TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024132786
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-01
出願番号2023119529
出願日2023-07-22
発明の名称水処理におけるアンモニア酸化機能遺伝子の検出方法
出願人中原大學
代理人個人
主分類G01N 33/543 20060101AFI20240920BHJP(測定;試験)
要約【課題】本発明は、以下の工程を含む、水処理におけるアンモニア酸化機能遺伝子の検出方法を提供する。
【解決手段】検出対象となるサンプルについて、アンモニア酸化機能遺伝子をPCRで増幅し、フォワードプライマー及びリバースプライマーの5’末端にそれぞれビオチン及びジゴキシゲニンを付加することにより、前記PCRに使用するプライマーを修飾する。次に、免疫化学に基づいて、抗体を生体認識に使用し、金ナノコロイド粒子を発色物質として使用する。サンプルはラテラルフロー免疫アッセイテストストリップのサンプルパッド上に配置され、サンプルはサンプルパッドから吸収パッドに流れる。サンプルがニトロセルロース膜を通って流れるときのテストラインとコントロールラインの両方の発色は、陽性結果を示す。コントロールラインのみの発色は陰性結果を示し、発色のない場合は試験無効を示す。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
検出対象となるサンプルについて、アンモニア酸化機能遺伝子をポリメラーゼ連鎖反応(PCR)で増幅し、フォワードプライマー及びリバースプライマーの5’末端にそれぞれビオチン及びジゴキシゲニンを付加することにより、前記PCRに使用するプライマーを修飾することと、
サンプルパッドと、
発色物質で構成され、前記発色物質は、金ナノコロイド粒子と一次抗体との複合体である結合パッドと、
サンプルの流動方向に応じて、テストラインとコントロールラインが順次描かれ、前記テストラインで使用される試薬はストレプトアビジンであり、前記コントロールラインは二次抗体で構成されるニトロセルロース膜と、
毛細管引力を提供し、残りのサンプルを収集するために使用される吸収性パッドと、
前記サンプルの前記流動方向に従って、前記サンプルパッド、前記結合パッド、前記ニトロセルロース膜、及び前記吸収パッドが順番に配置される下部カードと、を備えるラテラルフロー免疫アッセイテストストリップを提供することと、
前記ラテラルフロー免疫アッセイテストストリップの前記サンプルパッド上に前記サンプルを配置し、前記サンプルが前記サンプルパッドから前記吸収パッドに流れ、前記サンプルが前記ニトロセルロース膜を通って流れるときの前記テストラインと前記コントロールラインの両方の発色は陽性結果を示し、前記コントロールラインのみの発色は陰性結果を示し、発色のない場合は試験無効を示す、
水処理におけるアンモニア酸化機能遺伝子の検出方法。
続きを表示(約 860 文字)【請求項2】
前記一次抗体が、マウス抗ジゴキシゲニン抗体を含む、請求項1に記載の水処理におけるアンモニア酸化機能遺伝子の検出方法。
【請求項3】
前記二次抗体が、ヤギ抗マウス抗体を含む、請求項1に記載の水処理におけるアンモニア酸化機能遺伝子の検出方法。
【請求項4】
前記アンモニア酸化機能遺伝子が、アンモニア酸化微生物、亜硝酸酸化細菌、脱窒菌、またはアナモックス細菌の16S rRNAを含む、請求項1記載の水処理におけるアンモニア酸化機能遺伝子の検出方法。
【請求項5】
前記サンプルの検出濃度が1ng~0.1fgである、請求項1記載の水処理におけるアンモニア酸化機能遺伝子の検出方法。
【請求項6】
前記サンプルパッド上に前記サンプルを1ng~0.1fgの量で配置する、請求項1記載の水処理におけるアンモニア酸化機能遺伝子の検出方法。
【請求項7】
前記サンプルパッドの材質が不織布を含み、前記結合パッドの材質が不織布を含み、
前記吸収パッドの材料が綿を含み、前記下部カードの材料がプラスチック及び粘着材料を含む、請求項1記載の水処理におけるアンモニア酸化機能遺伝子の検出方法。
【請求項8】
前記サンプルの流動方向において、前記サンプルパッドの長さが9mm~19mmであり、前記結合パッドの長さが6mm~12mmであり、前記ニトロセルロース膜の長さが17mm~33mmであり、前記吸収パッドの長さが14mm~26mmであり、前記下部カードの長さが41mm~77mmである、請求項1記載の水処理におけるアンモニア酸化機能遺伝子の検出方法。
【請求項9】
前記サンプルパッド、前記結合パッド、前記ニトロセルロース膜、前記吸収パッド、及び前記下部カードの前記サンプルに垂直な流動方向の幅は同一であり、前記幅は2mm~6mmである、請求項1記載の水処理におけるアンモニア酸化機能遺伝子の検出方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は検出方法に関し、特に水処理におけるアンモニア酸化機能遺伝子の迅速な検出方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
科学技術の発展に伴い、水質汚染は深刻化している。ハイテク産業から排出される廃水には、河川を深刻に汚染する高濃度のアンモニア態窒素が含まれている。したがって、下水処理が非常に重要である。現在、物理的、化学的、生物学的方法など、さまざまな効率的な下水処理技術が開発されている。物理的及び化学的下水処理システムは良い結果をもたらすことができるものの、大量の廃水による処理コストがその利点に見合っていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
