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公開番号
2024135898
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-04
出願番号
2023046800
出願日
2023-03-23
発明の名称
車両用シート
出願人
日本発條株式会社
代理人
弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類
B60N
2/90 20180101AFI20240927BHJP(車両一般)
要約
【課題】軸部材のガタツキを抑制する。
【解決手段】車両用シート10は、着座乗員を支持するシートクッション12を備えている。また、車両用シート10は、回転可能に支持される被支持部24Aを有し、回転することでシートクッション12が変位する軸部材24を備えている。さらに、車両用シート10は、被支持部24Aが挿入される挿入孔22Aを有し、被支持部24Aの軸方向が挿入孔22Aの軸方向に対して傾いた状態で軸部材24を回転可能に支持するライザ22を備えている。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
着座乗員を支持する乗員支持部と、
回転可能に支持される被支持部を有し、回転することで前記乗員支持部が変位する軸部材と、
前記被支持部が挿入される挿入孔を有し、前記被支持部の軸方向が前記挿入孔の軸方向に対して傾いた状態で前記軸部材を回転可能に支持する軸受部材と、
を備えた車両用シート。
続きを表示(約 420 文字)
【請求項2】
前記挿入孔の縁には、円筒状のバーリング部が形成されており、
前記被支持部が前記バーリング部の内周面によって支持されている請求項1に記載の車両用シート。
【請求項3】
前記乗員支持部は、着座乗員の臀部を支持するシートクッションとされ、
前記軸受部材は、前記シートクッションのシート下方側においてシート幅方向に間隔をあけて配置された一対のライザとされ、
シート幅方向の両端部が前記被支持部となっている前記軸部材が、一対の前記ライザに支持されていると共に、前記軸部材と前記シートクッションとがリンクを介して連結され、
前記軸部材が回転することで前記シートクッションがシート上下方向に変位する請求項1又は請求項2に記載の車両用シート。
【請求項4】
前記軸部材のシート幅方向の中間部と前記被支持部との境界部分が曲げられている請求項3に記載の車両用シート。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用シートに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、シートを昇降させる車両用シート位置調整装置が開示されている。この文献に記載された車両用シート位置調整装置では、軸受部に回転自在に架設される軸部材の回転によりリンクを介してシートが昇降するようになっている。軸部材の所定位置には、外周溝が周方向に亘って形成されており、軸受部は少なくとも2分割された部分を組み合わせその少なくとも1分割部分が軸部材の外周溝に嵌合している支持孔を構成している。これにより、軸部材の組付性に優れ高い部品精度を要求されずに軸方向のガタツキを抑えることが可能となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平8-207628号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は上記事実を考慮し、軸部材のガタツキを抑制することができる車両用シートを得ることが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の態様の車両用シートは、着座乗員を支持する乗員支持部と、回転可能に支持される被支持部を有し、回転することで前記乗員支持部が変位する軸部材と、前記被支持部が挿入される挿入孔を有し、前記被支持部の軸方向が前記挿入孔の軸方向に対して傾いた状態で前記軸部材を回転可能に支持する軸受部材と、を備えている。
【0006】
第1の態様の車両用シートによれば、軸受部材に支持された軸部材が回転すると、乗員支持部が変位する。ここで、被支持部の軸方向が挿入孔の軸方向に対して傾いた状態で、軸部材が軸受部材によって回転可能に支持されている。これにより、被支持部の軸方向と挿入孔の軸方向とが一致している構成と比べて、被支持部と挿入孔との間のクリアランスを小さくすることができる。その結果、軸部材の軸受部材に対するガタツキを抑制することができる。
【0007】
第2の態様の車両用シートは、第1の態様の車両用シートにおいて、前記挿入孔の縁には、円筒状のバーリング部が形成されており、前記被支持部が前記バーリング部の内周面によって支持されている。
【0008】
第2の態様の車両用シートによれば、被支持部がバーリング部の内周面によって支持されている。これにより。バーリング部が形成されていない構成と比べて、より小さな傾き角度(被支持部の軸方向の挿入孔の軸方向に対する傾き角度)で、被支持部と挿入孔の縁に形成されたバーリング部との間のクリアランスを小さくすることができる。
【0009】
第3の態様の車両用シートは、第1の態様又は第2の態様の車両用シートにおいて、前記乗員支持部は、着座乗員の臀部を支持するシートクッションとされ、前記軸受部材は、前記シートクッションのシート下方側においてシート幅方向に間隔をあけて配置された一対のライザとされ、シート幅方向の両端部が前記被支持部となっている前記軸部材が、一対の前記ライザに支持されていると共に、前記軸部材と前記シートクッションとがリンクを介して連結され、前記軸部材が回転することで前記シートクッションがシート上下方向に変位する。
【0010】
第3の態様の車両用シートによれば、軸受部材に支持された軸部材が回転すると、当該軸部材とリンクを介して連結されたシートクッションがシート上下方向に変位する。ここで、軸部材及び一対のライザには、第1の態様又は第2の態様の車両用シートの構成が適用されている。これにより、軸部材の一対のライザに対するガタツキを抑制することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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