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公開番号2024130398
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-30
出願番号2023040085
出願日2023-03-14
発明の名称PCaPC床版の接合構造、PCaPC床版の接合方法、及び複合床版
出願人オリエンタル白石株式会社,ショーボンド建設株式会社
代理人個人,個人
主分類E01D 19/12 20060101AFI20240920BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】PCaPC床版の設置工事の短縮化が図られたPCaPC床版の接合構造、PCaPC床版の接合方法、複合床版、及び複合床版の製造方法を提供する。
【解決手段】
複数のPCaPC床版112を橋桁上に橋軸方向に沿って設置して接合するPCaPC床版の接合構造1において、PCaPC床版112の表層にゴムラテックスを含有するゴムラテックスコンクリートからなる防水層111が予め打設された複数の複合床版11と、設置された複数の複合床版11,12同士の接合端部に形成される間隙Sに、ゴムラテックスを含有するゴムラテックス含有充填材110aが充填されて形成される間詰部130と、を備え、防水層111は、ゴムラテックスを3%以上6%以下含み、シリカを1%以上2%以下含むラテックスコンクリートからなり、前記ゴムラテックス含有充填材110aは、ゴムラテックスを10%以上13%以下含み、シリカを2%以上3%以下含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
複数のPCaPC床版を橋桁上に橋軸方向に沿って設置して接合するPCaPC床版の接合構造であって、
前記PCaPC床版の表層にゴムラテックスを含有するゴムラテックスコンクリートからなる防水層が予め打設された複数の複合床版と、
設置された複数の前記複合床版同士の接合端部に形成される間隙に、ゴムラテックスを含有するゴムラテックス含有充填材が充填されて形成される間詰部と、
を備え、
前記防水層は、
ゴムラテックスを3%以上6%以下含み、
シリカを1%以上2%以下含むラテックスコンクリートからなり
前記ゴムラテックス含有充填材は、
ゴムラテックスを10%以上13%以下含み、
シリカを2%以上3%以下含むこと
を特徴とするPCaPC床版の接合構造。
続きを表示(約 930 文字)【請求項2】
前記防水層は、前記接合端部側の一部が切り欠かれた切り欠き部を有し、
前記間詰部は、橋軸方向に直交する断面視において、前記切欠き部と前記間隙とに前記ゴムラテックス含有充填材が充填されてT字形状に形成されること
を特徴とする請求項1に記載のPCaPC床版の接合構造。
【請求項3】
前記PCaPC床版は、前記橋桁に突設されて前記PCaPC床版が水平方向にズレることを防止するずれ止め材を挿置するための箱抜き部を有し、
前記箱抜き部の少なくも表層には、前記ゴムラテックス含有充填材が充填されていること
を特徴とする請求項1に記載のPCaPC床版の接合構造。
【請求項4】
複数のPCaPC床版を橋桁上に橋軸方向に沿って設置して接合するPCaPC床版の接合方法であって、
前記PCaPC床版の表層にゴムラテックスを3%以上6%以下含み、シリカを1%以上2%以下含むラテックスコンリートからなる防水層が予め形成された複数の複合床版を、橋軸方向に沿って設置する複合床版設置工程と、
前複合床版設置工程により設置された複数の前記複合床版の接合端部間に形成される間隙に充填するための、ゴムラテックスを10%以上13%以下含み、シリカを2%以上3%以下含むゴムラテックス含有充填材を生成するゴムラテックス含有充填材生成工程と、
前記ゴムラテックス含有充填材生成工程により生成した前記ゴムラテックス含有充填材を、前記間隙に充填するゴムラテックス含有充填材充填工程と、
を備えること
を特徴とするPCaPC床版の接合方法。
【請求項5】
橋桁上に載置される予めコンクリートが打設されて硬化したプレキャスト製の床版であり、且つ、橋梁の橋軸直角方向にプレテンション方式でプレストレスが付与されたPCaPC床版であって、
橋梁の橋軸方向に緊張材を挿通するシースを有し、
防水層に、ゴムラテックスを3%以上6%以下含み、シリカを1%以上2%以下含むゴムラテックスコンクリートからなる防水層が形成されていること
