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公開番号2024135874
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-04
出願番号2023046769
出願日2023-03-23
発明の名称メモリシステムおよび方法
出願人キオクシア株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類G06F 11/10 20060101AFI20240927BHJP(計算;計数)
要約【課題】最適化リード動作を効率よく実行することが可能なメモリシステムおよび方法を提供すること。
【解決手段】メモリシステムのコントローラは、複数の第1記憶領域に対し、順次かつ繰り返し、第1動作を実行する。第1動作は、複数の第1記憶領域のうちの一である第2記憶領域の各メモリセルのしきい値電圧と判定電圧との比較に基づき第1データを取得し、第1データのフェイルビットカウントを計算し、フェイルビットカウントが第1しきい値より大きい場合、第2動作を実行し、フェイルビットカウントが第1しきい値より小さい場合、前記第2動作をスキップする、動作である。第1データは第2記憶領域に格納されている第2データの一部である。第2動作は、第2データを取得し、第2データのフェイルビットカウントを計算し、第2データのフェイルビットカウントに基づいて判定電圧を更新する動作である。
【選択図】図14
特許請求の範囲【請求項1】
複数の第1記憶領域を備え、前記複数の第1記憶領域のそれぞれがワード線と前記ワード線に接続される複数のメモリセルとを備える、メモリと、
前記複数の第1記憶領域に対し、順次かつ繰り返し、第1動作を実行し、
前記第1動作は、前記複数の第1記憶領域のうちの一である第2記憶領域の各メモリセルのしきい値電圧と判定電圧との比較に基づき第1データを取得し、前記第1データは前記第2記憶領域に格納されている第2データの一部であり、前記第1データのフェイルビットカウントである第1フェイルビットカウントを計算し、前記第1フェイルビットカウントが第1しきい値より大きい場合、第2動作を実行し、前記第1フェイルビットカウントが前記第1しきい値より小さい場合、前記第2動作をスキップする、動作であり、
前記第2動作は、前記第2記憶領域の各メモリセルのしきい値電圧と前記判定電圧との比較に基づき前記第2データを取得し、前記第2データのフェイルビットカウントである第2フェイルビットカウントを計算し、前記第2フェイルビットカウントに基づいて前記判定電圧を更新する動作である、
コントローラと、
を備えるメモリシステム。
続きを表示(約 2,000 文字)【請求項2】
前記複数のメモリセルのそれぞれは、複数ビットのデータを格納可能であり、
前記第1データは、前記複数ビットのうちの第1ビットのデータの群であり、
前記第2データは、前記複数ビットのデータの群である、
請求項1に記載のメモリシステム。
【請求項3】
前記複数の第1記憶領域のそれぞれに特性情報が関連付けられ、
前記コントローラは、前記第1動作において、前記第2記憶領域に関連付けられた前記特性情報に基づき前記第1しきい値を特定する、
請求項1に記載のメモリシステム。
【請求項4】
誤り訂正能力の設定が変更可能であり、前記複数の第1記憶領域にライトされるデータに対し誤り訂正符号化を行う誤り訂正回路を備え、
前記コントローラは、前記第1動作において、前記第2データに対する前記誤り訂正符号化にかかる前記誤り訂正能力の設定に基づき前記第1しきい値を特定する、
請求項1に記載のメモリシステム。
【請求項5】
誤り訂正能力の設定が変更可能であり、前記複数の第1記憶領域にライトされるデータに対し誤り訂正符号化を行う誤り訂正回路を備え、
前記複数の第1記憶領域のそれぞれに特性情報が関連付けられ、
前記コントローラは、前記第1動作において、前記第2記憶領域に関連付けられた前記特性情報と、前記第2データに対する前記誤り訂正符号化にかかる前記誤り訂正能力の設定と、に基づき前記第1しきい値を特定する、
請求項1に記載のメモリシステム。
【請求項6】
前記コントローラは、前記第2動作では、前記第2記憶領域から各メモリセルのしきい値電圧と前記判定電圧との比較に基づき前記複数ビットのうちの前記第1ビットを除く全ビットのデータの群をリードし、前記リードされた群と前記第1データとから前記第2データを取得する、
請求項2に記載のメモリシステム。
【請求項7】
前記コントローラは、前記第1データまたは前記第2データである第3データに対して誤り訂正を実行し、前記誤り訂正の前の前記第3データと、前記誤り訂正の後の前記第3データと、の比較に基づいて前記第3データのフェイルビットカウントを計算する、
請求項1に記載のメモリシステム。
【請求項8】
メモリを制御する方法であって、
前記メモリに具備される複数の第1記憶領域に対し、順次かつ繰り返し、第1動作を実行すること、を備え、
前記複数の第1記憶領域のそれぞれは、ワード線と前記ワード線に接続される複数のメモリセルとを備え、
前記第1動作は、前記複数の第1記憶領域のうちの一である第2記憶領域の各メモリセルのしきい値電圧と判定電圧との比較に基づき第1データを取得し、前記第1データは前記第2記憶領域に格納されている第2データの一部であり、前記第1データのフェイルビットカウントである第1フェイルビットカウントを計算し、前記第1フェイルビットカウントが第1しきい値より大きい場合、第2動作を実行し、前記第1フェイルビットカウントが前記第1しきい値より小さい場合、前記第2動作をスキップする、動作であり、
前記第2動作は、前記第2記憶領域の各メモリセルのしきい値電圧と前記判定電圧との比較に基づき前記第2データを取得し、前記第2データのフェイルビットカウントである第2フェイルビットカウントを計算し、前記第2フェイルビットカウントに基づいて前記判定電圧を更新する動作である、
方法。
【請求項9】
複数の第1記憶領域を備え、前記複数の第1記憶領域のそれぞれがワード線と前記ワード線に接続される複数のメモリセルとを備える、メモリと、
前記複数の第1記憶領域に対し、順次かつ繰り返し、第1動作を実行し、
