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公開番号
2024135924
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-04
出願番号
2023046832
出願日
2023-03-23
発明の名称
座金
出願人
株式会社カネカ
代理人
弁理士法人藤本パートナーズ
主分類
F16B
43/00 20060101AFI20240927BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】締結対象物に対して浮き上がることを抑制できる座金を提供する。
【解決手段】座金は、被締結対象物2の被締結面22に締結対象物3を配置して、締付力を生じる締結具4で締結する際に用いられる座金1であって、締結対象物は、被締結面22と対向する側と反対側の面であって、挿通孔3aが形成された締結面31を備え、締結具は、柱状であって、被締結対象物に挿入される軸部41と、軸部の径外方に延出するように設けられる締付部42と、を備え、座金には、軸部を挿通可能な貫通孔1aが形成され、座金は、貫通孔を挿通孔に重ねた状態において締結面に当接する当接部11と、当接部に段差を介して隣り合い、貫通孔を挿通孔に重ねた状態において挿通孔に嵌入する嵌入部12と、を備え、嵌入部は、貫通孔を囲み、締付部に押圧される周囲部分120を有するとともに、周囲部分が被締結面に当接可能となるように構成されている。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
被締結対象物の被締結面に締結対象物を配置して、締付力を生じる締結具で締結する際に用いられる座金であって、
前記締結対象物は、前記被締結面と対向する側と反対側の面であって、挿通孔が形成された締結面を備え、
前記締結具は、柱状であって、前記被締結対象物に挿入される軸部と、前記軸部の径外方に延出するように設けられる締付部と、を備え、
前記座金には、前記軸部を挿通可能な貫通孔が形成され、
前記座金は、前記貫通孔を前記挿通孔に重ねた状態において前記締結面に当接する当接部と、前記当接部に段差を介して隣り合い、前記貫通孔を前記挿通孔に重ねた状態において前記挿通孔に嵌入する嵌入部と、を備え、
前記嵌入部は、前記貫通孔を囲み、前記締付部に押圧される周囲部分を有するとともに、該周囲部分が前記被締結面に当接可能となるように構成されている座金。
続きを表示(約 160 文字)
【請求項2】
前記貫通孔から前記当接部の外縁に延びる切目を有し、
前記切目の一方側が他方側に対して前記貫通孔の貫通方向でずれている、請求項1に記載の座金。
【請求項3】
前記挿通孔は、長孔であり、
前記嵌入部は、前記長孔の長手方向に沿って配置される、請求項1又は2に記載の座金。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、被締結対象物に締結対象物を締結する際に用いられる座金に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、座金として、特許文献1に記載のようなスプリングワッシャ付き座金が知られている。スプリングワッシャ付き座金は、平板状で厚み方向に貫通するボルト挿通孔が形成された座板と、ボルト挿通孔と連通するように座板に突設された筒状部と、を備え、内周面に凹部が形成されたスプリングワッシャを筒状部に嵌合させることができるように構成されている。
【0003】
特許文献1によると、このような座金は、ボルトナットやねじなどの締結具で締め付ける締結対象物に形成された孔とボルト挿通孔を重ねて、重なった孔に締結具を挿入して締め付ける際に、座板によって、締結対象物への接触面積を確保できるので、締結具で確実に締結物を締め付けることができるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
登録実用新案第3012744号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
締結対象物に形成された締結具を挿通するための挿通孔が座金に形成された貫通孔よりも大きい場合には、挿通孔と貫通孔を重ねて締結具で締め付けた際に、締付力によって挿通孔に重なった部分が挿通孔に沈み込み、座金の外縁部分が締結対象物の表面に対して浮き上がるように変形することがあった。
【0006】
そこで、本発明は、締結対象物に対して浮き上がることを抑制できる座金を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の座金は、被締結対象物の被締結面に締結対象物を配置して、締付力を生じる締結具で締結する際に用いられる座金であって、前記締結対象物は、前記被締結面と対向する側と反対側の面であって、挿通孔が形成された締結面を備え、前記締結具は、柱状であって、前記被締結対象物に挿入される軸部と、前記軸部の径外方に延出するように設けられる締付部と、を備え、前記座金には、前記軸部を挿通可能な貫通孔が形成され、前記座金は、前記貫通孔を前記挿通孔に重ねた状態において前記締結面に当接する当接部と、前記当接部に段差を介して隣り合い、前記貫通孔を前記挿通孔に重ねた状態において前記挿通孔に嵌入する嵌入部と、を備え、前記嵌入部は、前記貫通孔を囲み、前記締付部に押圧される周囲部分を有するとともに、該周囲部分が前記被締結面に当接可能となるように構成されている。
【0008】
かかる構成によれば、貫通孔の周囲部分が被締結面に当接するので、被締結対象物の被締結面に締結対象物を配置し、締結対象物の挿通孔に座金の貫通孔を重ねて締結具で締結する際に、締結具の締付力で貫通孔の周囲部分が貫通孔に沈み込むことを抑制できる。よって、座金が締結対象物に対して浮き上がることを抑制できる。
【0009】
また、前記貫通孔から前記当接部の外縁に延びる切目を有し、前記切目の一方側が他方側に対して前記貫通孔の貫通方向でずれているように構成することもできる。
【0010】
かかる構成によれば、締結具で締め付けた際に、座金が切れ目を挟む部分で弾性変形し、偏平な形状となる。よって、締結具が緩んだとしても座金が復元し、締付部に座金が当接することができるため、締結具の脱落を抑制できる。
(【0011】以降は省略されています)
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