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公開番号2024130444
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-30
出願番号2023040169
出願日2023-03-14
発明の名称電池、および電池の製造方法
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類H01M 50/178 20210101AFI20240920BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】ラミネートフィルムと側面部材との絶縁を確保しつつ、電池の構造効率を向上させた電池の提供。
【解決手段】電極体10と、電極体10の側面部に配置された側面部材2と、電極体10および側面部材2を覆うラミネートフィルム4と、側面部材2とラミネートフィルム4との間に介在するタブフィルム6と、を備え、電池を側面部材2側から側面視した場合に、側面部材2の外縁は、電極体10の外縁より内側に位置し、ラミネートフィルム4は、側面部材2の外縁を構成する面、および電極体10の外縁を構成する面を覆うように配置され、タブフィルム6は、ラミネートフィルム4によって側面部材2が覆われる領域よりも、電極体10から見て側面部材2が配置される側の方向に、ラミネートフィルム4によって覆われていない余剰領域6Aを有し、余剰領域6Aは側面部材2との間に間隙を有する、電池。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
電極体と、
前記電極体の側面部に配置された側面部材と、
前記電極体および前記側面部材を覆うラミネートフィルムと、
前記側面部材と前記ラミネートフィルムとの間に介在する被覆樹脂層と、を備え、
電池を前記側面部材側から側面視した場合に、前記側面部材の外縁は、前記電極体の外縁より内側に位置し、
前記ラミネートフィルムは、前記側面部材の前記外縁を構成する面、および前記電極体の前記外縁を構成する面を覆うように配置され、
前記被覆樹脂層は、前記ラミネートフィルムによって前記側面部材が覆われる領域よりも、前記電極体から見て前記側面部材が配置される側の方向に、前記ラミネートフィルムによって覆われていない余剰領域を有し、
前記余剰領域は前記側面部材との間に間隙を有する、電池。
続きを表示(約 460 文字)【請求項2】
前記余剰領域は、前記電極体から見て前記側面部材が配置される側の方向において、前記側面部材から離間する方向に延びている、請求項1に記載の電池。
【請求項3】
前記側面部材と前記余剰領域とが成す角度が5°以上45°以下である、請求項2に記載の電池。
【請求項4】
前記側面部材の、前記電極体から見て前記側面部材が配置される側の方向における長さが、前記余剰領域より短い、請求項1に記載の電池。
【請求項5】
請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の電池の製造方法であって、
前記ラミネートフィルムに前記被覆樹脂層を固定する工程と、
前記被覆樹脂層が固定された前記ラミネートフィルム同士を融着し前記電極体を密閉する工程と、
前記被覆樹脂層の前記ラミネートフィルムによって覆われていない前記余剰領域を前記側面部材に融着させずに、前記ラミネートフィルムを、前記被覆樹脂層を介して前記側面部材に融着する工程と、を有する電池の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、電池、および電池の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
リチウムイオン二次電池等の電池は、通常、正極集電体、正極活物質層、電解質層、負極活物質層および負極集電体を有する電極体を備える。電極体は、例えば、外装材に囲まれた内部空間に封止される。特許文献1には、電極組立体と、電極組立体の外部を囲む外装材と、上記外装材を密封する第1および第2カバーとを含み、第1電極端子および第2電極端子が、それぞれ第1カバーおよび第2カバーを介して外部に引き出されたリチウムポリマー二次電池が開示されている。また、特許文献1には、外装材として、ラミネートフィルムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-108623号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ラミネートフィルムを外装体に用いた電池では、ラミネートフィルムが有する金属層と、側面部材(例えば端子)との絶縁を確保する必要がある。特に、側面部材からの放電による短絡を防止するために、ラミネートフィルムの端部から側面部材までの外気空間の距離を一定以上確保することが求められる。そのため、従来では、側面部材とラミネートフィルムとの間に被覆樹脂層を介在させ、且つこの被覆樹脂層についてラミネートフィルムに覆われていない余剰領域を一定以上の長さで設け、この余剰領域6Bを側面部材2に融着させていた。これにより、ラミネートフィルムの端部から側面部材までの外気空間の距離(沿面距離)を確保していた。
