合部16Eと係合する第2係合部30Bを有している。ラッチ16がロック位置側へ回転して第1係合部16Eと第2係合部30Bとの係合位置が変化することで、カム30がガタ制限位置まで回転する。そして、カム30は、ストライカ12に当接することで進入部14C内におけるストライカ12のガタつきを制限する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
一方側が開放されていると共に他方側が閉止されかつロック対象部が出入りする進入部を有するベース部材と、
ロック位置とロック解除位置との間において回転可能に支持され、前記ロック位置に位置している状態では前記ロック対象部の前記進入部からの抜け出しを制限し、前記ロック解除位置に位置している状態では前記ロック対象部の前記進入部からの抜け出しを許容し、回転周方向に沿って第1係合部が設けられた第1ロック部材と、
前記進入部の閉止端側において回転可能に支持されていると共に前記第1係合部と係合する第2係合部を有し、前記第1ロック部材が前記ロック位置側へ回転して前記第1係合部と前記第2係合部との係合位置が変化することでガタ制限位置まで回転し、前記ロック対象部に当接することで前記進入部内における前記ロック対象部のガタつきを制限するカムと、
を備えたロック装置。
続きを表示(約 360 文字)【請求項2】
回転許容位置と回転制限位置との間において回転可能に支持され、前記回転許容位置に位置している状態では前記第1ロック部材の回転を許容し、前記回転制限位置に位置している状態では前記第1ロック部材の前記ロック位置から前記ロック解除位置側への回転を制限する第2ロック部材を備え、
前記第2ロック部材が前記回転制限位置に位置している状態となった後に、前記カムが前記ガタ制限位置側へ向けて回転する請求項1に記載のロック装置。
【請求項3】
前記カムが前記ガタ制限位置に至る前の状態における前記カムと前記第1ロック部材との間の間隔が、前記ロック対象部と当接するように前記カムと前記第1ロック部材を配置した際の間隔の寸法に対して大きな寸法に設定されている請求項1又は請求項2に記載のロック装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ロック装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、車両のドアに用いられるロック装置(ドアロック装置)が開示されている。このロック装置は、ストライカ(ロック対象部)が出入可能なストライカガイド孔を有するドアロックベースと、ストライカガイド孔に進入したストライカを保持する位置と解放する位置に回動可能なフォークと、を備えている。また、ロック装置は、ドアロックベースに設けられた一対の固定軸に固定された板バネを備えている。この板バネは、ストライカの移動軌跡に沿って湾曲した状態で設けられている。そして、ストライカのストライカガイド孔への進入途中の状態(ロック途中の状態)からストライカのストライカガイド孔への進入が完了した状態(ロック状態)に至るまでにおいて、板バネがストライカに接触することにより、ストライカのガタつきを抑制することが可能となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実公昭46-011209号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は上記事実を考慮し、ロック状態におけるロック対象部のガタつきを抑制することができるロック装置を得ることが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の態様のロック装置は、一方側が開放されていると共に他方側が閉止されかつロック対象部が出入りする進入部を有するベース部材と、ロック位置とロック解除位置との間において回転可能に支持され、前記ロック位置に位置している状態では前記ロック対象部の前記進入部からの抜け出しを制限し、前記ロック解除位置に位置している状態では前記ロック対象部の前記進入部からの抜け出しを許容し、回転周方向に沿って第1係合部が設けられた第1ロック部材と、前記進入部の閉止端側において回転可能に支持されていると共に前記第1係合部と係合する第2係合部を有し、前記第1ロック部材が前記ロック位置側へ回転して前記第1係合部と前記第2係合部との係合位置が変化することでガタ制限位置まで回転し、前記ロック対象部に当接することで前記進入部内における前記ロック対象部のガタつきを制限するカムと、を備えている。
【0006】
第1の態様のロック装置によれば、ロック対象部がベース部材の進入部内に位置している状態かつ第1ロック部材がロック位置に位置している状態では、ロック対象部の進入部からの抜け出しが第1ロック部材によって制限される。すなわち、ロック装置がロック対象部にロックしたロック状態となる。ここで、第1ロック部材がロック位置側へ回転して、第1係合部と第2係合部との係合位置が変化すると、カムがガタ制限位置まで回転する。そして、カムがロック対象部に当接することで、進入部内におけるロック対象部のガタつきがカムによって抑制される。このように、第1の態様のロック装置では、ロック状態におけるロック対象部のガタつきを抑制することができる。
【0007】
第2の態様のロック装置は、第1の態様のロック装置において、回転許容位置と回転制限位置との間において回転可能に支持され、前記回転許容位置に位置している状態では前記第1ロック部材の回転を許容し、前記回転制限位置に位置している状態では前記第1ロック部材の前記ロック位置から前記ロック解除位置側への回転を制限する第2ロック部材を備え、前記第2ロック部材が前記回転制限位置に位置している状態となった後に、前記カムが前記ガタ制限位置側へ向けて回転する。
【0008】
第2の態様のロック装置によれば、第1ロック部材がロック位置に位置している状態かつ第2ロック部材が回転制限位置に位置している状態では、第1ロック部材のロック位置からロック解除位置側への回転が第2ロック部材によって制限される。ここで、第2ロック部材が回転制限位置に位置している状態となった後に、カムが前記ガタ制限位置側へ向けて回転する。このようにすることで、ロック状態に至る前に、ロック対象部がカムに接触することを抑制することができる。これにより、カムがロック対象部の進入部への進入の妨げになることを抑制することができる。
【0009】
第3の態様のロック装置は、第1の態様又は第2の態様のロック装置において、前記カムが前記ガタ制限位置に至る前の状態における前記カムと前記第1ロック部材との間の間隔が、前記ロック対象部と当接するように前記カムと前記第1ロック部材を配置した際の間隔の寸法に対して大きな寸法に設定されている。
【0010】
第3の態様のロック装置によれば、カムがガタ制限位置に至る前の状態におけるカムと第1ロック部材との間の間隔が、ロック対象部と当接するようにカムと第1ロック部材を配置した際の間隔の寸法に対して大きな寸法に設定されている。このようにすることで、ロック状態に至る前に、ロック対象部がカムに接触することを抑制することができる。これにより、カムがロック対象部の進入部への進入の妨げになることを抑制することができる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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