TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025031143
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-07
出願番号2023137159
出願日2023-08-25
発明の名称磁気センサとその設計方法、及び組立体
出願人TDK株式会社
代理人個人,個人
主分類G01D 5/245 20060101AFI20250228BHJP(測定;試験)
要約【課題】磁気センサにおいて、磁石と磁界検出素子の位置ずれによる検出誤差を抑え、磁界検出素子に大きな磁界を印加する。
【解決手段】第1~第4の磁石M1~M4は各々磁界検出素子3に対向する第1~第4の素子対向面S1~S4を有し、第1~第4の素子対向面S1~S4は各々第1~第4の長軸A1~A4を有する細長い形状を有している。第1~第4の長軸A1~A4と平行で、原点0を端部として各々第1~第4象限I~IVを通る直線を第1~第4の仮想線B1~B4とし、第1~第4の仮想線B1~B4が第1象限Iと第4象限IVとの境界線BXに対して反時計回りになす角度をθ1~θ4としたときに、θ1は0度以上90度以下、θ2は90度以上180度以下、θ3は180度以上270度以下、θ4は270度以上360度以下である。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
回転中心軸の周りを回転可能で互いの位置関係が固定された第1~第4の磁石と、磁界検出素子と、を有し、
前記回転中心軸と直交し前記回転中心軸が原点を通るX-Y座標系において、前記第1~第4の磁石は各々第1~第4象限に位置し、
前記第1~第4の磁石は各々前記磁界検出素子に対向する第1~第4の素子対向面を有し、前記第1~第4の素子対向面は各々第1~第4の長軸を有する細長い形状を有し、
前記第1の素子対向面と前記第2の素子対向面は同じ極性を有し、前記第3の素子対向面と前記第4の素子対向面は前記第1及び第2の素子対向面と異なる極性を有し、
前記第1~第4の長軸と平行で、前記原点を端部として各々前記第1~第4象限を通る直線を第1~第4の仮想線とし、前記第1~第4の仮想線が前記第1象限と前記第4象限との境界線に対して反時計回りになす角度をθ1~θ4としたときに、θ1は0度以上90度以下、θ2は90度以上180度以下、θ3は180度以上270度以下、θ4は270度以上360度以下である磁気センサ。
続きを表示(約 640 文字)【請求項2】
θ1は0度を超え90度未満、θ2は90度を超え180度未満、θ3は180度を超え270度未満、θ4は270度を超え360度未満である、請求項1に記載の磁気センサ。
【請求項3】
θ1=180度-θ2=θ3-180度=360度-θ4である、請求項2に記載の磁気センサ。
【請求項4】
θ1は20度以上50度以下である、請求項3に記載の磁気センサ。
【請求項5】
前記第1~第4の素子対向面の短辺が前記原点と対向している、請求項1に記載の磁気センサ。
【請求項6】
前記X-Y座標系において、前記第1~第4の素子対向面の中心は前記原点を中心とする一つの円の上にある、請求項1に記載の磁気センサ。
【請求項7】
前記磁界検出素子は前記回転中心軸を通る、請求項1に記載の磁気センサ。
【請求項8】
前記第1~第4の素子対向面は長辺と短辺とを有する矩形であり、前記短辺の長さに対する前記長辺の長さの比は1.2以上2.5以下である、請求項1に記載の磁気センサ。
【請求項9】
前記第1~第4の磁石の前記第1~第4の素子対向面のそれぞれの裏面に接する一つの軟磁性体を有する、請求項1に記載の磁気センサ。
【請求項10】
前記第1~第4の磁石を封止する封止材を有する、請求項1に記載の磁気センサ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は磁気センサとその設計方法、及び組立体に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
回転体の回転角度を測定する磁気センサが知られている。特許文献1には、回転軸に取り付けられたロータの周縁部に沿って配置された4つの磁石と、磁石から離れて配置された磁気抵抗効果素子と、を有する磁気センサが開示されている。4つの磁石は2つの組に分けられ、2つの組は回転中心軸と平行な方向からみて、磁界検出素子を挟むように設けられている。2つの組の各々は互いに隣接する2つの磁石を有し、一方の組の磁石の磁界検出素子と対向する面はN極であり、他方の組の磁石の磁界検出素子と対向する面はS極である。特許文献1には、このように構成された磁気センサは、磁石と磁界検出素子とが取付け上の誤差によって回転中心軸の直交方向にずれた場合も検出誤差が抑えられることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2004-361119号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載された磁気センサは上述の効果を奏するものの、磁界検出素子に印加される磁束密度が小さい。本発明は磁石と磁界検出素子の位置ずれによる検出誤差が抑えられ、磁界検出素子に大きな磁界を印加することのできる磁気センサを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
