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10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2024136945
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-04
出願番号
2023048256
出願日
2023-03-24
発明の名称
含フッ素化合物、フッ素ハロゲン化合物および造影剤
出願人
TDK株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C07D
211/94 20060101AFI20240927BHJP(有機化学)
要約
【課題】高感度の磁気共鳴画像が得られ、かつ水性媒体に分散させやすい含フッ素化合物の提供。
【解決手段】式(1)で表される含フッ素化合物(R
1
、R
2
、R
3
、R
4
は炭素数1~10のアルキル基。R
11
は-CH
2
-O-C(CF
3
)
r
H
3-r
(rは1~3)または-CH
2
-O-CH
2
-C[CH
2
-O-C(CF
3
)
s
H
3-s
]
p
(CH
3
)
3-p
(s、pは1~3)。R
12
およびR
13
は-CH
2
-O(CH
2
CH
2
O)
n
Y(Yは-CH
3
または-H。nは3~22)。Xは-(CH
2
)
m
-O-CH
2
-(mは1~12)または-CH
2
-)。
[化1]
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2024136945000031.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">40</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">170</com:WidthMeasure> </com:Image>
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記一般式(1)で表されることを特徴とする含フッ素化合物。
TIFF
2024136945000029.tif
55
170
(一般式(1)において、R
1
、R
2
、R
3
、R
4
は、それぞれ独立に、フッ素原子を含まない置換基で置換もしくは無置換の炭素数1~10のアルキル基である。R
11
は、下記式(1-1)または下記式(1-2)で表される。R
12
およびR
13
は、それぞれ独立に、下記式(1-3)で表される。Xは、下記式(1-4)または-CH
2
-である。)
-CH
2
-O-C(CF
3
)
r
H
3-r
・・・(1-1)
(式(1-1)中、rは、1~3の整数である。)
-CH
2
-O-CH
2
-C[CH
2
-O-C(CF
3
)
s
H
3-s
]
p
(CH
3
)
3-p
・・・(1-2)
(式(1-2)中、sおよびpは、それぞれ独立に、1~3の整数である。)
-CH
2
-O(CH
2
CH
2
O)
n
Y ・・・(1-3)
(式(1-3)中、Yは、-CH
3
または-Hである。nは、3~22の整数である。)
-(CH
2
)
m
-O-CH
2
- ・・・(1-4)
(式(1-4)中、mは、1~12の整数である。式(1-4)中の-(CH
2
)
m
-が、ピぺリジン環の4位の炭素に結合された酸素原子に結合される。)
続きを表示(約 810 文字)
【請求項2】
前記一般式(1)中のR
11
が前記式(1-1)で表され、R
12
とR
13
が同じである、請求項1に記載の含フッ素化合物。
【請求項3】
前記一般式(1)中のR
11
が前記式(1-1)で表され、前記式(1-1)中のrが3である、請求項1に記載の含フッ素化合物。
【請求項4】
前記一般式(1)中のR
11
が前記式(1-2)で表され、R
12
とR
13
が同じであり、前記式(1-3)中のnが6以上の整数である、請求項1に記載の含フッ素化合物。
【請求項5】
前記一般式(1)中のR
11
が前記式(1-2)で表され、前記式(1-2)中のsおよびpが3である、請求項1に記載の含フッ素化合物。
【請求項6】
前記式(1-3)中のYが、-CH
3
である、請求項1に記載の含フッ素化合物。
【請求項7】
前記式(1)中のXが、-CH
2
-である、請求項1に記載の含フッ素化合物。
【請求項8】
前記一般式(1)中のR
1
、R
2
、R
3
、R
4
は、それぞれ独立に、メチル基またはエチル基である、請求項1に記載の含フッ素化合物。
【請求項9】
フッ素を検出核とする磁気共鳴画像診断用の造影剤に用いられる、請求項1に記載の含フッ素化合物。
【請求項10】
フッ素を検出核とする磁気共鳴画像診断用の造影剤であり、
請求項1~請求項9のいずれか一項に記載の含フッ素化合物を含有する造影剤。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、含フッ素化合物、フッ素ハロゲン化合物および含フッ素化合物を含有する造影剤に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
磁気共鳴画像(以下「MRI」という場合がある。)診断は、X線診断、超音波(US)診断と並ぶ画像診断法の1つとして、基礎研究および臨床応用の両方において医療分野で広く用いられている。
【0003】
現在、医療用のMRIには、プロトン(
1
H)を検出核として用いる
1
H-MRIが用いられている。
1
H-MRIは、生体内に存在する水分子の磁気的環境をとらえて画像化したものである。生体内における病変組織と正常組織とでは、プロトンの磁気的環境に違いが生じる。これが、
1
H-MRIの違いとして現れ、診断情報となる。また、水分子は生体内のほぼ全域に存在する。このため、
1
H-MRIは、全身のイメージングに用いることができる。
【0004】
MRIで検出可能な核種には、
1
Hの他に、
19
F、
23
Na、
31
P、
15
N、
13
C等がある。これらの元素を検出核とするMRIでは、それぞれ
1
H-MRIとは異なった情報が得られる。
これらの中でも検出核として
19
Fを用いるMRIは、
1
H-MRI診断に続く次世代の診断法に利用することが期待されている。それは、フッ素が天然存在比100%の安価な元素であり、
19
Fの検出感度が
1
Hの83%と高く、
19
Fの磁気回転比がプロトンと近いことから従来の
1
H-MRI装置で撮像可能であるためである。
【0005】
また、MRIで検出可能な
19
Fは、生体内にほとんど存在しない。このため、フッ素原子を含有する化合物を造影剤として用いることにより、
19
Fをトレーサーとした
19
F-MRI診断が可能である。例えば、疾病に起因する内因的変化を認識して集積するフッ素化合物を造影剤として用いることで、
19
F-MRIから病変部の位置的情報が得られる。この方法は、これまでの画像診断法では検出できなかった形態的変化を生じない病変部の診断に有用である。
【0006】
19
F-MRI診断では、ケミカルシフト、拡散、緩和時間等の情報を取り出すことにより、病変部の位置的情報だけでなく、更に多くの診断情報が得られる。また、一回の診断で
19
F-MRIと
1
H-MRIを同時に撮像し、各々の画像を重ね合わせることにより、解剖学的情報と機能的情報とが共存する有用な診断情報を得ることも可能である。
【0007】
フッ素を検出核とするMRI診断用の造影剤に用いられる含フッ素化合物として、例えば、特許文献1には、フッ素含有化合物に共有結合したニトロキシドを有する化合物が記載されている。
また、特許文献2には、MRI造影剤に用いることが可能な化合物として、3以上の分岐を有する分岐型ポリエチレングリコールを基礎骨格に用いた金属キレート複合体が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
米国特許第5362477号明細書
特開2015-40242号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
フッ素を検出核とするMRI診断に用いられる従来の造影剤は、高感度のMRIが得られるものではなかった。高感度のMRIが得られる造影剤の材料として、フッ素原子数の多い含フッ素化合物を用いることが考えられる。三次元(3D)のMRIでは、ボクセル中(二次元(2D)のMRIでは、ピクセル中)のフッ素原子数が多いほど、得られる信号量が多くなり、高感度の画像が得られやすくなるためである。
【0010】
しかしながら、フッ素原子を多く含む含フッ素化合物は、水溶性が低く、水性媒体に分散させにくい。このため、MRI診断用の造影剤として、フッ素原子を多く含む含フッ素化合物を使用する場合には、界面活性剤を用いて含フッ素化合物をエマルジョンとし、生体内の水性媒体に分散できるようにする必要があった。
(【0011】以降は省略されています)
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