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公開番号2024135121
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-04
出願番号2023045653
出願日2023-03-22
発明の名称ハニカムフィルタ
出願人イビデン株式会社
代理人弁理士法人WisePlus
主分類B01D 39/20 20060101AFI20240927BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】PMの捕集性能が高く、圧力損失を低く抑えることができるハニカムフィルタを提供する。
【解決手段】入口側の端部が開口され、出口側の端部が目封止された排ガス導入セル12と、出口側の端部が開口され、入口側の端部が目封止された排ガス排出セル11とを備えてなるハニカムフィルタ10であって、セル隔壁14の厚さは、0.1~0.25mmであり、ハニカムフィルタの長手方向に垂直な断面において、第1方向D1における閉鎖セルの平均ピッチ幅をX1(mm)とし、第1方向D1における排ガス導入セル12のピッチ幅及び排ガス排出セル11のピッチ幅の平均値をX2(mm)とすると、上記閉鎖セルの平均ピッチ幅X1が0.5mm以上であり、下記(1)式を満たすことを特徴とするハニカムフィルタ。
-2X1+3≦X2/X1≦-20X1+18・・・(1)
【選択図】図2B
特許請求の範囲【請求項1】
排ガスの流路となる複数のセルを区画形成する多孔質のセル隔壁を備え、
排ガス入口側の端部が開口され、かつ、排ガス出口側の端部が目封止された排ガス導入セルと、
排ガス出口側の端部が開口され、かつ、排ガス入口側の端部が目封止された排ガス排出セルとを備えてなり、
前記排ガス導入セル及び前記排ガス排出セルの長手方向に垂直方向の断面形状は、目封止部分を除き前記排ガス入口側の端部から前記排ガス出口側の端部にかけて、それぞれのセルにおいて同じであるハニカムフィルタであって、
前記ハニカムフィルタの長手方向に垂直な断面において、前記排ガス導入セルと、前記排ガス排出セルとは第1方向に交互に配列されており、
前記第1方向において、隣り合う前記排ガス導入セルと前記排ガス排出セルとの間には、排ガス入口側の端部が目封止され、かつ、排ガス出口側の端部が目封止された閉鎖セルが配置されており、
前記セル隔壁の厚さは、0.10~0.25mmであり、
前記ハニカムフィルタの長手方向に垂直な断面において、前記第1方向における閉鎖セルの平均ピッチ幅をX

(mm)とし、前記第1方向における前記排ガス導入セルのピッチ幅及び前記排ガス排出セルのピッチ幅の平均値をX

(mm)とすると、
前記閉鎖セルの平均ピッチ幅X

が0.5mm以上であり、
下記(1)式を満たすことを特徴とするハニカムフィルタ。
-2X

+3≦X

/X

≦-20X

+18・・・(1)
続きを表示(約 920 文字)【請求項2】
前記ハニカムフィルタの長手方向に垂直な断面において、前記排ガス導入セルの面積は、前記排ガス排出セルの面積よりも大きい請求項1に記載のハニカムフィルタ。
【請求項3】
前記ハニカムフィルタの長手方向に垂直な断面において、前記排ガス導入セル及び前記排ガス排出セルは前記第1方向及び前記第1方向に直交する第2方向に交互に配置されており、
前記第1方向及び前記第2方向において、隣り合う前記排ガス導入セルと前記排ガス排出セルとの間には、前記閉鎖セルが配置されており、
前記第1方向に対し45°の角を形成する第3方向において、前記排ガス導入セルが前記セル隔壁を介して連続して配置されており、
前記第3方向において前記排ガス排出セルが前記セル隔壁を介して連続して配置されている請求項1又は2に記載のハニカムフィルタ。
【請求項4】
前記ハニカムフィルタは、外周に外周壁を有する複数のハニカム焼成体が接着材層を介して接着されることにより形成されている請求項1又は2に記載のハニカムフィルタ。
【請求項5】
前記ハニカム焼成体は、炭化ケイ素、又は、ケイ素含有炭化ケイ素からなる請求項4に記載のハニカムフィルタ。
【請求項6】
前記セル隔壁の気孔率は、30~65%である請求項1又は2に記載のハニカムフィルタ。
【請求項7】
前記セル隔壁に含まれる気孔の平均気孔径は、5~25μmである請求項1又は2に記載のハニカムフィルタ。
【請求項8】
外周には、外周コート層が形成されている請求項1又は2に記載のハニカムフィルタ。
【請求項9】
前記ハニカムフィルタの長手方向の長さは、100~300mmである請求項1又は2に記載のハニカムフィルタ。
【請求項10】
前記ハニカムフィルタの長手方向に垂直方向の断面において、排ガス導入セルのセル密度は、15~140cells/inch

