TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024137350
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-07
出願番号2023048843
出願日2023-03-24
発明の名称硬化性組成物および硬化物
出願人株式会社カネカ
代理人弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類C08L 53/00 20060101AFI20240927BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】相溶性に優れた硬化性組成物を提供する。
【解決手段】本開示の硬化性組成物は、(A)シリル基含有(メタ)アクリル系重合体と、(B)シリル基含有ポリオキシアルキレン系重合体と、を含み、前記(A)シリル基含有(メタ)アクリル系重合体は、アルコキシシリル基を有する特定の構造の(メタ)アクリル系共重合体(A1)を含む。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(A)シリル基含有(メタ)アクリル系重合体と、
(B)シリル基含有ポリオキシアルキレン系重合体と、を含む硬化性組成物であって、
前記(A)シリル基含有(メタ)アクリル系重合体は、アルコキシシリル基を有する(メタ)アクリル系共重合体(A1)を含み、
前記(メタ)アクリル系共重合体(A1)は、XブロックおよびYブロックを有するXYジブロック構造またはXYXトリブロック構造を分子中に含み、
前記Xブロックに含まれているアルコキシシリル基を有する(メタ)アクリル酸エステルモノマー由来の繰り返し単位は、平均で2.0個より多く、
前記Yブロックに含まれているアルコキシシリル基を有する(メタ)アクリル酸エステルモノマー由来の繰り返し単位は、上記Yブロックに含まれている全ての繰り返し単位の重量を基準として、0重量%以上5重量%未満であり、
前記(メタ)アクリル系共重合体(A1)の分子量分布(Mw/Mn)は、1.8以下である、硬化性組成物。
続きを表示(約 710 文字)【請求項2】
前記(A)シリル基含有(メタ)アクリル系重合体が、R

CH=CHCOOR

(式中、R

は水素原子またはメチル基であり、R

は炭素数が9個以上の基である)に由来する繰り返し単位を1重量%以上含む、請求項1に記載の硬化性組成物。
【請求項3】
前記(A)シリル基含有(メタ)アクリル系重合体の数平均分子量が、2,000以上50,000以下である、請求項1に記載の硬化性組成物。
【請求項4】
前記(B)シリル基含有ポリオキシアルキレン系重合体が、下記式で表されるシリル基を有するものである、請求項1に記載の硬化性組成物。
-Si(R


3-a
(X)

〔式中、R

は炭素原子数1~20の置換または非置換の炭化水素基を表し、R

はヘテロ原子含有基で置換されていてもよい。1つのシリル基にR

が複数含まれる場合、それらは同一であっても異なっていてもよい。Xは水酸基または加水分解性基を表し、1つのシリル基にXが複数含まれる場合、それらは同一であっても異なっていてもよい。aは、1、2または3である。〕
【請求項5】
前記(B)シリル基含有ポリオキシアルキレン系重合体の数平均分子量が、3,000以上50,000以下である、請求項1に記載の硬化性組成物。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1項に記載の硬化性組成物を硬化してなる、硬化物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、硬化性組成物および硬化物に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
(メタ)アクリル系重合体およびポリオキシアルキレン系重合体を含む硬化性組成物が、従来知られている(例えば、特許文献1を参照)。このような硬化性組成物は、高耐候性、高耐熱性であるため、高耐久性シーラント、接着剤として屋外用途に使用できることが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2002-294022号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述のような従来技術は、相溶性の観点から改善の余地があった。本発明の一態様は、相溶性に優れた硬化性組成物を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る硬化性組成物は、(A)シリル基含有(メタ)アクリル系重合体と、(B)シリル基含有ポリオキシアルキレン系重合体と、を含む硬化性組成物であって、前記(A)シリル基含有(メタ)アクリル系重合体は、アルコキシシリル基を有する(メタ)アクリル系共重合体(A1)を含み、前記(メタ)アクリル系共重合体(A1)は、XブロックおよびYブロックを有するXYジブロック構造またはXYXトリブロック構造を分子中に含み、前記Xブロックに含まれているアルコキシシリル基を有する(メタ)アクリル酸エステルモノマー由来の繰り返し単位は、平均で2.0個より多く、前記Yブロックに含まれているアルコキシシリル基を有する(メタ)アクリル酸エステルモノマー由来の繰り返し単位は、上記Yブロックに含まれている全ての繰り返し単位の重量を基準として、0重量%以上5重量%未満であり、前記(メタ)アクリル系共重合体(A1)の分子量分布(Mw/Mn)は、1.8以下である。
【発明の効果】
【0006】
本発明の一態様によれば、相溶性に優れた硬化性組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明の実施の形態の一例について詳細に説明するが、本発明は、これらに限定されない。
【0008】
本明細書において特記しない限り、数値範囲を表す「A~B」は、「A以上、B以下」を意味する。本明細書において、「(メタ)アクリル」とは、「アクリル」および/または「メタクリル」を意味する。
【0009】
本発明の一実施形態に係る硬化性組成物は、下記の(A)成分、(B)成分を含む。
(A)成分:シリル基含有(メタ)アクリル系重合体
(B)成分:シリル基含有ポリオキシアルキレン系重合体
例えばシーリング材等用途では、硬化物の耐候性を向上させることへの要求が強く、(メタ)アクリル系重合体の高濃度化を図る種々の検討がなされ、高耐候性シーラントが開発されてきた。しかしながら、(メタ)アクリル系共重合体とポリオキシアルキレン系重合体は分子構造が異なる。そのため、高濃度で(メタ)アクリル系重合体成分を存在させる際には、ポリオキシアルキレン系重合体と十分相溶せず、白濁、分離が発生して硬化性組成物の力学物性、耐久性が十分発揮できない問題があった。
【0010】
本発明の一態様では、(メタ)アクリル系重合体として後述の一定の構造を有する(メタ)アクリル系重合体(A1)を用いることで、透明性、すなわち相溶性が良好である硬化性組成物を提供することができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