近年、アナモックス法のバイオリアクターが徐々に注目を集めており、アンモニア態窒素廃水を低コストで効率よく処理できるシステムである。しかし、バイオリアクター内の微生物の分布と代謝を即座に分析できないため、操作者がリアクターを正確に制御できず、それによって操作するコストが増加する可能性があり、また、やみくもに修正すると、バイオリアクターがフリーズして、その効果が失われる可能性もある。これによって、実用化の普及が図れない可能性がある。アナモックスバイオリアクターの実用化には分子生物学的検出技術が非常に重要であり、現在そのような技術が多数存在する。例としては、リアルタイムポリメラーゼ連鎖反応(qPCR)、マイクロアレイチップ、次世代シーケンシング(NGS)などが挙げられる。これらの方法は、バイオリアクター内の微生物を正確に分析できるものの、技術的なハードルが比較的高く、精密な設備が必要である。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記に基づいて、バイオリアクターの細菌相を分析するための生物学的検出方法が開発される。これにより、廃水処理施設の運転中のバイオリアクター内の細菌相の分析が高速化され、現場で即時に検出され、問題を知ることができ、これにより、操作するコストが削減され、現在の研究の重要なテーマとなっている。
【0005】
本発明は、水処理におけるアンモニア酸化機能遺伝子の検出方法を提供する。ラテラルフロー免疫アッセイ法の迅速検出テストストリップを使用すると、肉眼で判断できる結果を15分以内に得ることができ、これにより、高濃度窒素含有廃水の生物学的処理プロセスの細菌種に関するリアルタイムの情報を操作者に提供することができる。
【0006】
本発明の水処理におけるアンモニア酸化機能遺伝子の検出方法は、以下の工程を含む。検出対象となるサンプルについて、アンモニア酸化機能遺伝子をPCRで増幅し、フォワードプライマー及びリバースプライマーの5’末端にそれぞれビオチン及びジゴキシゲニンを付加することにより、前記PCRに使用するプライマーを修飾する。次に、サンプルパッド、結合パッド、ニトロセルロース膜、吸収パッド、及び下部カードを含むラテラルフロー免疫アッセイテストストリップが提供される。結合パッドは、発色物質で構成されており、発色物質は、金ナノコロイド粒子と一次抗体との複合体である。サンプルの流動方向に応じて、ニトロセルロースメンブレン上にテストラインとコントロールラインが順次描かれる。テストラインで使用される試薬はストレプトアビジンであり、コントロールラインは二次抗体で構成される。吸収パッドは毛細管引力を提供し、残りのサンプルを収集するために使用される。サンプルの流動方向に従って、サンプルパッド、結合パッド、ニトロセルロース膜、及び吸収パッドが、下部カード上に順番に配置される。次に、サンプルがラテラルフロー免疫アッセイテストストリップのサンプルパッド上に配置され、サンプルがサンプルパッドから吸収パッドに流れる。サンプルがニトロセルロース膜を通って流れるときのテストラインとコントロールラインの両方の発色は、陽性結果を示す。コントロールラインのみの発色は陰性結果を示し、発色のない場合は試験無効を示す。
【0007】
本発明の一実施形態では、一次抗体はマウス抗ジゴキシゲニン抗体を含む。
【0008】
本発明の一実施形態では、二次抗体はヤギ抗マウス抗体を含む。
【0009】
本発明の一実施形態において、アンモニア酸化機能遺伝子は、アンモニア酸化微生物、亜硝酸酸化細菌、脱窒菌、またはアナモックス細菌の16S rRNAを含む。
【0010】
本発明の一実施形態では、サンプルの検出濃度は1ng~0.1fgである。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

中原大學
金型センサ冷却構造を含む金型装置
11か月前
中原大學
センサを同軸上に内蔵した金型装置
11か月前
中原大學
耐騒音機能と3D音源識別機能を併せ持つ補聴装置
7か月前
中原大學
水処理におけるアンモニア酸化機能遺伝子の検出方法
5日前
日本精機株式会社
表示装置
9日前
株式会社コロナ
石油ストーブ
16日前
株式会社小野測器
測定器
2日前
太陽誘電株式会社
センサ
12日前
アズビル株式会社
調節計
2日前
株式会社ヨコオ
プローブ
9日前
株式会社小野測器
検出器
2日前
株式会社トプコン
測量装置
16日前
ユニパルス株式会社
距離測定装置
6日前
株式会社トプコン
測量装置
2日前
株式会社カネカ
検出システム
2日前
日本碍子株式会社
ガスセンサ
2日前
北陽電機株式会社
光電センサ
23日前
個人
二次電池繰返パルス放電器用基板
9日前
エイブリック株式会社
電流検出回路。
2日前
株式会社ナリス化粧品
肌状態推定方法
2日前
個人
変位測定装置
9日前
日本碍子株式会社
ガスセンサ素子
2日前
大和製衡株式会社
組合せ計量装置
17日前
日本特殊陶業株式会社
ガスセンサ
6日前
日本碍子株式会社
ガスセンサ素子
2日前
オムロン株式会社
近接センサ
6日前
株式会社デンソートリム
ガスセンサ
9日前
三菱マテリアル株式会社
温度センサ
12日前
スズキ株式会社
車両後部構造
6日前
三菱マテリアル株式会社
温度センサ
6日前
ローム株式会社
磁気検出装置
17日前
株式会社 システムスクエア
検査装置
16日前
東洋電装株式会社
角度検出装置
6日前
TDK株式会社
計測装置
6日前
株式会社島津製作所
GC用ガス監視装置
2日前
キヤノン株式会社
計測装置
6日前
続きを見る