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公開番号2024130539
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-30
出願番号2023040329
出願日2023-03-15
発明の名称熱源機の制御方法および空調システム
出願人三機工業株式会社
代理人弁理士法人山田特許事務所
主分類F24F 11/70 20180101AFI20240920BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】熱源機の不要な起動を抑制し得る熱源機の制御方法および空調システムを提供する。
【解決手段】複数の熱源機を一次側に備えた空調システムにおいて、二次側の送水温度に関し、熱源機の増段を行う増段温度と、稼働中の熱源機の出力の増大を行う増出力温度を設定し、熱源機のうち一部の熱源機による運転中における一次側の制御として、以下のうち少なくともいずれかを実行する。
a)暖房運転に関し、増段温度を二次側の送水温度の設定値よりも低い温度として設定すると共に、増出力温度を二次側の送水温度の設定値より低く且つ増段温度より高い値として設定する。
b)冷房運転に関し、増段温度を二次側の送水温度の設定値よりも高い温度として設定すると共に、増出力温度を二次側の送水温度の設定値より高く且つ増段温度より低い値として設定する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
複数の熱源機を一次側に備えた空調システムにおいて、二次側の送水温度に関し、熱源機の増段を行う増段温度と、稼働中の熱源機の出力の増大を行う増出力温度を設定し、前記熱源機のうち一部の熱源機による運転中における一次側の制御として、以下のうち少なくともいずれかを実行することを特徴とする熱源機の制御方法。
a)暖房運転に関し、前記増段温度を二次側の送水温度の設定値よりも低い温度として設定すると共に、前記増出力温度を二次側の送水温度の設定値より低く且つ増段温度より高い値として設定する。
b)冷房運転に関し、前記増段温度を二次側の送水温度の設定値よりも高い温度として設定すると共に、前記増出力温度を二次側の送水温度の設定値より高く且つ増段温度より低い値として設定する。
続きを表示(約 580 文字)【請求項2】
請求項1に記載の熱源機の制御方法において、
a)を実行する場合には、暖房運転に関し、二次側の送水温度が低下して増出力温度に達した場合に稼働中の前記熱源機を定格運転させ、
b)を実行する場合には、冷房運転に関し、二次側の送水温度が上昇して増出力温度に達した場合に稼働中の前記熱源機を定格運転させること
を特徴とする熱源機の制御方法。
【請求項3】
請求項1に記載の熱源機の制御方法において、
a)を実行する場合には、暖房運転に関し、前記増出力温度より高い値として減出力温度を設定し、二次側の送水温度が低下して前記増出力温度に達した後、上昇して前記減出力温度に達した場合に稼働中の前記熱源機の出力を低下させ、
b)を実行する場合には、冷房運転に関し、前記増出力温度より低い値として減出力温度を設定し、二次側の送水温度が上昇して前記増出力温度に達した後、低下して前記減出力温度に達した場合に稼働中の前記熱源機の出力を低下させること
を特徴とする請求項1または2に記載の熱源機の制御方法。
【請求項4】
二次側における送水温度を検出する温度センサと、前記熱源機の制御を行う制御装置を備え、請求項1に記載の熱源機の制御方法を実行するよう構成されたことを特徴とする空調システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、これを適用した空調システムに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、一次側に複数台の熱源機を備え、二次側で要求される負荷熱量に応じて前記熱源機の稼働台数を増減する方式の空調システムが知られている(例えば、下記の特許文献1、2等参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2004-245560号公報
特開2002-98358号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
その種の空調システムが備えられた建物では、空調のスケジュール運転が行われることがある。例えば、夜間は特定の階のみ空調機を稼働させ、朝の決まった時刻になると全階で空調を起動するのである。このような運転を行う場合、空調システムの一次側にとっては、低負荷での運転が続いた後、空調機の一斉起動により急激に二次側における要求熱量が増加し、必要な送水量が増加することになる。
【0005】
ただし、二次側において必要な流量が急増しても、これに一次側で即時に対応できるわけではなく、一次側からの送水量が確保されるまでの間は、二次側における流量をバイパス流路を利用した循環で賄うことになる。その際、暖房運転を想定する場合、一次側から送られる水に空調機の出口側の水が混ざり、送水温度が低下する。ここで、一次側における熱源機の稼働台数を送水温度に応じて制御する方式を採用している場合、夜間の運転中は1台の熱源機による低出力の運転で負荷熱量を賄っていたところ、朝に空調機が一斉に起動し、送水温度の低下に伴って熱源機が増段する(それまでオフにされていた熱源機がオンされ、稼働台数が増える)ということが起こり得る。
【0006】
ところが、この熱源機の増段は、二次側における負荷熱量そのものではなく、送水温度に応じて行われるため、要求される負荷熱量自体は1台の熱源機の出力を上げれば賄える量であるにもかかわらず、2台目の熱源機が起動してしまうという場合があり得る。
【0007】
一般に、熱源機の運転は、起動後しばらくの間は安定しないため、2台目の熱源機が起動しても、それによって送水温度が上昇するまでには時間がかかる。また、二次側の要求熱量を1台の熱源機の運転で賄える場合には、2台目の熱源機の起動後、送水温度が十分に上昇した段階で1台に減段することになる。つまり、結果的に本来不要であった2台目の熱源機の起動を行うことになり、省エネルギーの観点からも好ましくない。
【0008】
本発明は、斯かる実情に鑑み、熱源機の不要な起動を抑制し得る熱源機の制御方法および空調システムを提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、複数の熱源機を一次側に備えた空調システムにおいて、二次側の送水温度に関し、熱源機の増段を行う増段温度と、稼働中の熱源機の出力の増大を行う増出力温度を設定し、前記熱源機のうち一部の熱源機による運転中における一次側の制御として、以下のうち少なくともいずれかを実行することを特徴とする熱源機の制御方法にかかるものである。
a)暖房運転に関し、前記増段温度を二次側の送水温度の設定値よりも低い温度として設定すると共に、前記増出力温度を二次側の送水温度の設定値より低く且つ増段温度より高い値として設定する。
b)冷房運転に関し、前記増段温度を二次側の送水温度の設定値よりも高い温度として設定すると共に、前記増出力温度を二次側の送水温度の設定値より高く且つ増段温度より低い値として設定する。
【0010】
上述の熱源機の制御方法において、
a)を実行する場合には、暖房運転に関し、二次側の送水温度が低下して増出力温度に達した場合に稼働中の前記熱源機を定格運転させ、
b)を実行する場合には、冷房運転に関し、二次側の送水温度が上昇して増出力温度に達した場合に稼働中の前記熱源機を定格運転させるようにしてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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