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公開番号2024131794
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-30
出願番号2023042262
出願日2023-03-16
発明の名称車両用乗員拘束装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類B60R 21/2338 20110101AFI20240920BHJP(車両一般)
要約【課題】シートバックの車幅方向内側の側部から乗員の車幅方向内側へ膨張展開されたセンターエアバッグによる乗員拘束時において、そのセンターエアバッグに効果的に反力を付与できる車両用乗員拘束装置を得る。
【解決手段】車室に車両前後方向に移動可能に設けられた車両用シート12と、車両用シート12におけるシートバック16の車幅方向内側の側部に設けられ、インフレータ32から噴出されたガスが内部に供給されることにより、車両用シート12に着座した乗員の車幅方向内側へ膨張展開するセンターエアバッグ36と、センターエアバッグ36のシート前方側端部に一端部42Aが取り付けられるとともに他端部が引込装置50に取り付けられ、膨張展開されたセンターエアバッグ36で乗員を拘束するタイミングで引込装置50によって引き込まれることによりシート前方側へ引っ張られる紐状部材42と、を備えた車両用乗員拘束装置10とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
アッパレールがロアレールに支持されることで、車室に車両前後方向に移動可能に設けられた車両用シートと、
前記車両用シートにおけるシートバックの車幅方向内側の側部に設けられ、インフレータから噴出されたガスが内部に供給されることにより、前記車両用シートに着座した乗員の車幅方向内側へ膨張展開するセンターエアバッグと、
前記センターエアバッグのシート前方側端部に一端部が取り付けられるとともに他端部が引込装置に取り付けられ、膨張展開された前記センターエアバッグで前記乗員を拘束するタイミングで前記引込装置によって引き込まれることによりシート前方側へ引っ張られる紐状部材と、
を備えた車両用乗員拘束装置。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
前記センターエアバッグの内部におけるシート上下方向中央部よりもシート上方側に設けられ、膨張展開された前記センターエアバッグの形状を保持するテザーと、
前記センターエアバッグのシート前方側端部におけるシート上下方向中央部に設けられ、前記紐状部材の一端部が取り付けられた張力伝達用基布と、
を備え、
側面視で、前記張力伝達用基布の上端は、膨張展開された前記センターエアバッグの前記テザーと同じ高さ位置に配置され、前記張力伝達用基布の下端は、前記シートバックにおける前記センターエアバッグの取付位置と同じ高さ位置に配置されている請求項1に記載の車両用乗員拘束装置。
【請求項3】
前記引込装置は、前記車両用シートのシートクッションのシート前方側部分に設けられ、
前記紐状部材は、その中途部が、前記車両用シートの前記アッパレールのシート幅方向外側に設けられたケースに収容され、前記引込装置によって引き込まれたときに、前記ケースから飛び出る構成とされている請求項1又は請求項2に記載の車両用乗員拘束装置。
【請求項4】
前記引込装置は、
前記紐状部材の他端部側が巻き掛けられたスプールと、
ガスジェネレータによって駆動され、前記スプールを回転させるラック・ピニオン機構と、
を含んで構成されている請求項3に記載の車両用乗員拘束装置。
【請求項5】
前記紐状部材は、チャンバの膨張により張力を発生させるインフレータブルテンションストラップとされ、
前記引込装置は、前記チャンバにガスを供給するインフレータを含んで構成されている請求項3に記載の車両用乗員拘束装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用乗員拘束装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
ファーサイドエアバッグの下端部を乗員の腰部とコンソールボックスとの間に展開させ、乗員の車幅方向内側への移動を抑制するようにした乗員拘束システムは、従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、座席と、その座席のシートバックから膨張展開されたセンターエアバッグの上部とを繋ぎ、膨張展開後のセンターエアバッグを、その座席側へ引っ張るテザーを備え、左右の座席のシートバック同士の前後位置関係に応じて、そのテザーの張力を制御するようにした乗員保護装置も、従来から知られている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2012-081958号公報
特開2020-131792号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、膨張展開したセンターエアバッグの下端部が、コンソールボックスと側面視で充分にオーバーラップしていない場合、換言すれば、小柄な乗員の場合など、シートバックの側部における前端面が、コンソールボックスの前面よりも前方側に位置する前側位置を車両用シートが採る場合、膨張展開されたセンターエアバッグによる乗員拘束時において、そのセンターエアバッグはコンソールボックスから反力を得難い。
【0006】
そのため、車両の側面衝突による慣性力で車幅方向内側へ移動する乗員は、そのセンターエアバッグと共に車幅方向内側へ倒れる可能性がある。すなわち、平面視で、膨張展開したセンターエアバッグが、その後端部を回転中心として車幅方向内側へ回転するおそれがあり、膨張展開したセンターエアバッグで乗員を拘束することが困難になるおそれがある。
【0007】
また、座席のシートバックから膨張展開されたセンターエアバッグの上部を、その座席側へテザーによって引っ張るだけでは、膨張展開されたセンターエアバッグによる乗員拘束時において、そのセンターエアバッグの下部側における反力が効果的に得られないおそれがある。このように、膨張展開されたセンターエアバッグによる乗員拘束時において、そのセンターエアバッグに効果的に反力を付与する構造には、未だ改善の余地がある。
【0008】
そこで、本発明は、シートバックの車幅方向内側の側部から乗員の車幅方向内側へ膨張展開されたセンターエアバッグによる乗員拘束時において、そのセンターエアバッグに効果的に反力を付与できる車両用乗員拘束装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するために、本発明に係る第1の態様の車両用乗員拘束装置は、アッパレールがロアレールに支持されることで、車室に車両前後方向に移動可能に設けられた車両用シートと、前記車両用シートにおけるシートバックの車幅方向内側の側部に設けられ、インフレータから噴出されたガスが内部に供給されることにより、前記車両用シートに着座した乗員の車幅方向内側へ膨張展開するセンターエアバッグと、前記センターエアバッグのシート前方側端部に一端部が取り付けられるとともに他端部が引込装置に取り付けられ、膨張展開された前記センターエアバッグで前記乗員を拘束するタイミングで前記引込装置によって引き込まれることによりシート前方側へ引っ張られる紐状部材と、を備えている。
【0010】
第1の態様の発明によれば、車両の側面衝突時に、インフレータが作動し、そのインフレータから噴出されたガスがセンターエアバッグの内部に供給される。これにより、センターエアバッグが、車両用シートに着座した乗員の車幅方向内側へ膨張展開する。なお、「車両の側面衝突時」とは、車両の側面衝突を検知したときだけではなく、車両の側面衝突を予知したときも含む。
(【0011】以降は省略されています)

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