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公開番号2024131568
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-30
出願番号2023041912
出願日2023-03-16
発明の名称発光装置及び発光モジュール
出願人日亜化学工業株式会社
代理人弁理士法人市澤・川田国際特許事務所
主分類F21V 9/38 20180101AFI20240920BHJP(照明)
要約【課題】発光装置及び発光モジュールを提供する。
【解決手段】それぞれ独立して駆動可能性である、第1及び第2発光素子と、第1発光素子の光の出射面に配置され、第1蛍光体、第2蛍光体及び第3蛍光体を含む第1透光性部材と、第2発光素子の光の出射面に配置され、第4蛍光体及び第5蛍光体を含む第2透光性部材と、を備え、第1発光素子を駆動させて第2発光素子を駆動させないときの発光色の第1色温度と、第2発光素子を駆動させ第1発光素子を駆動させないときの発光色の第2色温度との差が500K以下であり、第1発光素子を駆動させ第2発光素子を駆動させないときの発光装置の発光スペクトルにおける第1メラノピック比と、第2発光素子を駆動させ第1発光素子を駆動させないときの発光装置の発光スペクトルにおける第2メラノピック比との差が0.03以上であり、平均演色評価数Raが80以上である、発光装置である。
【選択図】図3B
特許請求の範囲【請求項1】
それぞれの発光ピーク波長が430nm以上480nm以下の範囲内にあり、それぞれ独立して駆動可能である、第1発光素子及び第2発光素子と、
前記第1発光素子の光の出射面の少なくとも一面上に配置され、460nm以上500nm以下の範囲内に第1発光ピーク波長を有する第1蛍光体と、510nm以上540nm以下の範囲内に第2発光ピーク波長を有する第2蛍光体と、610nm以上640nm以下の範囲内に第3発光ピーク波長を有する第3蛍光体と、を含む第1透光性部材と、
前記第2発光素子の光の出射面の少なくとも一面上に配置され、530nm以上560nm以下の範囲内に、前記第2発光ピーク波長よりも長波長の第4発光ピーク波長を有する第4蛍光体と、610nm以上640nm以下の範囲内に前記第3発光ピーク波長よりも長波長の第5発光ピーク波長を有する第5蛍光体と、を含む第2透光性部材と、を備える発光装置であり、
前記第1発光素子を駆動させ前記第2発光素子を駆動させないときの発光色の第1色温度と、前記第2発光素子を駆動させ前記第1発光素子を駆動させないときの発光色の第2色度との差が500K以下であり、
前記第1発光素子を駆動させ前記第2発光素子を駆動させないときの前記発光装置の発光スペクトルにおける下記式(1)から算出される第1メラノピック比と、前記第2発光素子を駆動させ前記第1発光素子を駆動させないときの前記発光装置の発光スペクトルにおける下記式(1)から算出される第2メラノピック比との差が0.03以上であり、
平均演色評価数Raが80以上である、発光装置。
TIFF
2024131568000009.tif
44
170
(前記式(1)中、波長が380nm以上730nm以下の範囲内において、「Light×Circadian」は、発光装置の分光分布に含まれるサーカディアン応答であり、「Light×Visual」は、発光装置の分光分布に含まれる視感度応答であり、「Light」は発光装置の分光分布であり、「Circadian」は、哺乳類の網膜にある光受容体である内因性光感受性網膜神経節細胞の感度曲線であり、「Visual」は、ヒトの明所視における視感度曲線であり、「1.218」は、定数(lux factor)である。)
続きを表示(約 950 文字)【請求項2】
前記第1透光性部材が樹脂を含み、前記樹脂に対する前記第1蛍光体の含有量の質量比率が、前記樹脂に対する前記第2蛍光体の含有量の質量比率よりも大きい、請求項1に記載の発光装置。
【請求項3】
前記第1透光性部材が樹脂を含み、前記樹脂に対する前記第1蛍光体の含有量の質量比率が、前記樹脂に対する第2蛍光体の含有量の質量比率よりも3倍以上大きい、請求項1に記載の発光装置。
【請求項4】
前記第1透光性部材が、600nm以上630nm以下の範囲内に、前記第3発光ピーク波長よりも短波長の第6発光ピーク波長を有する第6蛍光体を含む、請求項1に記載の発光装置。
【請求項5】
前記1透光性部材が樹脂を含み、前記樹脂に対する前記第6蛍光体の含有量の質量比率が、前記樹脂に対する前記第3蛍光体の含有量の質量比率よりも大きい、請求項4に記載の発光装置。
【請求項6】
前記第1発光素子、前記第2発光素子、前記第1透光性部材及び前記第2透光性部材を覆い、530nm以上545nm以下の範囲内にあり、前記第4発光ピーク波長よりも短波長である第7発光ピーク波長を有する第7蛍光体を含む第3透光性部材を備える、請求項1に記載の発光装置。
【請求項7】
前記第3透光性部材が、前記第1発光素子の前記第1透光性部材が配置されていない光の出射面の少なくとも一面及び前記第2発光素子の第2透光性部材が配置されていない光の出射面の少なくとも一面と接触して配置される、請求項6に記載の発光装置。
【請求項8】
前記第3透光性部材が、610nm以上640nm以下の範囲内に、前記第5発光ピーク波長よりも短波長である第8発光ピーク波長を有する第8蛍光体を含む、請求項6に記載の発光装置。
【請求項9】
