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公開番号2024133293
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-01
出願番号2024114779,2023062148
出願日2024-07-18,2018-03-13
発明の名称植物賦活剤
出願人イビデン株式会社
代理人弁理士法人朝日奈特許事務所
主分類A01N 37/42 20060101AFI20240920BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】土壌汚染や毒性が低く、抵抗性誘導効果に優れた植物賦活剤を提供することを目的とする。
【解決手段】式:HOOC-(R1)-C=C-C(=O)-R2(I)(式中、R1:直鎖または分岐の、炭素数6~12のアルキル基であって、1つまたはそれ以上の二重結合を含んでいてもよく、R2:炭素数2~8のアルキル基であって、1つまたはそれ以上の分岐および/または二重結合を含んでいてもよい)の構造式を有するオキソ脂肪酸誘導体、またはその塩もしくはエステルを有効成分として含むことを特徴とする植物賦活剤。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
以下の式:
HOOC-(R
1
)-C=C-C(=O)-R
2
(I)
(式中、

1
:直鎖または分岐の、炭素数6~12のアルキル基であって、1つまたはそれ以上の二重結合を含んでいてもよく、

2
:炭素数2~8のアルキル基であって、1つまたはそれ以上の分岐および/または二重結合を含んでいてもよい)
の構造式を有するオキソ脂肪酸誘導体またはその塩もしくはエステル、および
金属塩
を含むことを特徴とする植物賦活剤。
続きを表示(約 780 文字)【請求項2】
請求項1記載の植物賦活剤であって、前記オキソ脂肪酸誘導体の、

1
のアルキル基の炭素数が8~10であり、

2
のアルキル基の炭素数が4~6である。
【請求項3】
請求項1または2記載の植物賦活剤であって、前記オキソ脂肪酸誘導体の、

1
が、式(I)におけるカルボニル基のαおよびβ炭素の間の二重結合と共役二重結合を形成する二重結合を含む。
【請求項4】
請求項3記載の植物賦活剤であって、前記オキソ脂肪酸誘導体の、

1
が、炭素数9のアルキル基であり、

2
が、炭素数5のアルキル基である。
【請求項5】
請求項4記載の植物賦活剤であって、前記オキソ脂肪酸誘導体が、(9Z、11E)-13-オキソ-9,11-オクタデカジエン酸またはその塩である。
【請求項6】
請求項5記載の植物賦活剤であって、前記オキソ脂肪酸誘導体が、(9Z、11E)-13-オキソ-9,11-オクタデカジエン酸である。
【請求項7】
前記オキソ脂肪酸誘導体またはその塩もしくはエステルは、前記金属塩の水溶液中に含まれる請求項1~6のいずれか1項に記載の植物賦活剤。
【請求項8】
前記金属塩は、1価の金属イオンを生成するものである請求項1~7のいずれか1項に記載の植物賦活剤。
【請求項9】
前記金属塩は、カリウム塩である請求項8記載の植物賦活剤。
【請求項10】
界面活性剤および/または希釈剤もしくは担体をさらに含む請求項1~9のいずれか1項に記載の植物賦活剤。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、植物賦活剤に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
古くから、植物の成長促進を目的とし、温度条件や日照条件の最適化や施肥などの対策が行われてきた。しかし、これらの対策には限界がある。例えば、施肥に用いる肥料の量を多くしても一定以上の成長促進効果は期待できないばかりか、肥料を多く与えすぎると、かえって植物成長の障害となり、ひいては土壌を汚染してしまう恐れがある。
【0003】
そこで、前記の対策に加え、成長促進、休眠抑制、ストレス抑制等の植物成長調節作用を有する植物賦活剤を用いて植物を賦活させる方法が報告されている。例えば、特許文献1には、α-ケトール不飽和脂肪酸を有効成分とする花芽形成誘導剤が記載されている。特許文献2には、炭素原子数が4~24のケトール脂肪酸を有効成分とする植物賦活剤が記載されている。特許文献3には、α-ケトール脂肪酸誘導体を有効成分とする植物成長調整剤が記載されている。
【0004】
一方、植物の病害虫防除は化学合成農薬に大きく依存しているが、農薬使用量の削減が土壌汚染や人への健康被害の観点から望まれている。また、過多の農薬散布による薬剤耐性菌の発生も問題となっている。そこで、直接的な抗菌活性は示さずに、植物の病害抵抗性を誘導する抵抗性誘導剤の使用が知られている。例えば、プロペナゾール、イソチアニル、アシベンゾラルSメチル(ASM)、3’-クロロ-4,4’-ジメチル-1,2,3-チアジアゾール-5-カルボキサニリド(チアジニル)などが病害抵抗性誘導剤として製品化されている。これらの抵抗性誘導剤は、サリチル酸類縁体であり、病原菌やウイルスがエリシターとなるサリチル酸類縁体による全身獲得抵抗性の誘導における植物体内のサリチル酸経路を活性化する。また、バリダマイシンは、トレハロース分解酵素の活性阻害により病原菌のエネルギー源を枯渇させて細菌の増殖を抑制する防除剤であるが、青枯れ病菌に対し、全身獲得抵抗性の誘導を示すことが報告されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平9-295908公報
特開2001-131006号公報
国際公開第2011/034027号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1~3に記載のケトール脂肪酸を用いた植物賦活剤による効果は充分ではない。また、従来の抵抗性誘導剤は、化学合成されたものであり、毒性が極めて高いという問題がある。さらに、バリダマイシンはナス科植物の青枯れ病に対して有効とされているが、トマトに対しては薬害が生じるので使用できないという問題がある。その他の合成抵抗性誘導剤も薬害を引き起こしやすい傾向があり、さらには、抵抗性遺伝子の発現や抵抗性の付与も充分でない。環境負荷が低く、抵抗性誘導発現を含む賦活作用に優れる植物賦活剤が求められている。
【0007】
過酸化脂質をはじめ脂肪酸酸化物が抗菌作用を示すことは知られている。また、トマト由来のオキソ脂肪酸である13-オキソ-9,11-オクタデカジエン酸が、脂質代謝に関連する種々の遺伝子の発現を制御する転写因子PPARα(ペルオキシソーム増殖薬活性化受容体αサブタイブ)を活性化する強力なアゴニスト活性を有しており、高中性脂肪血症などの脂質代謝異常や脂肪肝を改善する可能性が報告されている。しかしながら、オキソ脂肪酸に植物賦活剤としての効果があることは知られていない。
【0008】
本発明は、土壌汚染や毒性が低く、抵抗性誘導効果に優れた植物賦活剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、以下の式:
HOOC-(R
1
)-C=C-C(=O)-R
2
(I)
(式中、

1
:直鎖または分岐の、炭素数6~12のアルキル基であって、1つまたはそれ以上の二重結合を含んでいてもよく、

2
:炭素数2~8のアルキル基であって、1つまたはそれ以上の分岐および/または二重結合を含んでいてもよい)
の構造式を有するオキソ脂肪酸誘導体またはその塩もしくはエステルを有効成分として含むことを特徴とする植物賦活剤に関する。
【0010】
前記オキソ脂肪酸誘導体が、前記オキソ脂肪酸誘導体のR
1
のアルキル基の炭素数が8~10であり、R
2
のアルキル基の炭素数が4~6であるオキソ脂肪酸誘導体である植物賦活剤が好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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