TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024128720
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-24
出願番号2023037882
出願日2023-03-10
発明の名称温水暖房装置
出願人株式会社富士通ゼネラル
代理人個人,個人
主分類F24D 3/00 20220101AFI20240913BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】外気温度が所定温度以下になったときに水循環回路の凍結を防止すると同時に、人が寒さを感じない程度の室温になっている部屋の室温の低下を抑制する温水暖房装置を提供する。
【解決手段】外気温度Toが所定温度Tos以下となったときに、運転が停止している第1~第3室内端末機4i(i=a~c)の水温Twiのうち少なくとも一つが所定水温Tw2以下、又は、第1~第3室3iの室温Tkiが所定室温Tks以下のときに、該当する室内端末機4iの室内開閉弁12iが開動作を行うようにした。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
水を加熱する熱源機、ポンプ、前記熱源機に対して並列に接続される複数の室内端末機及び複数の開閉弁が配管で接続され、複数の前記室内端末機と前記熱源機との間で水が循環する水循環回路と、
外気温度を検出する外気温度検出手段と、
複数の前記室内端末機のそれぞれを通過した水の温度である端末機水温を検出する複数の端末機水温検出手段と、
複数の前記室内端末機のそれぞれが設置されている部屋の室温を検出する複数の室温検出手段と、
対応する前記開閉弁を閉じて運転を停止している前記室内端末機に対応する前記開閉弁を開き、該室内端末機に水を流して凍結防止制御を行う凍結防止制御手段と、を有し、
前記凍結防止制御手段は、外気温度が所定温度以下のとき、運転が停止している前記室内端末機のうち、通過した水の前記端末機水温が第1水温以下であること、及び設置されている部屋の前記室温が所定の温度以下であることの少なくとも一方を満たす前記室内端末機に対応する開閉弁に対して前記凍結防止制御を行うことを特徴とする温水暖房装置。
続きを表示(約 710 文字)【請求項2】
前記凍結防止制御手段は、前記凍結防止制御を行う前記室内端末機が複数存在する場合に、複数の前記室内端末機に対して順に前記凍結防止制御を行うことを特徴とする請求項1記載の温水暖房装置。
【請求項3】
前記凍結防止制御手段は、前記凍結防止制御を行う複数の前記室内端末機に対して、通過した水の温度である前記端末機水温が最も低い前記室内端末機、又は、設置された部屋の前記室温の最も低い前記室内端末機から優先して順に前記凍結防止制御を行うことを特徴とする請求項2記載の温水暖房装置。
【請求項4】
前記熱源機を通過した水の温度である熱源機水温を検出する熱源機水温検出手段を、有し、
前記凍結防止制御手段は、全ての前記室内端末機の暖房運転が停止しているときに、前記熱源機水温及び複数の前記室内端末機の前記端末機水温のうち少なくとも一つが第1水温以下の温度である第2水温以下であるときに、前記凍結防止制御を行うことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の温水暖房装置。
【請求項5】
前記凍結防止制御手段は、前記凍結防止制御を行っている室内端末機が設置された部屋の室温の単位時間当たりの低下量が低下量閾値以上になったときに、前記凍結防止制御を停止することを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の温水暖房装置。
【請求項6】
前記凍結防止制御手段は、前記凍結防止制御を行う前に、所定時間の間、全ての前記室内端末機の前記開閉弁を開き、前記ポンプの駆動制御を行うことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の温水暖房装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、寒冷期において、複数の室内端末機に水を流す水循環回路の凍結防止を図る温水暖房装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
熱源機で加熱した水を複数の部屋に設置した複数の室内端末機に流して暖房を行う温水暖房装置がある。この温水暖房装置は、寒冷期において運転が停止している室内端末機があると、その室内端末機に水が流れる経路である水循環回路の配管内の水が凍結するおそれがある。
【0003】
特許文献1の温水暖房装置は、水を加熱する熱源機、ポンプ、熱源機に対して並列に接続される複数の室内端末機及び開閉弁が配管で接続された水循環回路を有している。この特許文献1は、全ての室内端末機の暖房運転を停止しているときに、外気温度が所定温度(例えば3℃)以下になると、ポンプを動作させると共に全ての室内端末機の開閉弁を一台、或いは複数台ずつ順に開くことで、水循環回路全体に水を流し、水循環回路の配管内の水の凍結を防止する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2003-240381号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1の温水暖房装置は、外気温度が所定温度以下になると、全ての室内端末機に水を流して凍結を防止するようにしていることから、人が寒さを感じない程度の室温になっている部屋に設置された室内端末機にも低温の水が流れる。そのような部屋の室内端末機に低温の水が流れると、その部屋の室温が低下してしまい、人が寒さを感じる室温となるおそれがある。
【0006】
そこで、本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、外気温度が所定温度以下になったときに水循環回路の凍結を防止すると同時に、人が寒さを感じない程度の室温になっている部屋の室温の低下を抑制する温水暖房装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
発明の一態様は、水を加熱する熱源機、ポンプ、熱源機に対して並列に接続される複数の室内端末機及び複数の開閉弁が配管で接続され、複数の室内端末機と熱源機との間で水が循環する水循環回路と、外気温度を検出する外気温度検出手段と、複数の室内端末機のそれぞれを流れる水の温度である端末機水温を検出する複数の端末機水温検出手段と、複数の室内端末機のそれぞれが設置されている部屋の室温を検出する複数の室温検出手段と、対応する開閉弁を閉じて運転を停止している室内端末機に対応する開閉弁を開き、その室内端末機に水を流して凍結防止制御を行う凍結防止制御手段と、を有し、凍結防止制御手段は、外気温度が所定温度以下のとき、運転が停止している室内端末機のうち、流れる水の端末機水温が第1水温以下であること、及び設置されている部屋の室温が所定の温度以下であることの少なくとも一方を満たす室内端末機に対応する開閉弁に対して凍結防止制御を行うことを特徴とする温水暖房装置である。
【発明の効果】
【0008】
本発明の温水暖房装置によれば、外気温度が所定温度以下になったときに水循環回路の凍結を防止できると同時に、人が寒さを感じない程度の室温になっている部屋の室温の低下を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明に係るヒートポンプ式温水暖房装置を示す回路図である。
本発明に係るヒートポンプ式温水暖房装置が行う凍結防止制御のメインルーチンを示すフローチャートである。
図2のフローチャートにおける凍結防止特定処理の具体的な動作を示すフローチャートである。
図3のフローチャートにおける室内開閉弁制御処理の具体的な動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
次に、図面を参照して、本発明に係る実施形態を説明する。以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
[ヒートポンプ式温水暖房装置]
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許