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公開番号2024136473
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-04
出願番号2023047600
出願日2023-03-24
発明の名称硬化性樹脂組成物
出願人シャープ化学工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C08L 101/10 20060101AFI20240927BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】機械的特性(例えば、シーリング材、接着剤およびコーティング材としての機械的特性))を損なうことなく、高温から低温のいずれの温度においても硬化後の表面により十分な艶消し状態を与えることができる硬化性樹脂組成物を提供すること。
【解決手段】加水分解性ケイ素基を有する重合体100重量部に対して、有機変性シリコーンオイルを0.5~8.0重量部、特定の一般式で表されるシラン化合物を2.0~15.0重量部含む、硬化性樹脂組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
加水分解性ケイ素基を有する重合体100重量部に対して、有機変性シリコーンオイルを0.5~8.0重量部、一般式(1)で表されるシラン化合物を2.0~15.0重量部含む、硬化性樹脂組成物。
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11
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(式(1)中、mおよびnは、それぞれ独立して、1~10の整数である;a、bおよびcは、それぞれ独立して、1または2であって、c=4-a-bの関係を満たす;R

は1価の炭化水素基である;R

は水素原子または1価の炭化水素基である。)
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記式(1)において、mおよびnは、それぞれ独立して、1~5の整数であり、
aおよびbは1であり、
cは2であり、


は炭素原子数1~5のアルキル基であり、


は水素原子または炭素原子数1~5のアルキル基である、請求項1に記載の硬化性樹脂組成物。
【請求項3】
前記シラン化合物が、3-(2-アミノエチルアミノ)プロピルメチルジメトキシシランまたは3-(2-アミノエチルアミノ)プロピルメチルジエトキシシランの少なくとも一方を含む、請求項1に記載の硬化性樹脂組成物。
【請求項4】
前記加水分解性ケイ素基が、以下の一般式(2)で表される、請求項1に記載の硬化性樹脂組成物。
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(式(2)中、Rは炭素数1~20のアルキル基である;Xは水酸基または炭素数1~6のアルコキシ基である;aは1、2または3である。)
【請求項5】
前記加水分解性ケイ素基を有する重合体は、前記一般式(2)で表される加水分解性ケイ素基を有し、かつ主鎖としてオキシアルキレン重合体またはビニル系重合体を含有する重合体である、請求項1に記載の硬化性樹脂組成物。
【請求項6】
前記加水分解性ケイ素基が、メチルジメトキシシリル基またはトリメトキシシリル基である、請求項1に記載の硬化性樹脂組成物。
【請求項7】
前記有機変性シリコーンオイルは、シリコーン鎖の側鎖および/または末端に、アルキル基、フロロアルキル基、フェニル基およびポリエーテル基からなる群から選択される1種以上の有機基が導入されている、請求項1に記載の硬化性樹脂組成物。
【請求項8】
前記有機変性シリコーンオイルは、有機基としてポリエーテル基が導入されたポリエーテル変性シリコーンオイルであり、前記ポリエーテル基は、ポリエチレングリコール基、ポリプロピレングリコール基、またはそれらの複合基である、請求項1に記載の硬化性樹脂組成物。
【請求項9】
前記有機変性シリコーンオイルの含有量が0.5~4.0重量部であり、
前記シラン化合物の含有量が2.0~8.0重量部である、請求項1に記載の硬化性樹脂組成物。
【請求項10】
前記有機変性シリコーンオイルの含有量が1.5~4.0重量部であり、
前記シラン化合物の含有量が4.0~7.0重量部である、請求項1に記載の硬化性樹脂組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、硬化性樹脂組成物に関し、さらに詳しくは硬化後の表面が艶消し状態を与える硬化性樹脂組成物に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
建築物や土木構造物等の防水性や表面保護を目的として、ポリウレタン樹脂、変成シリコーン樹脂等の硬化性樹脂を含有する硬化性樹脂組成物が広く使用されている。硬化性樹脂組成物は、シーリング材組成物、防水材組成物、コーティング材組成物等として有用である。これらの硬化性樹脂組成物を施工箇所に打設または塗布した後、硬化途中で塵や埃等が付着するとその表面が汚染し意匠上の不具合を生じる。また、建築物や土木構造物等の部材には、落ち着いた質感を出すため艶を消した部材が用いられたり、高級感を出すためサンド調(砂まき調、砂岩調)の部材が用いられたりすることも多い。このような部材に艶のある硬化性樹脂組成物を使用するとその箇所が艶で目立ってしまい意匠上の不具合を生じることがある。
【0003】
艶消しを付与する方法の一つとして、粒径の比較的大きい充填材や多孔物質を添加することが知られている。このような充填物や多孔物質には、例えば、平均粒径10~80μmのガラスビーズ、シリカビーズ、アルミナビーズ、カーボンビーズ、スチレンビーズ、フェノールビーズ、アクリルビーズ、多孔質シリカ、シラスバルーン、ガラスバルーン、シリカバルーン、サランバルーン、アクリルバルーン等が含まれる(特許文献1~2参照)。しかし、このような充填剤や多孔物質を添加した場合には、引っ張り物性等の機械的特性が低下して、例えばシーリング材としての充分な物性を有するものが得られにくくなる等の欠点があった。
【0004】
上記問題へ対応するため、例えば、硬化後の表面が艶消しされた室温硬化性組成物として、架橋可能な加水分解牲シリル基を末端に有するプロピレンオキシド重合体、融点が10~200℃であるアミン化合物、融点が10~200℃であるアミド化合物、融点が10~200℃である脂肪酸、融点が10~200℃であるアルコール、および、融点が10~200℃である脂肪酸エステルからなる群より選ばれる1種以上の化合物からなる室温硬化性組成物が開示されている(特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平9-100408号公報
特開2001-262125号公報
特開2004-124093号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、このような室温硬化性組成物は、夏場の酷暑の状態を想定した50℃以上の高温下では、硬化表面を覆う艶消し剤が溶融して、その表面層が無くなってしまうことにより艶消しが発現しない、という新たな問題が生じることがあった。
【0007】
そこで、本発明は、機械的特性(例えば、シーリング材、接着剤およびコーティング材としての機械的特性))を損なうことなく、高温から低温のいずれの温度においても硬化後の表面により十分な艶消し状態を与えることができる硬化性樹脂組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、
加水分解性ケイ素基を有する重合体100重量部に対して、有機変性シリコーンオイルを0.5~8.0重量部、一般式(1)で表されるシラン化合物を2.0~15.0重量部含む、硬化性樹脂組成物に関する。
【0009】
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【0010】
(式(1)中、mおよびnは、それぞれ独立して、1~10の整数である;a、bおよびcは、それぞれ独立して、1または2であって、c=4-a-bの関係を満たす;R

は1価の炭化水素基である;R

は水素原子または1価の炭化水素基である。)
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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