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公開番号2024130318
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-30
出願番号2023039979
出願日2023-03-14
発明の名称モータ制御装置
出願人株式会社アイシン
代理人弁理士法人R&C
主分類B60L 15/20 20060101AFI20240920BHJP(車両一般)
要約【課題】前後輪をそれぞれの駆動モータで回転させる四輪駆動車において、電費等の改善を図れるモータ制御装置を提供する。
【解決手段】四輪駆動車1に搭載された車輪駆動モータ12を冷却する冷却流体を循環させるポンプ20を備えた冷却システム2に用いられるモータ制御装置10は、前輪を回転駆動させる車輪駆動モータ12である前輪駆動モータ12aと、後輪を回転駆動させる車輪駆動モータ12である後輪駆動モータ12bと、前輪駆動モータ12a及び後輪駆動モータ12bへの電力供給を制御する制御部14と、を備えている。モータ制御装置10の制御部14は、外気温に基づいて、前輪駆動モータ12a及び後輪駆動モータ12bに対するそれぞれの電力配分量を制御する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
四輪駆動車に搭載された車輪駆動モータを冷却する冷却流体を循環させるポンプを備えた冷却システムに用いられるモータ制御装置であって、
前輪を回転駆動させる前記車輪駆動モータである前輪駆動モータと、
後輪を回転駆動させる前記車輪駆動モータである後輪駆動モータと、
前記前輪駆動モータ及び前記後輪駆動モータへの電力供給を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、外気温に基づいて、前記前輪駆動モータ及び前記後輪駆動モータに対するそれぞれの電力配分量を制御するモータ制御装置。
続きを表示(約 520 文字)【請求項2】
前記制御部は、前記外気温が所定温度以下のとき、前記前輪駆動モータの前記電力配分量を前記後輪駆動モータの前記電力配分量よりも大きくする請求項1に記載のモータ制御装置。
【請求項3】
四輪駆動車に搭載された車輪駆動モータを冷却する冷却流体を循環させるポンプを備えた冷却システムに用いられるモータ制御装置であって、
前輪を回転駆動させる前記車輪駆動モータである前輪駆動モータと、
後輪を回転駆動させる前記車輪駆動モータである後輪駆動モータと、
前記前輪駆動モータ及び前記後輪駆動モータへの電力供給を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、バッテリの温度に基づいて、前記前輪駆動モータ及び前記後輪駆動モータに対するそれぞれの電力配分量を制御するモータ制御装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記冷却流体を前記ポンプと前記前輪駆動モータとの間に循環させる第1流路の長さである第1流路長と、前記冷却流体を前記ポンプと前記後輪駆動モータとの間に循環させる第2流路の長さである第2流路長と、に基づいて、前記電力配分量を設定する請求項1~3のいずれか一項に記載のモータ制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、モータ制御装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
近年、走行駆動源としてモータを備えた自動車(ハイブリッド車(HEV:Hybrid Electric Vehicle)、プラグインハイブリッド車(PHEV:Plug-in Hybrid Electric Vehicle)、バッテリ車(BEV:Battery Electric Vehicle)、燃料電池車(FCEV:Fuel Cell Electric Vehicle)等)が普及している。これらの自動車(以下、「電動車」と総称する)は、モータ等を冷却するための冷却システムを備えている。
【0003】
特許文献1には、エンジンの出力を前後輪に伝達する駆動伝達装置と、前後輪を制動する制動装置とを有する四輪駆動車の駆動制御装置が開示されている。この駆動制御装置は、制動装置による制動時に前後輪に付与される制駆動力の配分が目標駆動力配分に近づくように、駆動伝達装置による駆動力配分を制御し、ドライバのブレーキ操作による違和感を低減している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2011-88564号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、四輪駆動車の動力性能に特化しており、モータ等を冷却するための冷却システムに対する冷却効率については考慮されていない。また、エンジン駆動に比べて、前後輪を異なる駆動モータで回転させる電動車の場合、それぞれの駆動モータの冷却が必要となるため、走行シーンに応じた熱マネジメントが複雑であり、特許文献1に記載の技術では電費や燃費(以下、「電費等」という)が悪化しやすい。
【0006】
そこで、前後輪をそれぞれの駆動モータで回転させる四輪駆動車において、電費等の改善を図れるモータ制御装置が望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るモータ制御装置の特徴構成は、四輪駆動車に搭載された車輪駆動モータを冷却する冷却流体を循環させるポンプを備えた冷却システムに用いられるモータ制御装置であって、前輪を回転駆動させる前記車輪駆動モータである前輪駆動モータと、後輪を回転駆動させる前記車輪駆動モータである後輪駆動モータと、前記前輪駆動モータ及び前記後輪駆動モータへの電力供給を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、外気温に基づいて、前記前輪駆動モータ及び前記後輪駆動モータに対するそれぞれの電力配分量を制御する点にある。
【0008】
本構成では、車輪駆動モータを冷却する冷却流体を循環させるポンプを備えた冷却システムに用いられるモータ制御装置であり、走行シーンに応じた熱マネジメントを実現可能となっている。このモータ制御装置は、前輪駆動モータ及び後輪駆動モータへの電力供給を制御する制御部を備えている。前輪駆動モータ及び後輪駆動モータを冷却する必要があることから、制御部が制御する前輪駆動モータ及び後輪駆動モータへの電力配分量は、それぞれの駆動モータに対する冷却流体の流通量と比例する。
【0009】
本構成における制御部は、外気温に基づいて、前輪駆動モータ及び後輪駆動モータに対するそれぞれの電力配分量を制御する。一般的に冷却システムは車両前方に配置されたラジエータにより冷却流体を冷却するため、例えば、外気温が高い夏期は、ラジエータからの配管長の長い後輪駆動モータの電力供給配分を大きくすることで、冷却流体のラジエータからの放熱に加えて配管を介した外部放熱が増加し、冷却流体の流通量を低減することが可能となり、冷却システムのポンプ出力を下げることができる。
【0010】
このように、外気温が高い夏期はポンプ出力を下げて電費等を節約することが可能となり、前後輪をそれぞれの駆動モータで回転させる四輪駆動車において電費等の改善を図れるモータ制御装置となっている。
(【0011】以降は省略されています)

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