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公開番号2024131956
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-30
出願番号2023042552
出願日2023-03-17
発明の名称ダクト構造
出願人トヨタ紡織株式会社,豊田合成株式会社,昭和セラミックス株式会社
代理人弁理士法人暁合同特許事務所
主分類B60H 3/00 20060101AFI20240920BHJP(車両一般)
要約【課題】エアダクト内に配置する光源の照射方向の自由度を高めるとともに、基板の冷却効果を高めつつ、配線を容易に配策可能なダクト構造を提供する。
【解決手段】空気流路を形成する主体となるダクト本体40と、ダクト本体40の内部に配される第1光源60および第2光源62と、それらが実装される基板64と、を備え、その基板64が、それぞれがダクト本体40に対して空気流路と交差する方向に延設され、隣り合うものの板面が互いに交差する複数の基板部65,66,67を有し、その基板部が、少なくとも第1光源60が実装された第1基板部66と第2光源62が実装された第2基板部67とを含み、複数の基板部65,66,67で囲まれた内側に、空気流路を横断する横断路70を形成するとともに、2つの基板部65,66が、空気流路の上流側に先細りとなるよう交差する構造とする。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
空気流路を形成する主体となるダクト本体と、
前記ダクト本体の内部に配される第1光源および第2光源と、
前記第1光源および前記第2光源が実装される基板と、
を備え、
前記基板は、それぞれが前記ダクト本体に対して前記空気流路と交差する方向に延設され、隣り合うものの板面が互いに交差する複数の基板部を有し、
前記基板部は、少なくとも前記第1光源が実装された第1基板部と、前記第2光源が実装された第2基板部とを含み、
少なくとも一つの前記基板部と前記ダクト本体の内壁との間、あるいは、複数の前記基板部で囲まれた内側に、前記空気流路を横断する横断路が形成され、
少なくとも一つの前記基板部と前記ダクト本体の内壁とが、あるいは、複数の前記基板部が、前記空気流路の上流側に先細りとなるよう交差していることを特徴とするダクト構造。
続きを表示(約 930 文字)【請求項2】
前記基板は、断面多角形の筒状をなし、
複数の前記基板部のうちの隣接する2つの前記基板部のなす角度が鋭角となるよう交差する形状とされており、
前記隣接する2つの基板部の先端が、上流側の端部に位置している請求項1に記載のダクト構造。
【請求項3】
前記基板は、3つの前記基板部を有して断面三角形状の筒状をなし、1つの頂点が上流側の端部に位置する姿勢で設けられている請求項2に記載のダクト構造。
【請求項4】
前記基板は、前記第1基板部と前記第2基板部との2つからなり、
前記第1基板部、前記第2基板部および前記ダクト本体の内壁との間に前記横断路が形成され、
前記第1基板部と前記ダクト本体の内壁との間のなす角度が、下流側に向かって広がる鋭角をなし、
前記第1光源は、上流側を向いて照射するものとされるとともに、前記第2光源は、下流側を向いて照射するものとされた請求項1に記載のダクト構造。
【請求項5】
前記基板は、両端において、前記ダクト本体を貫通した状態で設けられている請求項1から請求項4いずれか一項に記載のダクト構造。
【請求項6】
前記ダクト本体の内部に前記空気流路を覆う形で設けられ、空気流路を流れる空気から異物を除去するためのフィルタと、
前記フィルタの上流側で前記ダクト本体の壁面に設けられ、光触媒作用を引き起こす物質を含んで構成される光触媒体と、を備え、
前記基板は、前記フィルタの上流側に設けられ、
前記第1光源は、前記基板の前記光触媒体に対向する面に実装され、前記光触媒体を照射して光触媒を励起させるものとされ、
前記第2光源は、前記基板の下流側を向いて前記フィルタに対向する面に実装され、前記フィルタに対して紫外線を照射するものとされた請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のダクト構造。
【請求項7】
前記第1光源は、紫外線を照射するものとされ、
前記第2光源は、前記第1光源の紫外線よりも波長の短い深紫外線を照射するものである請求項6に記載のダクト構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、空気を流すエアダクトにおけるダクト構造に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