である請求項1又は2に記載のハニカムフィルタ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ハニカムフィルタに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
ディーゼルエンジン等の内燃機関から排出される排ガス中には、スス等のパティキュレート(以下、PMともいう)が含まれており、近年、このPMが環境又は人体に害を及ぼすことが問題となっている。また、排ガス中には、CO、HC又はNOx等の有害なガス成分も含まれていることから、この有害なガス成分が環境又は人体に及ぼす影響についても懸念されている。
【0003】
そこで、内燃機関と連結されることにより排ガス中のPMを捕集したり、排ガスに含まれるCO、HC又はNOx等の排ガス中の有害なガス成分を浄化したりする排ガス浄化装置として、コージェライトや炭化ケイ素等の多孔質セラミックからなるハニカム構造のフィルタ(ハニカムフィルタ)が種々提案されている。
【0004】
近年、排ガス排出時のPMの排出量には、厳しい規制がされており、ハニカムフィルタのPM捕集性能の更なる向上が求められている。
【0005】
このようなハニカムフィルタとして、特許文献1には、多孔質セラミックハニカム構造体の所望の流路を目封止することによりハニカム構造体の隔壁に形成された細孔に排気ガスを通過させる構造のセラミックハニカムフィルタにおいて、流路方向に二ヶ所以上の目封止部を有する流路と、前記流路に隣接し、流路方向で少なくとも前記目封止部の間の位置に目封止部を有する流路とを有することを特徴とするセラミックハニカムフィルタが開示されている。
【0006】
また、特許文献2には、排ガスの流路となる複数のセルを区画形成する多孔質のセル隔壁を備えるとともに、排ガス入口側の端部が開口され且つ排ガス出口側の端部が目封止された排ガス導入セルと、排ガス出口側の端部が開口され且つ排ガス入口側の端部が目封止された排ガス排出セルと、前記排ガス導入セルと前記排ガス排出セルとの間に形成された触媒を充填するための触媒充填用セルとを備えてなり、前記排ガス導入セルと前記排ガス排出セルとは、触媒充填用セルを間に挟んでフィルタ長手方向から見て直交する2方向に交互に並んでおり、前記触媒充填用セルは、前記排ガス導入セル及び前記排ガス排出セルよりも容積が小さいことを特徴とするハニカムフィルタが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2005-262210号公報
特開2017-000930号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1に係るハニカムフィルタでは、排ガスがセル隔壁(隔壁)を2回通ることにより、PMの捕集効果が大きくなる。しかしながら、1回目のセル隔壁通過時にPMの大部分が捕集される。つまり、ハニカムフィルタの全体の体積の割にろ過面積が小さいため、PM捕集後の圧力損失が高くなるという問題があった。
【0009】
また、通常、ハニカムフィルタに一定量のPMが堆積すると、PMを燃焼させるため、ハニカムフィルタは加熱される。これをハニカムフィルタの再生という。
特許文献1に係るハニカムフィルタでは、1回目のセル隔壁通過時にPMの大部分が捕集されるため、再生時にその部分での発熱が大きく、熱応力によってハニカムフィルタが破損という問題があった。そのため、ハニカムフィルタ全体の体積の割に、再生までのPMの堆積量を少なく抑える必要があった。
【0010】
特許文献2に係るハニカムフィルタでは、排ガス導入セルと排ガス排出セルとの間に触媒充填用セルが配置されている。特許文献2に係るハニカムフィルタにおいても、排ガスがセル隔壁を2回通ることにより、PMの捕集効果が大きくなるが、触媒が充填された触媒充填用セルを通過するため圧力損失が高くなる。また、触媒充填用セルは容積が小さく、触媒が充填されているので、PMが堆積すると、セルの閉塞が生じるという問題があった。
(【0011】以降は省略されています)

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