を特徴とする複合床版。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のPCaPC床版を橋桁上に載置して接合するPCaPC床版の接合構造、PCaPC床版の接合方法、及び複合床版に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、予め工場等でコンクリートが打設されて硬化した複数のプレキャスト製の床版(以下、PCa床版という)を鋼桁上に橋梁の橋軸方向に並べて載置して、PC鋼材等の緊張材でこれらの床版(セグメント)同士を橋梁の橋軸方向又は橋軸直角方向にプレストレスを付与して連結一体化したプレキャストプレストレスコンクリート床版(以下、PCaPC床版という)が知られている。
【0003】
このようなPCaPC床版は、施工現場において鋼桁上に橋軸方向に並べて載置された後、緊張材で緊張されて接合された上、防水塗料が塗布されて防水層が形成される。また、防水層の施工期間は、約2日間を要し、交通規制がかけられる規制所要日数の約6%を占めている。その上、現地での防水層の施工には、天候リスクが存在し、工期遅延の可能性も高いという問題がある。特に、寒冷地では、雪氷対策時期の制約もあり、更なる工期短縮が求められる。
【0004】
特許文献1には、互いに対向する前記プレキャスト床版1の接続端部10は、継手鉄筋3と、該接続端部10の天端部に所定の高さを有する切欠き凹部11とを、少なくとも備え、互いに対向する前記プレキャスト床版1の前記切欠き凹部11には、前記所定の高さと略同じ厚さを有するとともに、車両の輪荷重に耐える強度を有する接続天端部材2が架け渡され、前記接続天端部材2の上方には本設舗装5が舗設される複数のプレキャスト床版1を接続する接続部構造が開示されている(特許文献1の特許請求の範囲の請求項1、明細書の段落[0019]~[0048]、図面の図1~図等参照)。
【0005】
特許文献1に開示された構造によれば、防水層にUFCを用いているものの、PCa床版の上方に舗設するのに先立って、PCa床版の上面及び接続天端部材の上面に、防水層を現場施工で形成して構築する必要がある。ここで、防水層を現場施工する場合、防水層が乾燥するまでの間、舗装を行うことができない。また、前述のように、防水層施工中の天候リスクが大きく、床版設置工程の遅延リスクも存在する。これらの事情から、この構造によれば、RC床版からPCaPC床版へ更新する更新工事や新設のPCaPC床版の設置工事において工期のさらなる短縮が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2020-186614号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、PCaPC床版の設置工事の工期の短縮を達成できるPCaPC床版の接合構造、PCaPC床版の接合方法、複合床版を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1発明におけるPCaPC床版の接合構造は、複数のPCaPC床版を橋桁上に橋軸方向に沿って設置して接合するPCaPC床版の接合構造であって、前記PCaPC床版の表層にゴムラテックスを含有するゴムラテックスコンクリートからなる防水層が予め打設された複数の複合床版と、設置された複数の前記複合床版同士の接合端部に形成される間隙に、ゴムラテックスを含有するゴムラテックス含有充填材が充填されて形成される間詰部と、を備え、前記防水層は、ゴムラテックスを3%以上6%以下含み、シリカを1%以上2%以下含むラテックスコンクリートからなり、前記ゴムラテックス含有充填材は、ゴムラテックスを10%以上13%以下含み、シリカを2%以上3%以下含むことを特徴とする。
【0009】
第2発明におけるPCaPC床版の接合構造は、第1発明において、前記防水層は、前記接合端部側の一部が切り欠かれた切り欠き部を有し、前記間詰部は、橋軸方向に直交する断面視において、前記切欠き部と前記間隙とに前記ゴムラテックス含有充填材が充填されてT字形状に形成されることを特徴とする。
【0010】
第3発明におけるPCaPC床版の接合構造は、第1発明において、前記PCaPC床版は、前記橋桁に突設されて前記PCaPC床版が水平方向にズレることを防止するずれ止め材を挿置するための箱抜き部を有し、前記箱抜き部の少なくとも表層には、前記ゴムラテックス含有充填材が充填されていることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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