前記第1動作は、前記複数の第1記憶領域のうちの一である第2記憶領域の各メモリセルのしきい値電圧と判定電圧との比較に基づき第1データを取得し、前記第1データは前記第2記憶領域に格納されている第2データの一部であり、前記第1データのフェイルビットカウントである第1フェイルビットカウントを計算し、前記第1フェイルビットカウントが第1しきい値より大きい場合、第2動作を実行し、前記第1フェイルビットカウントが前記第1しきい値より小さい場合、前記第2動作をスキップする、動作であり、
前記第2動作は、前記第2記憶領域に対するリード動作を実行し、当該リード動作によって得られたデータに基づいて前記判定電圧を更新する動作である、
コントローラと、
を備えるメモリシステム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本実施形態は、メモリシステムおよび方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、メモリセルトランジスタを有する半導体メモリを備えたメモリシステムが広く知られている。そのようなメモリシステムにおいては、リード動作においては、メモリセルトランジスタのしきい値電圧と判定電圧との比較に基づいて、そのメモリセルトランジスタに格納されているデータが判定される。
【0003】
メモリセルトランジスタのしきい値電圧は、種々の要因によって変化し得る。メモリセルトランジスタのしきい値電圧の変化によって、そのメモリセルトランジスタに格納されているデータが誤ったデータに変化し得る。メモリシステムは、誤りの少ないデータをリードできるように、最適な判定電圧を得るための特殊なリード動作を、所定の基準で選択された複数の記憶領域に対して順次かつ繰り返し実行する。この特殊なリード動作を、最適化リード動作と表記する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
米国特許第10665305号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一つの実施形態は、最適化リード動作を効率よく実行することが可能なメモリシステムおよび方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一つの実施形態によれば、メモリシステムは、メモリと、コントローラと、を備える。メモリは、複数の第1記憶領域を備え、複数の第1記憶領域のそれぞれはワード線とワード線に接続される複数のメモリセルとを備える。コントローラは、複数の第1記憶領域に対し、順次かつ繰り返し、第1動作を実行する。第1動作は、複数の第1記憶領域のうちの一である第2記憶領域の各メモリセルのしきい値電圧と判定電圧との比較に基づき第1データを取得し、第1データのフェイルビットカウントである第1フェイルビットカウントを計算し、第1フェイルビットカウントが第1しきい値より大きい場合、第2動作を実行し、第1フェイルビットカウントが第1しきい値より小さい場合、前記第2動作をスキップする、動作である。第1データは第2記憶領域に格納されている第2データの一部である。第2動作は、第2記憶領域の各メモリセルのしきい値電圧と前記判定電圧との比較に基づき第2データを取得し、第2データのフェイルビットカウントである第2フェイルビットカウントを計算し、第2フェイルビットカウントに基づいて判定電圧を更新する動作である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
実施形態のメモリシステムの構成例を示す図。
実施形態のメモリチップの構成例を示す図。
実施形態のブロックの回路構成を示す図。
実施形態のデータコーディングの一例を説明するための図。
実施形態のメモリセルが取り得るしきい値電圧の別の一例を示す図。
実施形態のメモリシステムにおいてそれぞれ異なるメモリチップに対して使用される2つのFBCしきい値を説明するためのグラフ。
疲弊試験の結果からデータリテンション特性を特定する実施形態にかかる方法の一例を説明するための図。
実施形態の誤り訂正機能による誤り訂正能力の違いによる1ページに格納可能な原データの情報量の違いを説明するための模式的な図。
実施形態のメモリシステムにおいて使用される管理情報の一例を示す図。
実施形態の試験結果情報のデータ構造の一例を示す模式的な図。
実施形態のFBCしきい値情報のデータ構造の一例を示す模式的な図。
疲弊試験の実施時における実施形態のメモリシステムの動作の一例を示すフローチャート。
ホスト機器からのリードコマンドに応じた実施形態のメモリシステムの動作の一例を示すフローチャート。
実施形態の最適化パトロール動作の一例を示すフローチャート。
実施形態の最適化リード動作の一例を示すタイミングチャート。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に添付図面を参照して、実施形態にかかるメモリシステムおよび方法を詳細に説明する。なお、これらの実施形態により本発明が限定されるものではない。
【0009】
(実施形態)
図1は、実施形態のメモリシステムの構成例を示す図である。図1に示されるように、メモリシステム1は、ホスト機器300と接続可能である。ホスト機器300は、例えば、サーバ、パーソナルコンピュータ、またはモバイル型の情報処理装置などが該当する。メモリシステム1は、ホスト機器300の外部記憶装置として機能する。ホスト機器300は、メモリシステム1に対してコマンドを発行することができる。メモリシステム1に対するコマンドは、リードコマンドおよびライトコマンドを含む。
【0010】
メモリシステム1は、NAND型フラッシュメモリ100とコントローラ200を備える。NAND型フラッシュメモリ100は、1以上のメモリチップCPを含む。コントローラ200には1以上のチャネルが接続され、コントローラ200と1以上のメモリチップCPとは1以上のチャネルを介して相互に接続される。
(【0011】以降は省略されています)

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