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公開番号2024134189
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-03
出願番号2023044371
出願日2023-03-20
発明の名称空気入りタイヤ
出願人住友ゴム工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類B60C 15/00 20060101AFI20240926BHJP(車両一般)
要約【課題】振動吸収性能を維持しながら、旋回性能を向上することができる空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】ビードコア5に沿って配された補強フィラー10が配された空気入りタイヤ1である。補強フィラー10は、タイヤ半径方向に延びる内側部11と、タイヤ半径方向に延びる外側部12と、内側部11と外側部12とを繋いでビードコア5のタイヤ半径方向の内側をタイヤ軸方向に延びる中間部13とを含む。外側部12のタイヤ半径方向の外端12eは、内側部11のタイヤ半径方向の外端11eよりもタイヤ半径方向の内側に位置し、かつ、ビードコア5のタイヤ半径方向の断面高さの中間位置よりもタイヤ半径方向の外側に位置する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
空気入りタイヤであって、
それぞれにビードコアが設けられた一対のビード部を含み、
前記一対のビード部の少なくとも一方には、前記ビードコアに沿って配されたゴム組成物からなる補強フィラーが配されており、
前記補強フィラーは、
前記ビードコアのタイヤ軸方向の内側をタイヤ半径方向に延びる内側部と、
前記ビードコアのタイヤ軸方向の外側をタイヤ半径方向に延びる外側部と、
前記内側部と前記外側部とを繋いで前記ビードコアのタイヤ半径方向の内側をタイヤ軸方向に延びる中間部とを含み、
前記外側部のタイヤ半径方向の外端は、前記内側部のタイヤ半径方向の外端よりもタイヤ半径方向の内側に位置し、かつ、前記ビードコアのタイヤ半径方向の断面高さの中間位置よりもタイヤ半径方向の外側に位置する、
空気入りタイヤ。
続きを表示(約 910 文字)【請求項2】
正規リムに装着して正規内圧を充填し、かつ、無負荷である正規状態のタイヤ子午線断面において、
前記外側部の前記外端は、前記正規リムのリムフランジのタイヤ半径方向の外端よりもタイヤ半径方向の内側に位置する、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
【請求項3】
前記一対のビード部の間を延びるカーカスを含み、
前記カーカスは、前記一対のビード部の前記ビードコアの間を延びる本体部と、それぞれの前記ビードコアの回りをタイヤ軸方向の内側から外側に折り返されてタイヤ半径方向に延びる折返し部とを含むカーカスプライであり、
前記外側部は、前記折返し部のタイヤ軸方向の外側に配され、
前記内側部は、前記本体部のタイヤ軸方向の内側に配される、請求項2に記載の空気入りタイヤ。
【請求項4】
前記ビードコアのタイヤ半径方向の断面高さにおいて、前記ビード部の外面と前記折返し部との間のタイヤ厚さは、1.5~4.0mmである、請求項3に記載の空気入りタイヤ。
【請求項5】
前記ビードコアのタイヤ軸方向の断面幅において、前記折返し部と前記ビード部の外面との間のタイヤ厚さは、2.0~8.0mmである、請求項3に記載の空気入りタイヤ。
【請求項6】
トレッド部を含み、
前記トレッド部は、前記カーカスのタイヤ半径方向の外側に配されるベルト層を含み、
前記内側部の前記外端は、前記ベルト層のタイヤ軸方向の外端よりもタイヤ軸方向の内側の前記トレッド部に位置する、請求項3に記載の空気入りタイヤ。
【請求項7】
前記補強フィラーは、
70℃における損失正接tanδが0.06~1.5であり、
23℃におけるゴム硬度が65~85°であり、
23℃における破断伸びが200%以上であるゴム組成物からなる、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
【請求項8】
トレッド幅がタイヤ最大幅である自動二輪車用である、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、空気入りタイヤに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、カーカスとインナーライナーとの間に位置するインスレーションを備えた空気入りタイヤが記載されている。前記インスレーションは、半径方向においてコアとチェーファーの底面との間に位置するインスレーション下部を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-074834号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、旋回時の走行安定性である旋回性能を高めることが求められている。旋回性能を向上するためには、例えば、ビード部とリムとの間の嵌合圧であるリム締め付け力を高めることが重要である。とりわけ、車体を傾けて旋回走行を行う自動二輪車用タイヤにおいては、リム締め付け力を高めることが特に重要である。しかしながら、リム締め付け力を高めると路面のギャップ乗り越え時の振動等が大きくなるという問題があった。
【0005】
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、振動吸収性能を維持しながら、旋回性能を向上することができる空気入りタイヤを提供することを主たる目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、空気入りタイヤであって、それぞれにビードコアが設けられた一対のビード部を含み、前記一対のビード部の少なくとも一方には、前記ビードコアに沿って配されたゴム組成物からなる補強フィラーが配されており、前記補強フィラーは、前記ビードコアのタイヤ軸方向の内側をタイヤ半径方向に延びる内側部と、前記ビードコアのタイヤ軸方向の外側をタイヤ半径方向に延びる外側部と、前記内側部と前記外側部とを繋いで前記ビードコアのタイヤ半径方向の内側をタイヤ軸方向に延びる中間部とを含み、前記外側部のタイヤ半径方向の外端は、前記内側部のタイヤ半径方向の外端よりもタイヤ半径方向の内側に位置し、かつ、前記ビードコアのタイヤ半径方向の断面高さの中間位置よりもタイヤ半径方向の外側に位置する、空気入りタイヤである。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、上記の構成を採用することで、振動吸収性能を維持しながら、旋回性能を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の一実施形態の空気入りタイヤのタイヤ子午線断面図である。
図1のタイヤ1の部分拡大図である。
図1のタイヤ1の部分拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図面は、本発明の理解を助けるために、誇張表現や、実際の構造の寸法比とは異なる表現が含まれている。また、複数の実施形態がある場合、明細書を通して、同一又は共通する要素については同一の符号が付されており、重複する説明が省略される。
【0010】
図1は、本発明の空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」という場合がある)1の一実施形態のタイヤ回転軸(図示省略)を含む正規状態のタイヤ子午線断面図である。図1には、好ましい態様として、自動二輪車用のタイヤ1が示される。タイヤ1は、トレッド幅TWがタイヤ最大幅である。但し、本発明は、例えば、乗用車用や重荷重用のタイヤ1に採用されても良い。
(【0011】以降は省略されています)

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