しかし、被覆樹脂層の余剰領域を一定の長さ以上とし、且つそれに伴って側面部材の長さも一定以上とするため、電池全体としての体積が増え、構造効率に劣っていた。
【0005】
本開示は、ラミネートフィルムが有する金属層と側面部材との絶縁を確保しつつ、且つ電池の構造効率を向上させることができる電池、および該電池の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
<1> 電極体と、
前記電極体の側面部に配置された側面部材と、
前記電極体および前記側面部材を覆うラミネートフィルムと、
前記側面部材と前記ラミネートフィルムとの間に介在する被覆樹脂層と、を備え、
電池を前記側面部材側から側面視した場合に、前記側面部材の外縁は、前記電極体の外縁より内側に位置し、
前記ラミネートフィルムは、前記側面部材の前記外縁を構成する面、および前記電極体の前記外縁を構成する面を覆うように配置され、
前記被覆樹脂層は、前記ラミネートフィルムによって前記側面部材が覆われる領域よりも、前記電極体から見て前記側面部材が配置される側の方向に、前記ラミネートフィルムによって覆われていない余剰領域を有し、
前記余剰領域は前記側面部材との間に間隙を有する、電池。
<2> 前記余剰領域は、前記電極体から見て前記側面部材が配置される側の方向において、前記側面部材から離間する方向に延びている<1>に記載の電池。
<3> 前記側面部材と前記余剰領域とが成す角度が5°以上45°以下である、<2>に記載の電池。
<4> 前記側面部材の、前記電極体から見て前記側面部材が配置される側の方向における長さが、前記余剰領域より短い、<1>に記載の電池。
<5> <1>~<4>のいずれか1項に記載の電池の製造方法であって、
前記ラミネートフィルムに前記被覆樹脂層を固定する工程と、
前記被覆樹脂層が固定された前記ラミネートフィルム同士を融着し前記電極体を密閉する工程と、
前記被覆樹脂層の前記ラミネートフィルムによって覆われていない前記余剰領域を前記側面部材に融着させずに、前記ラミネートフィルムを、前記被覆樹脂層を介して前記側面部材に融着する工程と、を有する電池の製造方法。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、ラミネートフィルムが有する金属層と側面部材との絶縁を確保しつつ、且つ電池の構造効率を向上させることができる電池、および該電池の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本開示の実施形態に係る電池の構成を示す斜視図である。
図1におけるX-X断面図である。
従来の電池に関する図2と同じ断面での断面図である。
本開示の実施形態に係る電池においてラミネートフィルムによって融着する前の状態を示す斜視図である。
固体電池の一例を示す概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の実施形態に係る電池について、図面を用いて詳細に説明する。
以下に示す各図は、模式的に示したものであり、各部の大きさ、形状は、理解を容易にするために、適宜誇張している。また、本明細書において、ある部材に対して他の部材を配置する態様を表現するにあたり、単に「上に」または「下に」と表記する場合、特に断りの無い限りは、ある部材に接するように、直上または直下に他の部材を配置する場合と、ある部材の上方または下方に、別の部材を介して他の部材を配置する場合との両方を含む。
【0010】
<電池>
本開示の実施形態に係る電池は、電極体と、電極体の側面部に配置された側面部材と、電極体および側面部材を覆うラミネートフィルムと、側面部材とラミネートフィルムとの間に介在する被覆樹脂層(以下「タブフィルム」とも称す)と、を備える。
そして、電池を側面部材側から側面視した場合に、側面部材の外縁は、電極体の外縁より内側に位置し、ラミネートフィルムは、側面部材の外縁を構成する面、および電極体の外縁を構成する面を覆うように配置される。
被覆樹脂層(タブフィルム)は、ラミネートフィルムによって側面部材が覆われる領域よりも、電極体から見て側面部材が配置される側の方向に、ラミネートフィルムによって覆われていない余剰領域を有し、余剰領域は側面部材との間に間隙を有する。
(【0011】以降は省略されています)

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