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公開番号2024127270
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2023036304
出願日2023-03-09
発明の名称液体加熱装置
出願人ヴァレオ システム テルミク
代理人個人,個人,個人
主分類F24H 1/20 20220101AFI20240912BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】本開示は、異なる温度の液状熱媒体を供給できる液体加熱装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本開示に係る液体加熱装置1は、液状熱媒体が流れるタンク2と、液状熱媒体を加熱するヒータ3と、を備える液体加熱装置において、タンクは、第1室2Aと第2室2Bとを有し、第1室は、第1流路10と、第1流路入口11と、第1流路出口12と、を有し、第2室は、第2流路20と、第2流路入口21と、第2流路出口22と、を有し、第2流路は、筒状の第2側壁24と、第2側壁の両端部をそれぞれ塞ぐ一対の第2端壁25(25a,25b)と、を有し、ヒータは、第2流路内に配置され、第2流路出口は、第2流路入口よりも第2流路の下流側に設けられ、第1流路は、第2側壁に隣接し、かつ、第1流路と第2流路とを隔てる第2側壁は、熱交換壁である。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
液状熱媒体が流れるタンク(2)と、
前記液状熱媒体を加熱するヒータ(3)と、を備える液体加熱装置(1)において、
前記タンク(2)は、第1室(2A)と、該第1室(2A)と区画された第2室(2B)と、を有し、
前記第1室(2A)は、第1流路(10)と、第1流路入口(11)と、第1流路出口(12)と、を有し、
前記第2室(2B)は、第2流路(20)と、第2流路入口(21)と、第2流路出口(22)と、を有し、
前記第2流路(20)は、筒状の第2側壁(24)と、該第2側壁(24)の両端部をそれぞれ塞ぐ一対の第2端壁(25a,25b)と、を有し、
前記ヒータ(3)は、前記第2流路(20)内に配置され、
前記第2流路出口(22)は、前記第2流路入口(21)よりも前記第2流路(20)の下流側に設けられ、
前記第1流路(10)は、前記第2側壁(24)に隣接し、かつ、該第1流路(10)と前記第2流路(20)とを隔てる前記第2側壁(24)は、熱交換壁であることを特徴とする液体加熱装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記液体加熱装置(1)は、少なくとも電子回路基板(31)を収容する電装室(30)を更に備え、
前記第2側壁(24)の周方向の一部分は、前記電装室(30)に隣接し、
前記第1流路(10)は、前記第2側壁(24)の周方向のうち前記電装室(30)に隣接していない部分に隣接するとともに、前記第2流路(20)の流れ方向の一部分に隣接し、
前記第2流路入口(21)は、前記第2側壁(24)のうち前記第1流路(10)が隣接していない部分に設けられることを特徴とする請求項1に記載の液体加熱装置。
【請求項3】
前記第2流路入口(21)は、第1流路入口(11)と比較して前記電装室(30)に近い位置に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の液体加熱装置。
【請求項4】
前記液体加熱装置(1)は、少なくとも電子回路基板(31)を収容する電装室(30)を更に備え、
前記第1流路(10)は、前記電装室(30)に隣接するとともに、前記第2側壁(24)の周方向のうち一部分と隣接し、
前記第2流路入口(21)は、前記第2側壁(24)のうち前記第1流路(10)が隣接していない部分に設けられることを特徴とする請求項1に記載の液体加熱装置。
【請求項5】
前記第2流路入口(21)は、前記第1流路入口(11)と比較して前記電装室(30)から遠い位置に配置されていることを特徴とする請求項4に記載の液体加熱装置。
【請求項6】
前記電子回路基板(31)は、前記第1流路(10)と前記電装室(30)とを区画する区画壁(33a)に熱的に結合し、該区画壁(33a)は熱交換壁であることを特徴とする請求項4又は5に記載の液体加熱装置。
【請求項7】
前記第1流路(10)は、前記第2側壁(24)を取り囲んでおり、前記第1流路(10)と前記第2流路(20)とが2重筒構造をなしていることを特徴とする請求項1に記載の液体加熱装置。
【請求項8】
前記液体加熱装置(1)は、少なくとも電子回路基板(31)を収容する電装室(30)を更に備え、
前記第2流路入口(21)は、前記第1流路入口(11)と比較して前記電装室(30)に近い位置に配置されていることを特徴とする請求項7に記載の液体加熱装置。