株式会社カネカ
接着加工装置
4日前
株式会社カネカ
接着加工装置
4日前
株式会社カネカ
予測システム
9日前
株式会社カネカ
配線部材の加工装置
4日前
株式会社カネカ
樹脂膜形成用基材及び離型フィルム
1か月前
株式会社カネカ
固体撮像素子用パターン膜付き基板
4日前
株式会社カネカ
品質予測システム及び予測プログラム
9日前
株式会社カネカ
積層体、その製造方法、および成形体
1か月前
学校法人 関西大学
圧電繊維とその製造方法
17日前
株式会社カネカ
硬化性組成物、アルカリ現像性レジスト、および硬化物
23日前
株式会社カネカ
バルーンカテーテル用バルーン及びそれを備えるバルーンカテーテル
9日前
カネカフォームプラスチックス株式会社
防音室、および組立キット
9日前
株式会社カネカ
バルーンカテーテル用バルーン及びそれを備えるバルーンカテーテル
9日前
株式会社カネカ
被覆活物質粒子、及びリチウムイオン二次電池用電極積層体の製造方法
1か月前
株式会社カネカ
スパンボンド不織布の製造方法、スパンボンド不織布、及び、その利用
3日前
株式会社カネカ
容器入りヨーグルトの製造方法、及びヨーグルトの容器充填時の液だれ防止方法
23日前
株式会社カネカ
被覆活物質粒子、活物質層付き集電体、電極積層体の製造方法及び活物質層付き集電体の製造方法
1か月前
東ソー株式会社
配管材
2か月前
東ソー株式会社
延伸物
22日前
東ソー株式会社
ゴム組成物
1か月前
東ソー株式会社
ゴム組成物
1か月前
東ソー株式会社
樹脂組成物
2か月前
株式会社トクヤマ
樹脂組成物
29日前
日本化薬株式会社
樹脂微粒子
2か月前
三菱ケミカル株式会社
テープ
2か月前
三菱ケミカル株式会社
フィルム
2か月前
三菱ケミカル株式会社
フィルム
2か月前
株式会社カネカ
液晶ポリエステル
2か月前
株式会社カネカ
液晶ポリエステル
2か月前
オムロン株式会社
電子部品
9日前
三菱ケミカル株式会社
樹脂組成物
2か月前
NOK株式会社
EPDM組成物
1か月前
東レ株式会社
繊維強化樹脂中空構造体
2か月前
花王株式会社
乳化組成物
2か月前
住友精化株式会社
粘性組成物の製造方法
1か月前
アイカ工業株式会社
メラミン樹脂発泡体
1か月前
続きを見る