下記特許文献1,2には、エアダクト内において流れる空気を清浄する技術、具体的には、光触媒作用を引き起こす物質に対して、光を照射して、光触媒作用を活性化させ、空気中に含まれる臭い成分等を分解することで、空気を清浄する構成が開示されている。また、近年では、除菌のニーズが高まっており、エアダクト中のフィルタ等を除菌すべく、紫外線を照射する構成のものも存在する。このように、エアダクト中に、複数の光源を設ける場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-74291号公報
特開2005-138632号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
エアダクト中に光源を設ける場合、光源が実装された基板を、ダクト内に設ける必要がある。例えば、上記特許文献2のように、フィルタに光を照射するためには、基板をダクトの壁面から突出させた状態とする必要がある。なお、基板は、光源により高温となるため、冷却が必要となる。基板がダクトの壁面から突出した状態の場合、エアダクト内の空気の流れによる冷却効果は高い反面、風切り音が発生する虞がある。また、配線等をエアダクト内に配策する必要があり、その配線等への塵の付着が問題となる。一方で、特許文献1のように、基板をダクトの壁面に接するように設けることもできるが、この場合は、光源の照射方向の調整ができないという問題がある。
【0005】
本発明は、そのような実情に鑑みてなされたものであり、エアダクト内に配置する光源の照射方向の自由度を高めるとともに、基板の冷却効果を高めつつ、配線を容易に配策可能なダクト構造を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本願に開示されるダクト構造は、下記の構成とされている。
(1)空気流路を形成する主体となるダクト本体と、
前記ダクト本体の内部に配される第1光源および第2光源と、
前記第1光源および前記第2光源が実装される基板と、
を備え、
前記基板は、それぞれが前記ダクト本体に対して前記空気流路と交差する方向に延設され、隣り合うものの板面が互いに交差する複数の基板部を有し、
前記基板部は、少なくとも前記第1光源が実装された第1基板部と、前記第2光源が実装された第2基板部とを含み、
少なくとも一つの前記基板部と前記ダクト本体の内壁との間、あるいは、複数の前記基板部で囲まれた内側に、前記空気流路を横断する横断路が形成され、
少なくとも一つの前記基板部と前記ダクト本体の内壁とが、あるいは、複数の前記基板部が、前記空気流路の上流側に先細りとなるよう交差していることを特徴とするダクト構造。
【0007】
本願に開示のダクト構造は、基板が、空気の流れに対して抵抗にならないにようにされており、空気が基板に当たった際に風切り音が発生することを抑制することができる。また、本願に開示のダクト構造は、各基板部のなす角を変更することで、光源の照射方向を変更できるため、光源の照射方向を、適切な向きに容易に調整することができる。さらに、本願に開示のダクト構造は、基板が空気流路を横断する形状とされており比較的表面積を確保し易く、光源による熱を効果的に放出できる、つまり、基板の冷却性能が高い構成とすることができる。さらにまた、本願に開示のダクト構造は、基板とダクト本体の内壁との間、あるいは、基板で囲まれた内側部分に、空気流路を横断する横断路が形成されているため、その内側部分に、第1光源および第2光源のための配線を配策することができる。つまり、空気の流れに対して、配線を基板の背後に配策すること、あるいは、配線を閉じた空間内に配策することができるため、配線への塵等の付着を抑えることができる。
【0008】
本願に開示のダクト構造は、建築物や乗物等に搭載される種々のエアダクトに採用可能である。本願に開示のダクト構造において、光源は、例えば、ダクト内を清浄する際に用いる紫外線を照射するためのものや、ダクトの壁面の一部を透光部材によって形成してダクトの外部に可視光を出射するためのものであってもよい。各基板部に実装されている第1光源あるいは第2光源は、単一の素子であることに限定されず、複数の素子を含んで構成されていてもよい。また、基板は、第1基板部と第2基板部との2つの基板部からなるものに限定されず、3つ以上の基板部を有するものとされて、第1基板部および第2基板部以外の基板部に実装された第3の光源,第4の光源を有するものとされていてもよい。
【0009】
また、上記構成のダクト構造において、以下に示す種々の態様とすることが可能である。なお、本発明は以下の態様に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の態様で実施することができる。
【0010】
(2)前記基板は、断面多角形の筒状をなし、
複数の前記基板部のうちの隣接する2つの前記基板部のなす角度が鋭角となるよう交差する形状とされており、
前記隣接する2つの基板部の先端が、上流側の端部に位置している(1)項に記載のダクト構造。
(【0011】以降は省略されています)

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