前記第3透光性部材が、450nm以上500nm以下の範囲内に第9発光ピーク波長を有する第9蛍光体を含む、請求項6に記載の発光装置。
【請求項10】
発光の相関色温度が3500K以上7000K以下の範囲内である、請求項1から9のいずれか1項に記載の発光装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、発光装置及び発光モジュールに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
オフィスや工場、商業施設、家等の建物内において、照明は欠かせない要素である。室内空間を形成する建物が建設され際には、その空間を照らすための照明も備え付けられるのが一般的である。
【0003】
近年、人を中心とした照明であるヒューマン・セントリック・ライティング(Human Centric Lighting:HCL)の考え方が普及し始めている。また、照明をHCLの観点から定量的に評価する働きもある。例えば、IWBI(International WELL Building Institute)が定めるWELL認証(WELL Building Standard)という認証制度は、オフィス等に使用される建築物を、空気、水、食物、光、快適性等の複数の項目から総合評価し、一定の基準値以上を満たす場合に、認証を与える。このWELL認証においては、サーカディアンリズムに配慮した照明とすることが認証の必須項目に挙げられている。
【0004】
HCLに優れた照明の評価手法として、サーカディアンリズムに影響する明るさの定量的単位として、等価メラノピック照度(Equivalent Melanopic Lux:EML)や、メラノピック比(Melanopic Equal-Energy Efficacy Ratio:MEER)という評価パラメータが利用される。EMLは、発光装置又は発光モジュールの照度と、後述する式(1)によって求められるメラノピック比(Melanopic Ratio)の積(後述する式(2))によって求められる。
【0005】
特許文献1には、メラノピック昼光等価効率ファクターを評価パラメータとして、HCLに適した照明の検討がなされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特表2020-529723号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
HCLを考慮すると、光が照射されたヒトのメラノプシン生成が低くなるメラノピック昼光等価効率ファクターのみならず、同程度の色温度を有する照明でありながら、メラノピック比を変動させ、昼にはメラノプシン生成を低く抑え、夕方から夜にはメラノプシン生成が促進される照明も必要になると考えられる。
【0008】
本発明の一態様は、メラノピック比を変動させながら、色温度の変化を低減できる発光装置及び発光モジュールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
第1態様は、それぞれの発光ピーク波長が430nm以上480nm以下の範囲内にあり、それぞれ独立して駆動可能性である、第1発光素子及び第2発光素子と、前記第1発光素子の光の出射面の少なくとも一面上に配置され、460nm以上500nm以下の範囲内に第1発光ピーク波長を有する第1蛍光体と、510nm以上540nm以下の範囲内に第2発光ピーク波長を有する第2蛍光体と、610nm以上640nm以下の範囲内に第3発光ピーク波長を有する第3蛍光体と、を含む第1透光性部材と、
前記第2発光素子の光の出射面の少なくとも一面上に配置され、530nm以上560nm以下の範囲内に、前記第2発光ピーク波長よりも長波長の第4発光ピーク波長を有する第4蛍光体と、610nm以上640nm以下の範囲内に前記第3発光ピーク波長よりも長波長の第5発光ピーク波長を有する第5蛍光体と、を含む第2透光性部材と、を備える発光装置であり、
前記第1発光素子を駆動させ前記第2発光素子を駆動させないときの発光色の第1色温度と、前記第2発光素子を駆動させ前記第1発光素子を駆動させないときの発光色の第2色温度との差が500K以下であり、
前記第1発光素子を駆動させ前記第2発光素子を駆動させないときの前記発光装置の発光スペクトルにおける下記式(1)から算出される第1メラノピック比と、前記第2発光素子を駆動させ前記第1発光素子を駆動させないときの前記発光装置の発光スペクトルにおける下記式(1)から算出される第2メラノピック比との差が0.03以上であり、平均演色評価数Raが80以上である、発光装置である。
【0010】
TIFF
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170
(前記式(1)中、波長が380nm以上730nmの範囲内において、「Light×Circadian」は、発光装置の分光分布に含まれるサーカディアン応答であり、「Light×Visual」は、発光装置の分光分布に含まれる視感度応答であり、「Light」は、発光装置の分光分布であり、「Circadian」は、哺乳類の網膜にある光受容体である内因性光感受性網膜神経節細胞の感度曲線であり、「Visual」は、ヒトの明所視における視感度曲線であり、「1.218」は、定数(lux factor)である。)
(【0011】以降は省略されています)

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