【請求項9】
前記液体加熱装置(1)は、少なくとも電子回路基板(31)を収容する電装室(30)を更に備え、
前記第2流路入口(21)は、前記第1流路入口(11)と比較して前記電装室(30)から遠い位置に配置されていることを特徴とする請求項7に記載の液体加熱装置。
【請求項10】
前記液体加熱装置(1)は、少なくとも電子回路基板(31)を収容する電装室(30)を更に備え、
該電子回路基板(31)は、前記第1流路(10)と前記電装室(30)とを区画する区画壁(33a)に熱的に結合し、該区画壁(33a)は熱交換壁であることを特徴とする請求項7~9のいずれか一つに記載の液体加熱装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、液体加熱装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
液状熱媒体として温水が流通するタンク内に電熱式ヒータが収容された液体加熱装置が開示されている(例えば、特許文献1,2を参照。)。特許文献1,2の液体加熱装置は、車両用空調装置に適用されて、暖房運転を実行するために熱媒体として温水を加熱する装置であり、温水が流入口からタンク内へ供給されて加熱され、加熱された温水が一つの流出口から流出される。
【0003】
走行用エンジンの冷却水の循環ループに2つのヒーターコア(放熱用熱交換器)が接続された車両用空調装置が開示されている(例えば、特許文献3を参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-31069号公報
特開2017-211093号公報
特開平7-25219号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献3のように複数の放熱用熱交換器に液状熱媒体を供給するにあたり、各放熱用熱交換器で相互に異なる温度の液状熱媒体を要求される場合がある。しかし、特許文献1,2に開示されたような従来の液体加熱装置では、複数の放熱用熱交換器に供給される液状熱媒体の温度は相互に同じであり、前記の要求に応えられなかった。
【0006】
本開示は、異なる温度の液状熱媒体を供給できる液体加熱装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る液体加熱装置は、液状熱媒体が流れるタンクと、前記液状熱媒体を加熱するヒータと、を備える液体加熱装置において、前記タンクは、第1室と、該第1室と区画された第2室と、を有し、前記第1室は、第1流路と、第1流路入口と、第1流路出口と、を有し、前記第2室は、第2流路と、第2流路入口と、第2流路出口と、を有し、前記第2流路は、筒状の第2側壁と、該第2側壁の両端部をそれぞれ塞ぐ一対の第2端壁と、を有し、前記ヒータは、前記第2流路内に配置され、前記第2流路出口は、前記第2流路入口よりも前記第2流路の下流側に設けられ、前記第1流路は、前記第2側壁に隣接し、かつ、該第1流路と前記第2流路とを隔てる前記第2側壁は、熱交換壁であることを特徴とする。
【0008】
本発明に係る液体加熱装置は、少なくとも電子回路基板を収容する電装室を更に備え、前記第2側壁の周方向の一部分は、前記電装室に隣接し、前記第1流路は、前記第2側壁の周方向のうち前記電装室に隣接していない部分に隣接するとともに、前記第2流路の流れ方向の一部分に隣接し、前記第2流路入口は、前記第2側壁のうち前記第1流路が隣接していない部分に設けられることが好ましい。第1流路が第2側壁の周方向及び流れ方向の一部分に隣接することによって装置を小型化及び軽量化することができる。第2流路入口が第2側壁のうち第1流路が隣接していない部分に設けられることによって成型加工を容易に行うことができる。
【0009】
本発明に係る液体加熱装置では、前記第2流路入口は、第1流路入口と比較して前記電装室に近い位置に配置されていることが好ましい。第2側壁の周方向を基準として、第1流路における液状熱媒体の流れ方向と第2流路における液状熱媒体の流れ方向とを相互に逆方向とすることができる。その結果、熱交換量をより大きくすることができる。
【0010】
本発明に係る液体加熱装置は、少なくとも電子回路基板を収容する電装室を更に備え、前記第1流路は、前記電装室に隣接するとともに、前記第2側壁の周方向のうち一部分と隣接し、前記第2流路入口は、前記第2側壁のうち前記第1流路が隣接していない部分に設けられることが好ましい。第1流路が第2側壁の周方向の一部分に隣接することによって装置を小型化及び軽量化することができる。第2流路入口が第2側壁のうち第1流路が隣接していない部分に設けられることによって成型加工を容易に行うことができる。
(【0011】以降は省略されています)

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