磁気センサは、回転中心軸の周りを回転可能で互いの位置関係が固定された第1~第4の磁石と、磁界検出素子と、を有している。回転中心軸と直交し回転中心軸が原点を通るX-Y座標系において、第1~第4の磁石は各々第1~第4象限に位置し、第1~第4の磁石は各々磁界検出素子に対向する第1~第4の素子対向面を有し、第1~第4の素子対向面は各々第1~第4の長軸を有する細長い形状を有している。第1の素子対向面と第2の素子対向面は同じ極性を有し、第3の素子対向面と第4の素子対向面は第1及び第2の素子対向面と異なる極性を有している。第1~第4の長軸と平行で、原点を端部として各々第1~第4象限を通る直線を第1~第4の仮想線とし、第1~第4の仮想線が第1象限と第4象限との境界線に対して反時計回りになす角度をθ1~θ4としたときに、θ1は0度以上90度以下、θ2は90度以上180度以下、θ3は180度以上270度以下、θ4は270度以上360度以下である。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、磁石と磁界検出素子の位置ずれによる検出誤差が抑えられ、磁界検出素子に大きな磁界を印加することのできる磁気センサを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の一実施形態に係る磁気センサの概要図である。
図1に示す磁気センサの第1~第4の磁石の平面図である。
第1~第4の磁石のいくつかの配置例を示す平面図である。
実施形態に係る磁石と他の形式の磁石の比較を示す概要図である。
図4に示す磁石と素子のZ方向距離Hと角度測定誤差との関係を示すグラフである。
角度θ1とZ方向距離Hと角度測定誤差との関係を示すグラフである。
アスペクト比とZ方向距離Hと角度測定誤差との関係を示すグラフである。
角度θ1と磁界強度との関係を示すグラフである。
磁界強度がθ1=0~90度の範囲で大きくなる理由を示す概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図面を参照して本発明の磁気センサの実施形態について説明する。図1,2は本発明の一実施形態に係る磁気センサ1の概要図である。図1(a)は回転体2と磁気センサ1の斜視図を、図1(b)は回転体2と第1~第4の磁石M1~M4と磁界検出素子3の側面図を、図2は図1(b)のA方向からみた回転体2の端面21と第1~第4の磁石M1~M4の平面図を示している。回転体2は特に限定されないが、本実施形態ではモータ41やエンジン42の回転シャフト2である。モータ41またはエンジン42は回転シャフト2に接続され、回転シャフト2を回転駆動する。磁気センサ1とモータ41、または磁気センサ1とモータ41は組立体100を構成する。
【0009】
(磁気センサ1の構成)
磁気センサ1は、第1~第4の磁石M1~M4と、磁界検出素子3と、ヨーク5と、を有している。第1~第4の磁石M1~M4はヨーク5に支持され、回転シャフト2の回転中心軸Cの周りを回転可能である。磁界検出素子3は回転シャフト2及び第1~第4の磁石M1~M4から離れて設けられている。第1~第4の磁石M1~M4は好ましくは同じ材料からなり、好ましくは同じ形状と寸法を有している。ヨーク5は一つの軟磁性体からなる板状部材であり、回転シャフト2の端面21に固定されている。ヨーク5は第1~第4の磁石M1~M4によって発生する磁界の強度を高める。ヨーク5と回転シャフト2の端面21との間に他の構造物(図示せず)が介在してもよい。第1~第4の磁石M1~M4は樹脂製の封止材6で封止されている。第1~第4の磁石M1~M4は磁力によってヨーク5に吸着され、さらに封止材6で保持されるため互いの位置関係が固定されている。封止材6を用いる代わりに第1~第4の磁石M1~M4を接着材でヨーク5に固定してもよい。
【0010】
回転シャフト2の端面21、すなわち第1~第4の磁石M1~M4の取付け面はX-Y座標系と平行である。X-Y座標系のX-Y面は回転中心軸Cと直交し、回転中心軸CがX-Y座標系の原点0を通っている。X軸とY軸は回転シャフト2の端面21と平行であり、互いに直交している。Z軸は回転シャフト2の回転中心軸Cと一致し、X軸及びY軸と直交している。X軸、Y軸、Z軸と平行な方向を各々X方向、Y方向、Z方向という場合がある。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

TDK株式会社
電子部品
2日前
TDK株式会社
電子部品
2日前
TDK株式会社
電力変換装置
2日前
TDK株式会社
レーザモジュール
2日前
TDK株式会社
電子部品の製造方法
2日前
TDK株式会社
橙色蛍光体の製造方法および蛍光体
6日前
TDK株式会社
磁気センサとその設計方法、及び組立体
2日前
TDK株式会社
アンテナ装置及びこれを備えるICカード
2日前
株式会社大真空
センサ
9日前
株式会社大真空
センサ
1か月前
ユニパルス株式会社
ロードセル
1か月前
東レ株式会社
液体展開用シート
24日前
株式会社ミツトヨ
エンコーダ
3日前
アズビル株式会社
圧力センサ
2日前
株式会社トプコン
植物センサ
20日前
アズビル株式会社
湿度センサ
17日前
日本FC企画株式会社
特性試験装置
5日前
日本碍子株式会社
ガスセンサ
2日前
キヤノン電子株式会社
サーボ加速度計
24日前
株式会社ミツトヨ
変位測定装置
16日前
キヤノン電子株式会社
サーボ加速度計
24日前
キヤノン電子株式会社
サーボ加速度計
24日前
株式会社小野測器
回転計測装置
16日前
株式会社東芝
センサ
2日前
株式会社東芝
センサ
16日前
株式会社クボタ
作業車両
23日前
アズビル株式会社
検査用プローブ
10日前
エスペック株式会社
環境試験装置
2日前
個人
レーザージャイロ応用重力場計測装置
4日前
トヨタ自動車株式会社
異音解析方法
16日前
株式会社ノーリツ
温度センサ取付具
3日前
株式会社ノーリツ
温度センサ取付具
3日前
積水ハウス株式会社
測定治具
2日前
トヨタ自動車株式会社
画像検査装置
1か月前
古河電気工業株式会社
漏水検知構造
3日前
トヨタ自動車株式会社
NVH解析装置
16日前
続きを見る